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2014年2月18日 (火)

№2246 『最新の政治・経済情勢』を聴く

 【浦和社会生活大学】の授業があり、講師石井正さんの『最新の政治・経済情勢』の講義を受けた。この大学はとても便利で、出席しても欠席しても誰にもとがめられない。しかも、簡易にいろいろな専門家のお話を伺えるのが良い。それに、何よりも安い。

Dsc00496  この日の講師石井正さんは浦和社会生活大学の常連講師らしく、自己紹介もないままに講義に入った。私は初めて聴くので、どういう経歴の持ち主か、ネット検索をしてみた。時事通信の経済記者として、大蔵省・日銀・通産省・農林省の取材が長い方とのことだ。物事をよく知っている方だった。

 それにしても、こういう話を聴くのは楽しいね。この日のキーワードは4つ、【高転び】【靖国】【消費税】【骨粗鬆症】だという。そして、【高転び】のキーワードで政治経済情勢を一時間ほど話してくれた。

 高転びの用語を用いたのは戦国毛利藩の高僧、安国寺恵瓊(えけい)だという。彼は、信長が本能寺の変で殺される10年も前に、『信長は高転びするだろうが、藤吉郎はなかなか見どころがある』と喝破したらしい。当時の藤吉郎は、今でいうと会社の係長程度だったという。【高転び】というのは、「絶頂を極めた権力者が、あることをきっかけに足元をすくわれる」という意味のようだ。

 まさに、高支持率に支えられている今の総理安倍晋三が、信長にダブって見えるというのだ。安倍の高支持率を支えているのは、アベノミクスという経済の好調さである。このアベノミクスは、まさに小判の改鋳のようなもので、市場にドンドン金を流す(マネーサプライを増やす)政策だという。

 それを支えたのが【白】から【黒】に代わったドンだ。言わずと知れた、日銀総裁が白川から黒田に代わったことだ。インフレファイターの白川から、市場に金をドンドン流す黒田になって、円が1ドル80円から100年に値下がりした。日経平均も8000円台だったものが、16000円近くまで、倍に値を上げた。黒田が市場に200兆円もの金を投入した結果だという。

 1円安くなると400億円の利益が出るというトヨタなど、20円も円が安くなったので、それだけで8000億円の利益を出したのだそうだ。株価の高騰で、日本の富が250兆円も膨らんだ計算になる。ただ、名目経済が膨らんだだけで、実体経済が伴っていないところに不安が残る、と話していた。

 キーワード【靖国】では、まずは靖国神社の来歴を見てみようということだ。靖国神社は、明治政府に功績のあった殉国者を祭る神社で、賊軍といわれている会津や東北の人は決して祀られていない。東北の人は、絶対に靖国参拝などしない、と言っていた。

Dsc00499  安倍晋三は長州の出身なので、靖国参拝を有難がっているが、国際政治情勢を見た場合、どれだけリアクションがあるのかを見誤っている。中国・韓国からは当然の反対はあるものの、アメリカがあれだけ反発するとは思っていなかったのではないか。アメリカの反応の【Disappointment(失望)】は、相当大きい。

 4月にオバマ大統領が日本を訪問するが、日本をパスして韓国に行くことも検討されたらしい。しかも一泊で去るというから、相当日本は軽視されたという。安倍晋三は、オバマに見限られたのではないか心配だ、と話していた。

 それに経済の空洞化は、日本政府は軽く見ている節があるが、まさに【骨粗鬆症】の状態である。そんな中で、来年10月の【消費税】10%など、安倍にとって出来ることではない。もし強行するようなことがあったら、その時の安倍は【高転び】になるだろう、という話だった。

 たまに、こういう話を聴くのも良いものだね。

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