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2018年5月 9日 (水)

№3794 4月に読んだ本

 毎月の月初めには前月読んだ本の報告をし、なかでも印象に残った本2~3冊の感想を述べている。定期記事で、これを書くときには、また一ヶ月が過ぎたんだな、という感慨がわく。

 私が読む本を選ぶのは、第一に作家で選択、第二に書名で選び、第三に本の装丁で選ぶ。私の選択にはほとんど間違いがないのだが、ただ時にはとんでもないつまらない本もある。

 4月は16冊・6046頁の本を読んだ。Aランクが12冊、Bランクが2冊、Cランクが2冊であった。私は我慢強いというのか、どんなにつまらない本でも途中で投げ出さずに、最後まで読み通すことにしている。ただ、そのつまらに時には読書スピードが落ちるのはやむを得ない。

 本当は、つまらない本などさっさと読むのをやめたらいいようなものだが、読書は忍耐でもある。頁を開いたら、なにか縁があったものと考え、最後まで読み通す努力をしている。

 さて、それでは4月には何を読んだのか報告したい。

内田康夫『遺譜(上)(下)』725頁 角川書店 2014年7月刊

梓澤要『荒仏師 運慶』364頁 新潮社 2016年5月刊

笹本稜平『突破口 組織犯罪対策部マネロン室』429頁 幻冬舎 2013年2月刊

今野敏『同期』389頁 講談社 2009年7月刊

篠田節子『冬の光』414頁 文藝春秋 2015年11月刊

堂場瞬一『穢れた手』346頁 東京創元社 2013年1月刊

百田尚樹『幸福な生活』274頁 祥伝社 2011年6月刊

宮部みゆき『ぼんくら』513頁 講談社 2001年1月刊

吉村昭『島抜け』231頁 新潮社 2000年8月刊

山本兼一『千両花嫁』360頁 文藝春秋 2008年5月刊

諸田玲子『破落戸ごろつき』308頁 文藝春秋 2015年6月刊

内田康夫『鯨の哭く海』386頁 祥伝社 2001年4月刊

阿部和重『シンセミア(上)(下)』808頁 朝日新聞社 2003年10月刊

伊東潤『江戸を造った男』499頁 朝日新聞出版 2016年9月刊

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Img_5246 3月上旬に姉の誘いで、金沢文庫の『運慶展』を見てきた報告をした。事前に調べていったわけではなかったので、運慶とはどんな人だったのか知らなかった。たまたまこの本に出合い、運慶に興味を抱いた。

 運慶は、鎌倉時代の奈良仏師だった。当時は京仏師が幅を利かせ、奈良仏師にはいい仕事がなかったらしい。それを替えたのが、運慶の父康慶だった。康慶は時の権力者源頼朝の知己を得、仏像造りの仕事を請け負った。

 運慶にもその伝手で、受けきれないぐらいの仕事が舞い込んだ。奈良と鎌倉を往復し、関東でもたくさん仏像を造った。金沢文庫での『運慶展』では、運慶本人というよりもその弟子たちが造った仏像が展示されていた。展示されていた仏像の背景がよく分かった。

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 不思議に心が落ち着いているときに読みたくなるのが、篠田節子の本だ。いつものように【読書ノート】で篠田節子の本を今まで何冊読んだのか、検索してみた。全部で21冊の本を読んでいた。書き出してみたら、『女たちのジハード』、『砂漠の船』、それと『冬の光』をそれぞれ2度読んでいた。しかも、本書『冬の光』は2017年6月にすでに読んでいる。

 ちなみに、篠田の本を列記してみて強く印象に残った本は、『廃院のミカエル』と『インドクリスタル』だ。いずれも地味な内容の本だった。概して、篠田節子の本の内容は地味である。

 今回の本は、四国巡礼遍路の帰りに本四連絡船で入水自殺をした父の足跡を追う娘の物語だ。会社に休暇をとり、レンタカーで父の足跡を追った。そこには女性の影が付きまとっていた。果たして父は不倫をしていたのだろうか。また、なぜ入水自殺をしなければならなかったのか、丁寧に解き明かされていった。

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 私は、宮部みゆきのファンではない。と思って、【読書ノート】を検索してみた。今まで宮部のものは32冊読んでいた。たいがいが2000年の頃に読んだ「宮部ミステリー」だが、驚いたことにそのリストの中に『ぼんくら』が5回も入っている。

 古い記録では2004年5月、最近では2011年4月、そして今年の4月である。かすかに、以前読んだ記憶があると感じながらも、しかし読んでしまう。

 『ぼんくら』は、江戸の同心・井筒平四郎とその甥の物語だ。平四郎は物ぐさで、町をぶらぶらするか、自宅でゴロゴロして決して自分から積極的に事件を解決する意思はなかった。

 小さな「鉄瓶長屋」から、次々と入居者が退去していく。差配人佐吉にもその理由がよく分からない。長屋では小さな事件が起こったが、それも決定的な理由ではなかった。

 江戸の世話物として、宮部の筆は冴えていた。

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