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2014年1月16日 (木)

№2213 東京シニア自然大学、今年最初の授業

 昨年の暮からお正月休みに入っていた【東京シニア自然大学】の授業が始まった。この学校も、残すところ2ヶ月とちょっとだ。思い残すことがないように、一生懸命受講しよう。

 この日は、午前は環境省生物多様性施策推進室長堀上勝先生の『復興国立公園・トレイル構想』という講義で、午後は矢張り前環境省自然環境局長渡辺綱男先生の『日本の自然環境政策』という講義で、いずれも環境省が国立公園にどう対処しているのかのお話を伺うことが出来た。

 いずれにしても両方は環境省のお役人だったが、あまり役人臭のない方だった。環境省というのはそういう役所なのか。わが学校の裏方を務めているKuniyasuさんもやはり環境省出身で国立公園のレンジャーをやっていたとのことだが、気さくで偉ぶっているところなどみじんもない。この日の講師は、いずれもKuniyasuさんの後輩だという。

 今まで、国立公園というのを意識したことはないが、日本全国に幾つあるのだろうか。今現在、30か所が国立公園に指定されていて、今年3月4日に沖縄の慶良間諸島が国立公園になり、それで31か所になる。それでは、日本に世界自然遺産はいくつあるのだろうか。これも授業であらためて習ったのだが、知床・白神・小笠原・屋久島の4ヶ所だという。

2014_0115_101835dsc00272  午前と午後の授業は若干違っていて、午前は、堀上勝先生の【三陸復興国立公園】を巡る話だった。【三陸復興国立公園】とは聞き慣れない名前だが、以前は【陸中海岸国立公園】と称していたが、東日本大震災を機に規模を拡大して、2013年5月にこのように称することにしたという。

 環境省が力をいれる核は、この国立公園にロングトレイル(長距離歩道)を作り、自然と里山・里海を楽しむエコツーリズム地帯にして、震災の復興サポートをしたいという構想のようだ。八戸から福島県相馬市まで、総延長700㎞のロングトレイルが平成27年度中に出来上がるという話だ。

2014_0115_114447dsc00273  ロングトレイルの本場はアメリカで、【アパラチアントレイル】という約3500㎞のトレイルがあるという。日本版トレイルも、全国でじわじわ広がりつつあるらしい。例えば【信越トレイル】は、長野・新潟の県境を縦走する約80㎞のトレイルだという。

 トレイルなどという新しい言葉を使わないまでも、日本にも自然遊歩道がたくさんあるのではないか。例えば東海道遊歩道、奥の細道遊歩道、さらにいえば四国四十八か所巡りなどもトレイルの一種じゃないかな。そういえば、私がスペインを旅行した時に見たロングトレイルがあった。フランスからピレネー山脈を越えて、サンチアゴ・デ・コンポステーラに至る約900㎞に及ぶ【巡礼の道】だ。

 講義後に話しが出たのだが、このロングトレイルをすでに歩いたという仲間が、わがクラスにいた。今日の構想は私など初めて聞く話だったが、すでに目を向けているという意識の高い方がいるのには驚いた。

2014_0115_133529dsc002742014_0115_140310dsc00275  午後の授業も、矢張り自分が国立公園のレンジャーを長くやっていたという渡辺綱男先生の講義だ。レンジャーをやりながら自然に対する意識が高まっていく話は面白かった。彼がもう一つ取り組んだのが、佐渡の朱鷺再生だという。日本の朱鷺は絶滅したのだが、中国から5羽の朱鷺を移入した。繁殖に力を入れ、何と今では211羽まで復活したという。それまでの涙ぐましい努力が話された。

 何事にも陰の力はあるものと、この日の講義に感心して聞いた。

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