№2763 野の幸山の幸
この日の午前の指令は、「身近な季節の幸を得ることが、暮らしの中に当たり前にあることの喜びを体験する」というのものだ。近所に住むNarikoおばあが先生だ。
野の草を積み、海の幸を頂戴して、昔ながらのおいしいお昼ご飯を作ろうというものだ。ひところの西表島の生活を追体験しようという企画だった。
4班に分かれ、それぞれ課題が与えられた。私はMitsukoさんと一緒のB班で、「苦菜と島ほうれん草を摘み、その2種類の野菜で食材を作ろう」というものだ。4班に分かれたが、最大の班は「海岸沿いでハマグリを採集してくる」という課題だ。
別に遠くに行くというわけではなく、近くの家の庭から少しずつ食材を頂戴して歩いた。頂くときは一声「頂戴ね」と声をかけるだけだという。
西表島は豊かな島だ。山の幸や海の幸に恵まれている。夕食は食堂で食べたのだが、二度ほど通った【片桐】では、それぞれのテーブルに大きな魚が3匹づつ配された。この魚をどうしたのか聞いたら、江戸川区から移住してきたご主人が、カヤックで沖に出て獲ってきたものだという。「ここの海は、魚も人馴れしてなくて、逃げない」のだそうだ。
まんごうや島ばなな、パパイヤ、パッションフルーツ、釈迦頭などいくらでも生っている。
パパイヤ、ふちび、苦菜、長命草、島ほうれん草、ピパーチなど必要な最少限度をいただいてきた。さて、海グループはどうだろうか。全員揃って、目の前の海でハマグリ捕りをやったのだが、他の班は食材づくりが必要と、海班に任せて帰ってきた。
彼らは30分ほどたったら、バケツ一杯のハマグリをとってきた。ハマグリといっても、私たちが普段目にしているようなものではない。イメージからいったら、白いシジミといったほうがいいかもしれない。スープにすると、ものすごく良い出汁が出るのだそうだ。楽しみだね。
さて、それぞれが食材作りに取り掛かった。例のごとく、私はご飯炊きを申し出た。圧力釜で8合炊くのだそうだ。圧力釜を使うのは初めてだが、何事も挑戦だ。
そして、お昼過ぎにはすべての食材が仕上がった。それをお弁当にきれいに詰めるのは、女性が中心になってやった。こういうものは、美的センスが要求される。
最後にデザートとして用意されたのが、まんごうと山ブドウだ。人数分がなかったので、パッションフルーツは希望者だけだった。ご飯も上手に炊けた。
さて、いただきましょう。Itaniさんちの1歳半になるお嬢さんも一緒だった。彼女は、この小さなハマグリを黙々と食べていた。小さい子にもおいしいものはわかるんだね。
お昼ご飯を食べてお腹がくちくなったので、30分ほどお昼寝だ。そして、午後は海に入って、藻場とウミショウブの観察をした。
生活のすぐそばにきれいに海が広がっているというのは、とっても気持ちのいいものだね。この記事は手抜きで、これだけで止めておく。
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