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2016年3月 7日 (月)

№2995 2月に読んだ本

 毎年、2月は緊張して過ごす。例月に比べて2日から3日少ないからである。その分、本を読む量は減る。少なくとも月最低5000頁は読みたい。例月より3日少ないと、600頁読みそこなう。今年は相当ピッチをあげて読んだ。というより、私自身2月全体が暇だった。

 昨年は、2月のスケジュール表をみて、暇なので台湾旅行をした。例年2月は、暇な月なのだろうか。今年は、結局15冊・5893頁を読了し、水準を超えた。それでは何を読んだのか、紹介してみたい。その上で、印象に残った本3冊を紹介する。

堂場瞬一『Sの継承』 中央公論新社 2013年8月刊

火坂雅志『黄金の華』 NHK出版 2002年11月刊

笹本稜平『恋する組長』 光文社 2007年5月刊

高嶋哲夫『ファイアー・フライ』 文藝春秋 2008年5月刊

森瑤子『望郷』 学研 1989年6月刊

山本兼一『夢をまことに』 文藝春秋 2015年2月刊

宮本輝『三千枚の金貨(上)(下)』 光文社 2010年7月刊

堂場瞬一『ルール』 実業之日本社 2014年12月刊

植松三十里『志士の峠』 中央公論新社 2015年4月刊

池井戸潤『金融探偵』 徳間書店 2004年6月刊

藤田宜永『血の弔旗』 講談社 2015年7月刊

桐野夏生『ハピネス』 光文社 2013年2月刊

阿部牧郎『さらば日本』 毎日新聞社 2003年8月刊

江波戸哲夫『霞が関にラブレター』 飛鳥新社 2013年12月刊

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 私は藤田宜永の作品が大好きだ。藤田の奥さん、小池真理子の本もよく読む。大概、図書館の棚にある藤田の本は全部読んだ。それでも、既読の作家の棚のウォッチが欠かせないのは、時々新刊が入っているからだ。

  『血の弔旗』は見慣れない本だった。それもそのはず、半年ほど前に出版された新刊だった。勇んで読んだ。期待した内容で、夜も寝ずに読んだ。

 主人公根津謙治は、原島勇平の自家用運転手をやっていた。ある日、自宅で11億円の政治献金が用意されていることを知った。そのお金を横取りする計画を立てた。仲間として声をかけたのが、足取りの掴めない疎開先で仲間だった4人だ。

 計画では人は殺さない予定だったが、予測のない銀座のママを殺す羽目になった。根津が第一の容疑者にあげられたが、決定的な証拠がないまま、時効寸前の14年を経過した。その間、この事件に関わった仲間の境遇も変わっていった。

 多分、3億円事件をモデルにしたのだろうが、1960年代から70年代の時代も映して、面白い小説に仕上がった。

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 私は、NHKの朝のドラマ番組はほとんど見ない。見なかったことで反省するのは、この本を読んでからだ。何度か前に、ウィスキーの竹鶴正孝を主人公にした『マッサン』という番組があった。この本は、まさにその原作本だった。

 竹鶴は、イギリスに留学してウィスキーの製造を学ぶ学徒だった。勉強の傍ら、グラスゴーのある医者の自宅を訪問した。妹エラに誘われたからだ。そこで知り合ったのがリタだ。彼女は腺病質で、気難しい女性だった。ただ、妹の好きになった男性を横取りした経験がある。その男性は、第1次大戦で亡くなった。

 今回も、妹が招待した竹鶴正孝を好きになってしまった。離れられなくなった。ただ、竹鶴には日本に許嫁がいて、そのお父さんのお金でイギリス留学が出来た。日本に手紙を送り、結婚宣言をした。

 留学期間が終わり、竹鶴は日本に帰ることになった。リタも一緒に日本に行くという。神経質なリタが、果たして見知らぬ異国の日本での生活に耐えられるのか。日本に来日してからの苦労も含めて、テレビでお馴染だ。多分『マッサン』の原作本だったのだろう。

 まさに、テレビで展開された話だった。長い小説だったが、あっという間に読み終わった。森瑤子の小説も初めて読んだ。読んでから知ったのだが、彼女は1993年(平成4年)に亡くなっていた。

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 私は、この読書感想の記事を書く時に、Google検索で他の人がどのような感想文を書いているのかを読み、プリントアウトしている。その感想文を読みながら、内容を思い出すのが常だ。この本も検索していて、見つかったブログが、この頁だ(下線をクリックすると、その頁を読むことが出来る)。

 よく読んでみると、私が以前使っていたブログということがわかった。2012年7月に、このブログ記事を書いていたのだ。そういえば、読書感想文を書くためだけのブログを開設したことがあった。【読書ときどき旅】というブログだ。

 このブログをみると、99本ほどの記事を書いている。自分ではてっきり忘れていたが、2008年12月に開設したこのブログは、読書感想文やスペイン旅行のことなどが書かれていた。本書もすでに読んでいたのだ。なぜ検索にかからなかったのだろうか。

 それにしても、この本を検索したお陰で、自分の過去のブログに出会えたのはラッキィだったね。早速、こののブログを「お気に入り」に登録しておいた。まさか、自分の過去のブログに出会えるとは思わなかった。

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