№2280 夕陽見物とナイトツアー
昨日の記事の続きである。
クタクタで宿に帰ってきたのだが、一息つく間もなく、Jiroさんが「夕陽を見に行こう」と誘ってくれた。ただし、疲れている人は宿で寝ていても良いよと言ってたが、結局は全員参加した。父島には夕陽見学スポットがたくさんあるようだが、今回行ったのは境浦海岸と小港海岸だ。
境浦海岸は、70~80mの絶壁の崖の上だ。そこから眺めた海には、座礁して崩れ果てた船の残骸が見えた。何でも、戦時中に魚雷を受けて沈没した船が、そのまま残されているのだそうだ。
絶壁の上で、買ってきたビールを飲みながら、沈みゆく夕陽を眺めた。残念ながら若干雲がかかり、完璧な夕陽見物というわけにはゆかなかった。それにしても、夕陽を見ながらビールを飲むなんて最高の気分だね。
ビールを飲みながらガイドのJiroさんに「参加者で最高年齢の人がいるが、いくつだと思うか」と尋ねた。「ウ~~ン、64歳くらいかな」との答えだった。何と、彼は82歳ですよと話したら、ビックリしていた。わが同行のWakiさんは驚くほど若い。好奇心も旺盛で健啖家、しかも一回りも二回りも下の同僚と、同等に付き合ってくれる。われわれ仲間の尊敬の的の人だ。
夕陽が沈む現場見学に、小港海岸に移動した。雲の合間から、沈む夕陽を眺めることが出来た。さて、夕食の時間だ、宿に帰ろう。宿で夕食を摂って、この日の行動は終わりというわけではなかった。夕食後に、ナイトツアーに出かけよう。これにも、総勢8名が全員参加だ。
行った先が、亜熱帯農業センターだ。ここの果物の樹に、オガサワラオオコウモリがいるという。真っ暗な中を懐中電灯だけで進んだ。東京近郊で見られない、真っ暗闇だ。空を見上げると、満天の星だ。こんなに星が多いんだったけ、不思議な感動を覚えた。
現地の方でも、オガサワラオオコウモリはそんなに見ることはできないのだそうだ。それが、この晩はたくさん見られた。ただし、懐中電灯は白色ではなく、赤色灯だった。なにか熱心に果樹の蜜を吸っているようだった。大きさはどうだろうか、カラスほどあったのだろうか。写真を撮ってみたのだが、あまりうまく撮れなかったね。
しばらく見とれていたのだが、次々とナイトツアーの客が来るので、席を譲った。この晩の次の目標は、流れ星見物だ。この晩は、雲ひとつないらしく、満天の星が輝いていた。私が田舎にいたころは、毎晩がこんな星空だった。しかし、上京してこれほどの星空を見たことがないほど、空いっぱいに輝いていた。
特に目についたのがオリオン座だ。皆でアスファルト地面に寝転がり、流れ星を見つける競争をした。しかし、なかなか流れ星を見つけることが出来ない。しまいには眠くなってしまった。
「アッ、流れ星だ」と一瞬見つけた。どれどれという間に消えてしまう。結局、私以外は探せずに、次の行動だ。グリーンペペという夜に光るキノコを見つけよう。いつもあるはずのところに行ってみたが、これも見つけられない。どうも今晩は寒いらしい。
グリーンペペのいる林を出たら、また大きな流れ星を見た。私の隣に立っていたKatoさんは、それでも見つけることが出来なかったようだ。あんなに長く流れたのに…。
最後は、小港海岸に移って、夜光虫とオカヤドカリを探すアクションだ。真っ暗な海岸に波の音だけ大きく響くのは、ちょっと気味が悪かったね。いくらでもいるはずもオカヤドカリも、この日はほとんど出ていない。残念ながら夜光虫も見つけることが出来なかった。この日は条件が寒すぎたのだ。
Yamazakiさんは「要するに、今回は宿題として残され、次回の訪問で今回見ることが出来なかったオカヤドカリ・グリーンペペ・夜光虫を自然が残してくれたのだろうね」と一人納得していた。
宿に帰ってきたら9時半を過ぎていた。この日は、12時間以上の活動をしたことになる。ヤレヤレ、疲れたね。
| 固定リンク | 0
「国内旅行」カテゴリの記事
- №4588 いまGo Toトラベルキャンペーンか(2020.07.16)
- №4203 竹ちゃん、日本列島縦断達成(2019.06.26)
- №4179 那須に帰る(2019.06.02)
- №4178 三陸海岸を南下(2019.06.01)
- №4177 竹ちゃんと青森市内の遺跡見物(2019.05.31)
コメント
大変ご無沙汰でした。相変わらずお元気にご活躍のご様子で何よりです。小笠原、羨ましいですな!
公民分館長って結構多忙で参りました。3.22に最大イベントの文化祭が終わりましたので一区切り着きました。これから「薪作り」頑張って、花見と山菜採りにいそしめるようにします・・・・・・・・・・・・・・・
旅のご無事を祈りおります!
投稿: まるやまあきお | 2014年3月25日 (火) 午後 04時37分
Akioちゃん
コメントありがとう

それにしても久しぶりですね、お元気ですか。
何か、毎日を楽しく過ごしていますね。
それにしても、小笠原は良かった。
ただ片道25時間半の船の旅は
長い、なが~~い
世界一周する気分でしたね。
投稿: シンさん | 2014年3月25日 (火) 午後 09時59分