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2014年12月18日 (木)

№2549 相原の里山と歴史を訪ねる

 今年最後の【東京シニア自然大学】の授業は、『相原の里山と歴史を訪ねる』講座であった。ところで、皆さん相原ってどこにあるか知っているだろうか。

 今回参加するはずだった仲間は、時間過ぎたのにいつまでたっても現れない。彼に電話をかけたら、「相模原の駅前にいるんだけど、誰もいないな。皆さんどうなっているの」との返事だった。「相模原ではなく、相原が集合地だ」と返事をした。全く、そそっかしいんだから。

 講座で初めての土地を訪ねる時によく使うのが、無料ネットサービスの【駅から時刻表】である。到着予定時刻の10分前に設定すると、電車で行く順と時刻を表示してくれるので便利だ。これを見ていると、料金も分かる。ただ、彼のように最初から目的地を誤入力したら、ほとんど意味をなさない。

Dsc03694 相原駅は、八王子から横浜線で9分ほどのところにあった。この日の授業に参加したのは、ドタキャンの一人を除いて16名だ。駅前で、この日のガイド役の町田市観光コンベンション協会のガイドの方が、行程の説明をしてくれた。約9㎞ほど歩くのだそうだ。朝礼での説明の後は、ストレッチ体操で体をほぐした。参加者はシニアだが、皆さん歩くのには相当自信を持っている。

 前日の雨から、この日は一転してハイキング日和だった。ただ、風が冷たい。ガイドの方が用意してくれたのは、【この日の行程表】・【町田市観光マップ】・【相原観光エリアマップ】の三種類の地図だ。街歩きに地図は重要だ。

Dsc03696 行程マップによると、14地点の歴史と里山を訪ねて歩くのだそうだ。スタートして5分程の所に、第1のチェックポイントがあった。【陽田川にかかるレンガ橋】だ。

 このレンガは、明治41年横浜線の開通の時に掘ったトンネルの余ったものだという。こういう説明を聞かないと、地元の人もこの事実は知らないだろうね。さらにガイドの方は、相原の歴史を教えてくれた。大地主が二家族いて、この地元に大変な恩恵を施したのだという。

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 さて、しばらく工人道路を歩くと【かわらけ谷戸・古窯跡群】に到着した。古い窯跡との説明だが、跡は残っていなかった。この近辺は里山で、落葉を踏みしめて歩くのは気持ちが良い。地元のおじさんたちが、一生懸命畑仕事をしていた。「ご苦労様」と声をかけた。

Dsc03706 面白いもので、自治体の政策が変わると、町の様相も一変する。町田市は、自然を残す里山事業に熱心なのだが、山一つ隔てた隣の八王子市は、ものすごい乱開発だ。反対斜面に里山が残っているのとは大違いである。左の写真は、第5チェックポイントの【展望所】から見た風景である。

 町田に残っている里山には、鎌倉古道が走っている。われわれのトレイルは、この道に沿ってのものだ。【鎌倉古道】は、江戸時代に相模川でとれた鮎を江戸に運ぶ『鮎の道』とも、群馬から横浜に絹を運ぶ『絹の道』とも呼ばれていたらしい。

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 この古道を歩いていると、丹沢山系や大山が望めて、見晴らしが抜群だ。ただ、いろいろな発見もあるのが面白い。カラスが5~6羽もギャーギャー鳴いていた。何だろうかと行ってみたら、【カラストラップ】だ。檻に入ったカラスはどうするんだろうか。

 説明を読んでみると、『害鳥としてのカラスを駆除する』ためのものだと書かれていた。そういえば、前の東京都知事はカラスが大嫌い、と何かで読んだ記憶がある。

Dsc03716 9つ目のチェックポイントは、【大日如来堂】である。標高233mの三等三角点が埋められていた。こういうことに詳しい仲間のArakawaさんが怒っていた。「東西南北を正確に表示して埋めていない。しかも表と裏が逆だ。山歩きの時は、この三角点が目印になるので、不正確に埋めると遭難の基になる」のだそうだ。フ~~ム、そんなものか。

 この三角点は標高223mだそうだが、その大元の基準点三角点は、一体どこに埋められているのだろうか。ガイドの質問に、誰も答えられなかった。詳しいArakawaさんも「大概、東京湾じゃないの」と答えていた。

 実は、国会議事堂の敷地内に、基準となる三角点が埋められているのだそうだ。「その基準点が、東日本大震災で6cmほど隆起してしまった。そのため、再度全国の基準点を、国土地理院が測り直している」のだそうだ。そういうこともあったのだ。

Dsc03719 この散策道沿いに、東京家政学院大学があった。そして、この学校のそばにあったのがアイスクリーム屋さんだ。女子大生目当てに出来たのだろうか。参加者が、それぞれアイスクリームに舌鼓を打っていた。もちろん、私も生クリームアイスを食べた。美味しかったね。

 さて、終点に近い。そこで訪れたのが、曹洞宗長福寺だ。江戸時代の初めに開創された由緒のある寺とのことだ。このお寺で、住職が特別に見せてくれたのが本堂格天井である。

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 江戸末期、狩野派の絵師長谷川雪堤によって描かれた花卉図だそうだ。描かれて200年近くがたつのに、鮮やかな色が残っていた。この格天井が見られただけでも、この日は収穫があった。

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