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2016年11月13日 (日)

№3246 タイ国王のご逝去

 ご存知のように、70年間在位していたプミポン国王が、今年10月7日に88歳でお亡くなりになった。タイに来て分かったのだが、その逝去はタイの国民に思った以上の深い悲しみをもたらしているようだ。

Img_1305  街のあちこちには、故プミポン国王の慰霊像か掲げられているし、街を歩く人たちも黒いものを着ている。電車の中には葬送曲が流れ、故国王の偉業が映し出されている。ある程度はと思っていたのだが、亡くなって一ヶ月がたつのに、その悲しみは一向に薄れる気配がない。本当に偉大な国王だったのだね。

 たまたまタイを訪れたので、この日は宮殿に参拝に行こうと思い立った。これが大変なことだったのは、徐々に記していきたい。

Img_1308  まずは、バンコクの中央駅フアランポーンにチェンマイへの夜行寝台の切符を買いに行った。ガイドブックにも、「この切符は人気があり、早く手配をしないと手に入れることができない」と書いてあった。案の定、すべて満員で手に入らないらしい。やむを得ない、チェンマイへは夜行バスで行くことにしよう。

 フアランポーン駅からすぐのところに、チャイナタウンが広がっている。ガイドブックによると、「中国文化の香りが濃いこのエリア、街歩きが好きな人にはいくら時間があっても足りない」とあった。多分それは夜の街歩きで、昼は閑散としていた。

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 久し振りに、チャイナタウンの真ん中にある【ワット・トライミット】に入場し、黄金仏を拝んできた。この仏像は、純度60%の金で鋳造されているのだそうで、いつ行ってもピカピカだ。

Img_1313  私がバンコクで一番好きなお寺は、【ワットアルン】だ。チャオプラヤー川クルーズを楽しみながら、目的地を目指した。ところが私は大変な勘違いをしていて、クルーズが2500バーツだというのに、800円程度かなと思い、乗ることにした。乗って気がついたのだが、8000円と10倍だった。ケチケチ旅行と思っていたのに、大いなる勘違いだった。

 大いに悔いたのだが、乗ってしまったものはしようがない。1時間ほどのボートクルーズを楽しみ、目的地のワットアルンで下船した。

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Img_1328  ワットアルンは、三島由紀夫の書いた小説『暁の寺』で有名だ。私はそのことは知ってたが、まだ読んでいないね。そのワットアルンは修復中のようで、お寺全体に足場が組まれ、上には登れなかった。

 それにしてもきれいなお寺で、私はしばしその建造物に見とれていた。この寺は、観光客にも大人気のようで、大勢の観光客が訪れていた。

 この寺からチャオプラヤー川を渡ったところに【ワットポー】がある。川の渡り船賃は10円程度だった。クルーズで2500バーツも使ったことを、あらためて激しく悔いた。

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Img_1338  ワットポーは寝釈迦で有名な寺だ。長さ46m、高さ15mの仏像は、いつ見ても巨大である。その建物も、東大寺大仏殿に匹敵する大きさだ。ワットポーの他の仏院もきらびやかで、ここに来ただけでタイの仏教の隆盛を思い知る。

 巨大な寺院の伽藍に安置されている仏像はいくつあるのだろうか、すごい数である。これだけのものを維持する労力は凄いものだ。

Img_1345  さて、このワットポーのすぐ近くに王宮がある。亡き国王に拝礼しようと思い訪れた。平日の昼なのにすごい参拝の数だ。皆さん黒い衣類をまとい、弔意を表している。観光客の私が、平服で大丈夫なのだろうか。ままよと思い、長蛇の列に並んだ。午後1時半ころである。

 周囲の人も心配して、「そんな恰好でいいの」と指摘していた。ところがそこはうまくできていて、黒服を貸してくれる場所があった。ただ、保険としてパスポートを預かる必要がある。海外旅行客にとっては、パスポートは命の次に大事なものだ。若干不安はあったが、これを着なければ弔問できない。

 長い長い行列は遅々として進まない。この弔問客に対応しているのは軍人だった。これが親切で、ジュースや水、パンやお弁当、コーヒーまで配っていた。私はパンとお弁当と水をいただいた。さすが心配で、氷の入ったジュースは遠慮した。

Img_1351  王宮に入ったのは4時ころだったろうか。拝礼直前になって、軍人だけの拝礼があるというので、そこで1時間以上待たされた。宮殿の遺骨が納められているきらびやかな飾りに向かって拝礼したのは約1分程度だった。

 拝礼が終わり、宮殿を出た時には午後6時半を回っていた。なんと1分の拝礼に5時間もかかったのだ。ただ、こんな機会は二度とないと耐えた。タイの人たちの行儀の良さと忍耐強さにも感心した。

 さて、心配はパスポートだ。すぐに衣服を借りたところに戻ったのだが、何とか間に合った。ただ、その時間でもまだ長蛇の列が拝礼の順番を待っていた。一体、何時に終わったのだろうか。ご丁寧にも、参拝のお礼にと故国王の写真と遺骨を収めている壮大な飾りの写真をいただいてきた。

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コメント

女子ゴルフトーナメントに出場している選手が黒いウェアを着用しているのを確認、微笑ましく感じた。
あくまでも強制でない自主的なもののようだから~
敢えて言及は避けたいけれど、自分の国に当てはめたらどうなのかな?

投稿: アスペル山ちゃん | 2016年11月14日 (月) 18時33分

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