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2017年3月11日 (土)

№3364 青の街シャウエン

 モロッコは、王国である。1950年代、時の宗主国フランスを追い出して建立された比較的新しい王国だ。ただ前史があり、植民地になる前は、1000年を超える王国だったようだ。

Img_2334 この日は朝8時にホテルを出て、まず向かったのが「モハメドⅤ世廟」だ。その同じ敷地内にあったのが、14世紀に建てられた「ハッサンの塔」で高さ44mあった。本来は88mになる予定が、時の王様の死亡で中止されたという。 

 このミナレットの前には、膨大な柱だけが残されていた。大きなモスクがあったそうだが、1755年のリスボン大地震で倒壊したという。今は柱だけが残っていたが、良くも悪くもモロッコはヨーロッパの影響を強く受けている。

Img_2336 このハッサンの塔の前に建っているのが建国の父「ムハンマドⅤ世霊廟」である。1973年に完成した廟で、まばゆいばかりにキラキラしていた。

 廟の中には建国の父ムハンマドⅤ世の棺が納められており、イスラムの僧侶が四六時中お経を読んでいた。廟の中は写真撮影が自由だったが、ここには載せない。

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 この廟の入口を守っていたのは、馬に乗った二人の騎士だ。霊廟を守る近衛兵の姿は世界各地で目にするが、馬に乗った近衛兵を見るのは初めてのことである。

 さて、今日の目的はシャウエンの街の訪問だった。ラバトから車で4時間半、帰りもフェズまで4時間半の計9時間のバスの長い旅だった。目的地のシャウエンには2時間ばかりの滞在だった。果たして、それだけの価値はあったのだろうか。

Img_2348_3 まあ、バスの旅を楽しもう。高速道路の周りは、コルク林だ。この林は、133,000㎢というから全国土の25%ほどもあるだろうか。このコルクの木も、もとはといえばポルトガルから移植されたものだという。

 私は、10数年前にスペイン・ポルトガルを旅行して、イベリア半島に残るイスラムの足跡を見て歩いた。今回モロッコに来て、スペイン・ポルトガルの遺跡を見るにつけても、この地の一体さを感じた。

Img_2350 田舎を通ったバスの窓外に展開していたのは、モロッコの地元民の生活風景だった。交通手段は、大概がロバだった。なかには馬に乗っている人もいたが…。

 広大な草地には羊が飼われていた。耕地を耕すのは主に馬で、日本の50年ほど前の風景だ。しばらくのんびりした姿が、旅の旅情をかきたててくれた。

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Img_2359 今回訪れたシャウエンの街は、1492年スペインのレコンキスタでイベリア半島を追われたイスラム教徒が建てた町だという。今でも、この町だけはスペイン語が主要言語になっていた。白い岩山の麓にこじんまりとした街だった。

 それが、街に塗られた青い色とともに、近年がぜん観光地としてクローズアップされてきたという。

Img_2358 なぜ青く塗られたかはいろいろな説があるようだが、虫除けにという説と暑さ対策という説が有力のようだ。石灰にインディゴを混ぜて塗った青は、インディゴブルーだ。その青い坂道が、延々と続いていた。沿道はお土産屋さんになっていて、冷やかし客が多かった。

 待てよどこかで見た風景だと思い出したら、台湾の九份の風景にそっくりだ。ただ、賑やかさでは九份のほうが上だ。

Img_2380 ガイドの説明によると、この街に近年ヨーロッパの若者が集まりだして、大麻やハッシッシを吸っているという。困った傾向と、嘆いていた。

 ともかくも、このシャウエンの街は、これからも「青の街」として観光客を呼び続けていきそうだ。

 

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コメント

久しぶりのハネムーンを満喫していますか? 土産はスリッパと美味しいお酒を頼みますね!! 土産話も楽しみにしています。気をつけて無事お帰りください。

投稿: ルート36 | 2017年3月11日 (土) 18時18分

ルート36さん
コメントありがとう
モロッコ旅行を楽しんでいます。
アフリカの大地は初めてですが、
モロッコはむしろヨーロッパですね。
ルート36さんも早く引退して
人生を楽しんでください。
一緒に海外旅行を楽しみましょう

投稿: シンさん | 2017年3月12日 (日) 06時28分

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