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2015年2月 6日 (金)

№2599 1月に読んだ本

 毎月の月初に、前月読んだ本の報告をして、何冊かの本の感想を述べている。

 先日、ゴルフ仲間の新年会の時に、Katsuちゃんが嬉しいことを言っていた。「シンさんのブログを読んで、山本兼一の本を読み始めたんだ。本当に面白いね。もうすでに20数冊も夢中で読んだ。特に刀鍛冶の話が面白かった」と報告してくれた。

 読書記録の記事を読んでくれている人がいるので、嬉しくなった。今年も、面白かった本をどんどん紹介していきたい。

Dsc04109 私は、いつでも読むべき本を山のように積んでいる。最低10冊が積み上がっているのだが、一冊一冊読みこなして数が減っていくのに、快感を覚える。山が低くなっていくと、もう少しと自分に本を読む拍車をかけていく。大体、2日に一冊のペースで読んでいくが、読み終えると、すぐに次の本に取り掛かる。

 どうだろうか、私が読む本には、ほとんど当たり外れがない。読んだ本にABCランクを付けているのだが、8割がたの本がAランクである。ちなみに1月には15冊の本を読んだが、Aランク本が12冊だった。

 読んでいるのは、これもいつも言っていることだがほとんどが小説本だ。一冊上がるごとに、次はどんな展開の本を読むことになるのだろうかと思うと、ワクワクしてくる。本当に、本を読むのは楽しい。さて、1月はどれだけ読んだのだろうか。結果は、15冊・5601頁の読了数だ。まずまずの結果だったのではないかな。

 それでは、具体的に何を読んだのかを報告したい。

藻谷浩介『里山資本主義』 角川書店 2013年7月刊

沢木耕太郎『波の音が消えるまで(上)(下)』 新潮社 2014年11月刊

堂場瞬一『暗転』 朝日新聞出版 2012年6月刊

植松三十里『唐じんさんがやって来る』 中央公論新社 2013年7月刊

島田荘司『りベルタスの寓話』 講談社 2007年7月刊

笹本稜平『南極風』 祥伝社 2012年12月刊

山本兼一『狂い咲き正宗』 講談社 2008年8月刊

江上剛『日暮れてこそ』 光文社 2007年11月刊

高嶋哲夫『虚構金融』 実業之日本社 2003年11月刊

宮本昌孝『天空の陣風(はやて)』 祥伝社 2010年3月刊

沢木耕太郎『246』 新潮文庫 2014年11月刊

中島博行『新検察捜査』 講談社 2013年10月刊

辻原登『寂しい丘で狩をする』 講談社 2014年3月刊

佐々木譲『獅子の城塞』 新潮社 2013年10月刊

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 1月の一番の収穫は、佐々木譲『獅子の城塞』だった。私は、佐々木譲の小説はほとんどカバーしているつもりである。『択捉発ウナ電』を含めた戦争三部作には、胸をワクワクさせられた覚えがある。『天下城』を含めた歴史小説、それに警察官もの等多彩である。

 ただ、佐々木譲がこのような歴史小説を書いたのは久し振りじゃなかったかな。この小説は、信長の天正時代、ヨーロッパに派遣した【天正遣欧使節団】の一行についていった土木技術士の話しだった。最近このようなテーマの本を読んだ記憶があると紐解いてみたら、林望『薩摩スチューデント、西へ』という小説があった。時代は違うが、傾向としては同じものだ。

 最新の築城技術を求めて、信長の命令でローマに派遣された穴太衆の次郎左が主人公だ。紹介があって、サンピエトロ寺院の修復工事にあたっていたのだが、異端の嫌疑を受けて逮捕されそうになった。ローマを逃れ、フィレンチェで街の城壁工事に力を発揮した。その工事も終わったら、仲間からオランダに行かないかと誘われた。彼の最終目標は、日本に帰国することだ。

 オランダではスペインからの独立戦争の真っ最中であり、築城・城壁工事の仕事はいくらでもあった。日本を出発したのが22歳、それがいつのまにか60歳を超えることになり、ついには帰国をあきらめるという話だった。

 「人に歴史あり」だね。

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Dsc04119 私の一番好きな作家というと、なんといっても沢木耕太郎だ。その沢木の新刊が出たというので、何はさておき買った。

 今回の小説の舞台は、マカオである。バカラという博打にはまった主人公伊津航平の話だった。そういえば、沢木の最高傑作『深夜特急』も、スタートはマカオの博打だった。深夜特急での博打は、たしか【大小】だったが、今回は【バカラ】という博打だ。私はパチンコを含め博打はほとんどやらないが、それでも胸をわくわくさせる話だった。

 沢木は、私と同時代の作家だ。彼の話には共鳴するところが沢山ある。文庫版『246』も出ていたので、ついでに読んだ。『深夜特急』を書き始めたころの彼の日記だった。4~5歳くらいの娘さんがいたようだが、もう30歳にもなるのだろうか。

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 笹本稜平という作家の本は、私は初めてだ。山岳小説ということで手に取ったのだが、面白かった。舞台はニュージーランド、山岳ガイドを務める森尾にある事故が襲った。山岳ツアーでガイドしていた客が、天候急変と落石で死亡するという事故が発生した。

 日本に帰って、遺族に《未必の故意》で訴えられた。さて、その裁判にはあるミステリーが隠されていた。果たして、この小説は山岳小説だったのか、それともミステリーだったのか。読書として、充分に楽しめた。

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