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2015年7月31日 (金)

№2775 セミの羽化観察会

 夏休み前最後の東京シニア自然大学講座があった。会場は日比谷公園である。この日のミッションは、「セミの羽化の観察及びセミの抜け殻調査」だ。

Dsc05825 まずは午後3時に集合し、オプションプログラムとして「セミの抜け殻の調査」を実施した。講師は、いつものKuniyasuさんだ。この講座には、やまちゃんとKuniyasuさんの二大講師がいる。お二人とも自然観察に詳しいので、本当に助かる。

 そういえば、最近自宅の周りでセミの鳴く声が聞こえなくなった。ただ、那須ではヒグラシの鳴き声がいま最盛期だ。ヒグラシは、不思議なことに朝4時と夕方5時の2回鳴く。しかも、鳴く時間はパンクチュアルなところが面白い。

 夏の暑い盛り、日比谷公園に集まったのは、モノ好きな10人だった。講師から「セミの抜け殻の調べ方」と「セミの一生クイズ」の二枚の資料が渡された。

Dsc05826 日比谷公園には、この時期はアブラゼミのほか、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ニイニイゼミなどが観察されるという。公園でのセミの鳴き声は、かしましいほどだった。近くの木を調べてみたら、なんとセミの抜け殻だらけだ。

Dsc05835 どの木に多くの抜け殻があるのだろうか。欅やクスノキ、桜の木などがあったが、集中的にどの木ということもなく、ほぼ万遍に抜け殻がるようだ。木にあるだけでなく、草の葉の裏にも多くの抜け殻が観察できた。これだけのセミが羽化しているのだと、参加者は一様に驚いていた。

Dsc05831 さらに地面を観察してみると、穴ぼこだらけだ。深さは何cmくらいあるのだろうか。枯枝を刺してみたら、深い穴で10㎝もあった。幼虫は、この穴の中で3~6年くらい暮らし、羽化のために出てくるらしい。

 穴に法則はあるのか、シャベルで掘ってみたら、木の根にぶつかった。幼虫は、木の根の汁を吸い、成長していくのだ。さらに、抜け殻からオスメスの判別が出来る事も知った。

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 仲間で、抜け殻をリボンのように腕にくっつける人もいた。

Dsc05846 この日の本番は、夜6時半くらいからだ。羽化が始まるのは、暗くなってからだ。その頃になると、多くのセミの幼虫が穴から這い出してきた。そして、脱皮をするために大木を目指す。これが、観察をしても、なかなか大木に近づけない。土の中で暮らしていた幼虫は、目が進化していないのだ。

Dsc05849 ようやく大木に辿りついた幼虫も、登って行くのに難儀をしていた。なかには、仲間のズボンを登り始めるものもいた。思わず、頑張れと声援を送った。

 銀杏の木を登り始めた一匹の幼虫に注目した。着実に銀杏の葉先に向かって進んでいる。それでも、葉先に到着するまで30分もかかっただろうか。そこで動かなくなった。

Dsc05855 いよいよ脱皮が始まるのだろうか。懐中電灯を照らして、その様子をみていた。殻から抜け出す様子が見て取れた。頭から出た幼虫は、羽根も抜けた。緑色の小さな羽根だった。

 そして、完全に抜け出すまで1時間もかかったろうか。参加者は、じっとその様子をみていた。ようやく抜け出た時には、感動のあまり拍手をする者まで出ていた。

Dsc05861

Photo ただ、抜け出しても、身体が乾ききるまでは動かない様子だ。ここまで観察していたら、午後8時を過ぎた。それにしても、毎晩この日比谷公園では、神秘的な生命の営みが繰り返されているんだね。

 さて、お腹もすいてきたので、もういいのじゃないか。近くの飲み屋さんで懇親会をして別れた。

 

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