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2016年2月11日 (木)

№2970 1月に読んだ本

 毎月の月初に前月読んだ本の報告をし、その中でも印象に残った本の感想を述べている。

 何度か言っているが、私の【読書ノート】には2800冊以上の記録がある。これは1990年代中ごろからの記録だから、その前を合わせると生涯5000冊くらいは読んでいるだろうか。頭にほとんど残っていないのは困りものだが…。

Photo それで困るのが、読んだ本の記憶があいまいなことだ。いつも図書館で10冊ほど借りてくるのだが、EXCEL表に記録をつけると、前に読んだ本の記録が浮き彫りになる。いつ読んだのか検索してみると、つい先日ということも再々あるのは困ったことだ。

 今回も10冊の本を借りてきたら、そのうちの3冊は以前読んだ本だった。再度読んだらいいようなものだが、まあ、出来る事なら読んでいない本を沢山読みたい。

 さて、1月は14冊・5390頁の読了だった。一ヶ月最低5000頁は読みたいと思っているのだが、それはクリアした。具体的に何を読んだのかを書いてみたい。

貫井徳郎『灰色の虹』 新潮社 2010.10刊

火坂雅志『墨染の鎧(上)(下)』 文藝春秋 2009.8刊

久間十義『黄金特急』 実業の日本社 2011.8刊

笹本稜平『尾根を渡る風 駐在刑事』 講談社 2016.1刊

朱川湊人『なごり歌』 新潮社 2013.6刊

浅田次郎『王妃の館(上)(下)』 集英社 2001.7刊

貫井徳郎『追憶のかけら』 実業之日本社 2004.7刊

火坂雅志『上杉かぶき衆』 実業之日本社 2009.3刊

久間十義『聖ジェームス病院』 光文社 2005.12刊

池井戸潤『ロスジェネの逆襲』 ダイヤモンド社 2012.6刊

安部龍太郎『維新の肖像』 潮出版社 2015.4刊

笹本稜平『春を背負って』 文藝春秋 2011.5刊

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 1月に読んだ本の中で、圧倒的に面白かったのが『ロスジェネの逆襲』だった。年に何冊もないが、私の評価は【特A】であった。池井戸の本は今まで10冊ほど読んでいるが、『下町ロケット』を含めて皆小気味いい。読んですっきりする。

 【倍返し】で有名な半沢直樹が主人公のこの小説は、サラリーマン小説でもある。私はサラリーマン小説が好きで、高杉良などもほとんど読んでいる。

 本小説も、ある証券会社を舞台にした企業買収がテーマだった。半沢直樹が出向したセントラル証券で、大型の企業買収のあっせん話が持ち上がった。これを成し遂げると巨額な手数料が入り、下降気味の企業実績が大幅に向上する。

 ところが、この買収話を横取りした企業があった。何と、本社銀行の証券営業部だ。これには裏があって、子会社の大型買収話を本社にリークした人物がいた。これに怒った半沢チームは、逆襲に転じ、見事成功するという話だった。読んだ私もすっきりした。

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 いつもなじみの作家だけ読んでいると、どうしても枯渇してしまう。誰か面白い作家はいないかと鵜の目鷹の目で探す。久間十義の小説を読むのは初めてだ。一体、どういう作家なのだろうか、読んでみた。

 当時話題が集まり、やりすぎて刑務所に入ったホリエモンをモデルにした小説だった。内容は、ITベンチャー草創期に親友と起業した篤。業容を拡大して上場を果たすも、買収工作の手が伸び、飲むか飲まれるかの大騒ぎ。

 ITベンチャー興隆期の経済青春小説といったところか。そういえば、ホリエモンは今朝の週刊誌ネタで、“宇宙詐欺”に引っ掛かり、56億円の被害を受けたとか。私にはあまり関心のない話だが…。 Photo_2
 戦国時代の小説を読んでいると、ちょくちょく話に出てくるのが安国寺恵瓊である。毛利藩に仕えるお坊さんのようなのだが、一番有名なのが、信長暗殺の折、秀吉と毛利の和平交渉に一役買い、秀吉の大返しが出来、光秀を打つ倒した話だ。

 この小説は、その安国寺恵瓊が主人公だ。この恵瓊、その後秀吉に重んじられ、ついには四国に領地を与えられる大名にまでになった。秀吉亡き後石田三成と手を結び、関ヶ原の戦いで、毛利輝元を西軍大将にまで担ぎ出した。

 関ヶ原で敗れ、石田三成ともども三条河原で処刑され、さらし首にされた。

 この小説で面白かったのが、安国寺恵瓊は毛利に滅ぼされた安芸武田藩の御曹司と触れまわっていたが、実は何でもなかったようだ。だが、生涯その嘘を吐き通したようだ。歴史小説の面白さでもある。火坂もよくそこまで考察したものだ。

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