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2018年6月28日 (木)

№3844 映画『空飛ぶタイヤ』

 上京するたびに映画を見ている。さて、今日は何を見ようか。

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 池井戸潤原作の『空飛ぶタイヤ』が上映されている。この日はこの映画を見ることにした。私は池井戸潤の大ファンで、彼の小説はあらかた読んでいる。もちろんこの小説も読んでいた。いつ読んだのか検索してみたら、今年の2月だった。

 池井戸の小説が映画化されたのは、今回が初めてのようだ。ご存知のように彼の作品『陸王』がテレビドラマになって、大きな反響を呼んだ。基本的に、池井戸の作品はサラリーマンの悲哀を描いたものが多く、映像になりやすいように思うが、初の映画作品だと聞いて意外に思った。

 この話は、実話に基づいている。映画ではホープ自動車となっていたが、三菱自動車のリコール隠しから、タイヤが外れて人身事故を起こした事件を物語にしたものだ。2000年に起こった事件だという。

 信じられないことだが、大きなトレーラーが時速40㎞で坂道を運転中にその事故は起こった。突然前輪左側のタイヤが外れ、一人で走り出して、前を歩いていた親子ずれに襲い掛かり、死亡事故になったものだ。

 当時、車の整備不良が原因とされ、車の持ち主の運送屋が断罪された。ただ、この車は整備が万全で、整備不良には納得がいかなかった。車の販売会社に話しても、らちがいかない。メーカーに話をつけようとしたが、三菱自動車(映画ではホープ自動車)ははなからそのクレームを受け付けようとしなかった。担当課長は会おうともしないのだ。

 この運送屋の社長は、独自調査をしたのだが、全国で何件もこの車種での自動車事故は起きていた。メーカーでも把握していたようだが、リコール対処には多大なお金がかかる。基本的にメーカーは「リコール隠し」をしていたのだ。

 社内からも内部リークがあって、この事実が明らかになった。担当役員は逮捕され、有罪となった。ただ、映画と事実が違うのは、映画では運送屋はかろうじて生き残ったのだが、事実は廃業を余儀なくされたらしい。

 社会的に大きな断罪を受けた三菱自動車は、その後もトラック部門ではなく乗用車部門でもリコール隠しが発覚し、世間にあきれられた。会社の体質がそうなっていたのだ。

 事実を頭に思い浮かべながらこの映画を見たが、いい映画だった。ただ、長瀬智也の主演がよかったかというと、この映画には別の主演俳優がいたような気もして、違和感があった。

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