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2014年7月 3日 (木)

№2381 『日本の里山の現状』を学ぶ

 基本的に、水曜日は【東京シニア自然大学】の開校日だ。このところ2度ほど、雨で郊外授業が中止になっていた。この日は、今期になってはじめてなのだが、教室での座学だった。会場は、これも懐かしい【エコギャラリー新宿】だ。昨年一年間、ここで授業を受けていた。

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 この日の講師は、わが仲間からリクエストがあるくらい人気のある鹿熊勤(かくまつとむ)さんだ。『日本の里山の現状』と題して、今日一日、4時間にわたる授業だった。今年の東京シニア自然大学のテーマが【里山】だけに、この日は本命のテーマの授業だ。

 里山のテーマを話すに際し、まず出たのが35000年の人類の歴史だ。何を大げさなこととは思ったが、これを踏まえることが里山を理解するには大事、とのことだ。先生はやおら3mほどの紐を持ち出し、「これを人類の歴史と思ってもらいたい」と話しだした。

 縄文時代の出現は15000年ほど前、弥生時代は3000年ほど前、日本の歴史がつづられるようになったのはわずか1500年ほど前からだ。「人類の歴史を時計に直すと午後11時45分くらいだ」と説明していた。当時の食事は、ほとんどがドングリだった。

 ドングリがいかに重要な食材だったのか、今でも名残は残る。栃餅、栃の実せんべい、しだみ餅(福島)、樫の実こんにゃく(静岡)、茶粥(和歌山・奈良)、椎の実ご飯、栗おこわなどにその名残が見られる。

 ちなみに、人口は食べ物の安定性で決まるという。人口推移表をみると、奈良時代の日本の人口は500万人ほど、鎌倉時代で700万人、江戸時代享保の改革当時で3000万人、それが第二次大戦がはじまるころには8400万人ほどになった。それだけ、日本の経済力に、人口を養う力がついたということか。

 そして、日本には極相林(人が手をつけたことのない森林)はほとんど残されていない。何らかの形で人の手が入っている。そこに【里山】の発想が生まれるという。概念が出たのが、江戸時代の【里地里山】に端を発する。そこは、『人間と自然が共有して折り合える場所』だと言う。現状認識として、『日本の自然はほとんどは人間が替えた』と強調していた。

 午後の授業では、具体的な生き物の話が出た。カブトムシ、クワガタ、狸(けものへんに里)、日本ミツバチ、朱鷺、タガメ、ツバメ、雀、ツシマヤマネコ、ダルマガエル、雉等々、先生の知識はとどまるところを知らない。

 そして結論は、「これからの自然に対するまなざしとして重要な概念は【伝統文化の継承】、【生物多様性】、【水源涵養】、【CO₂吸収】、【エコツーリズム】、【環境共生型農業】、【景観保全】だ」と締めた。

 先生は茨城でそのような生活を送っているらしい。その話を聞いて、仲間のNonnoは、「シンさんも、那須で日本ミツバチを飼いなさいいよ」といっていた。ウ~~ム、ミツバチを飼うほど私の好奇心は旺盛じゃないな。先生も図に乗って、「ミツバチを飼うのには手がかからないよ」と言っていた。

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 東京シニア自然大学の仲間は、授業が終わっても必ずと言っていいほど交流会を持っている。いつも参加するのは7~8人だが、この日は鹿熊先生も加わって10人ほどだった。先生が酒席のテーブルに出したのは熊の爪だ。

 先生を囲んでの交流会は2時間ほど続いた。不謹慎な級長など、「この交流会があるからこそ、この学校は楽しいんだ」と言っていたが、参加者は一堂に頷いていた。

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