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2015年6月17日 (水)

№2731 映画『ゆずり葉の頃』

Dsc05328
 神保町の岩波ホールで上映されている『ゆずり葉の頃』を観てきた。この映画は、以前友だちのAmiちゃんから「ぜひ観るように」と勧められていた。勧められなくても、観るつもりではいたのだが。

 ところが、勘違いして彼女が勧める映画とは違ったかなとも思ったが、推薦者に鳥取県とあったから、やはりこの映画だったと思う。私は何度も岩波ホールで映画をみているが、久し振りに大入りの盛況だった。入場券を買うために相当並んだ。

 普段、この映画館はガランとしていて、平日の昼ならゆっくり入場できるのだが、この日は違っていた。映画が始まる頃にはすでに満員で札止めになった。こんなことはめったにない。

 全然、この映画の事前情報を得ないで観たのだが、新人監督中みね子は実は、巨匠岡本喜八監督の奥さんとのことだ。ちなみに、岡本喜八は2005年2月に亡くなっている。中みね子は、人生77歳にして初めてメガホンをとったらしい。

 主演八千草薫を中心に、映画は巡ってゆく。八千草も80歳を超えて、顔にはそれなりの年輪が浮かんでいた。それを隠さずに、ありのままの姿で撮った八千草薫は、光っていたと思う。映画のあら筋は以下のようなものだった。

 商社に勤め海外勤務の進(風間トオル)が帰国した。着物の仕立てをしながら一人で暮らす、老境を迎えた母・市子(八千草薫)を訪ねるが、旅に出ていて留守だと言う。進は、理由も語らず一人旅に出た母を気にかけ、旅の地・軽井沢へと後を追うが…。

Photo いずれ、映画の画像がきれいだった。左絵の画像は竜神池にたたずむ親子の姿だが、本当に美しく撮れていて幻想的だった。後で調べてみると、この池は御代田町に実在するらしい。

 市子は、好きな画家の絵をみるために軽井沢に滞在していた。ところが目指す絵は、その個展には飾られていなかった。少々がっかりしていたら、実はその画家宮謙一郎(仲代達矢)が軽井沢に住んでいるという。

 喫茶店の店主(岸部一徳)の紹介で、その画家の自宅を訪ねることになった。そして、その画家の書斎に目指す絵が飾られてるのをみて、本当に嬉しかったようだ。画家の宮は緑内障を患って、すでに目が見えない状態だった。

Photo_2 画家の書斎に飾られていた大きなオルゴールを回して、その前で踊る市子と宮のダンスも忘れられない。

 あまりあらすじを言うと、これから鑑賞する人のためにはならない。この映画は岩波ホールでは今週金曜日までで、順次、全国公開されていくという。ぜひ鑑賞をお勧めする。

 八千草薫は沢山の映画に出演しているだろうが、この映画が代表作になりそうだ。

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