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2018年6月12日 (火)

№3828 映画『万引き家族』

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 今年の第71回カンヌ映画祭で最高賞のパルム・ドールを獲得した是枝裕和監督『万引き家族』を観てきた。

Img_6117  この日は台風来襲で、わざわざ雨の中行くこともなかったのだが、お昼頃には小降りだったので出かけた。東京でちょっとした用事もあった。用事が済み、さてどこの映画館に行こうか迷ったが、検索してみたら、一番近いのが日比谷のTohoシネマズだった。

 さてどこだろうか、有楽町駅で降りて捜した。日比谷にはTohoシネマズが2館あり、訪ねあてたのが最近開館した日比谷ミッドタウンの中にあった。新しい映画館で、座席もゆったりして観やすかったね。

 この日は台風で、しかも平日の昼間だ。まさか映画館が混むような事はないだろうと当たりをつけていたのだが、案に相違して大きな映画館は満員だった。やはりカンヌ映画祭の影響は絶大だ。

 短編映画かと思っていたのだが、2時45分に開演した映画が終わったのは、午後5時を回っていた。意外と長い映画だった。その長さを感じない良い映画だったね。

 映像は、どこにもあるような下町のぼろ屋で、仲良く暮らす5人家族だった。主人柴田治(リリー・フランキー)は日雇い労働者だったが、ケガをして労災のお金も入らないという。奥さん(安藤サクラ)はクリーニング店でアルバイトをしていたが、首になった。唯一の収入は、おばあさん(樹木希林)の月6万円弱の年金だ。そこで、主人と息子(城桧吏)は、生活物資をスーパーで万引きして暮らしていた。日本でいかにもありそうな話だ。

 ある日、治はアパートのベランダで寒そうに凍えていた女の子(佐々木みゆ)を自宅に連れ帰った。体を見ると、虐待された傷があちこちにあった。なかなか心を開かなかった娘だったが、だんだんその家族に馴染んでいった。

 ある朝、起きてみたらおばあさんが亡くなっていた。唯一の収入源であるおばあさんを、そのままにしておくわけにはいかない。床下を掘って埋めた。そして、万引きしていた息子が、ついに捕まってしまった。そこから芋ずる式に悪事が露見していった。娘も誘拐事件として報道されていた。

 捕まってみて分かったのだが、この一家は「疑似家族」だった。その罪を一人でかぶったのが、奥さんだ。それぞれにいろいろな事情を抱えて、同じ屋根の下に住んでいたのだ。この事情というのが、この映画のハイライトだったのではないか。

 この映画を「日本の悪い場面ばかり映した国辱モノ」と批判する人もいるようだが、私には近来にない良い映画だと思った。この日一日、得をした気分になった。

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