« №3885 男の料理教室「暑気払い」 | トップページ | №3887 秋の海外旅行の準備 »

2018年8月 9日 (木)

№3886 7月に読んだ本

  毎月10日前後には、前月読んだ本の報告をし、なかでも印象に残った本2~3点の感想を述べている。

 以前のように、夜酒を飲みに行くこともないし、大体が最近はスケジュール真っ白の状態である。そんな時に何をやっているかというと、ひたすら本を読んでいる。以前に比べてもその頻度は多い。まさに、「晴れても読むし、雨降っても読む」生活だ。

 7月に読んだ本の一覧を下記に書いたが、眺めてみると【新潮社】の本が多かった。私は出版社を意識して本を選んでいるわけではないが、文芸書はやはり新潮社が文芸春秋の本が多い。

 私には新潮社に友達がいる。彼が言うには、「ウチの社長は図書館を目の敵にしている。読者には本を買ってもらえないし、文芸書不振の原因だ」と嘆いていたようだ。その社長の気持ちはわからないでもないが、私はやはり図書館で借りて本を読んでいる。

 7月は、暑かったにもかかわらず、実によく本を読んだ。15冊・5968頁を読了したが、高い水準の読書量ではなかったかな。それでは、何を読んだか列記してみたい。

安部龍太郎『天馬、翔ける(上)(下)』 (上)459頁(下)477頁 新潮社 2004年12月刊

伊東潤『城をひとつ』325頁 新潮社 2017年3月刊

藤田宜永『罠に落ちろ』437頁 徳間書店 2017年1月刊

馳星周『煉獄の使徒(上)(下)』(上)513頁(下)657頁 新潮社 2009年5月刊

諸田玲子『風聞き草墓標』406頁 新潮社 2016年3月刊

梁石日『シネマシネマシネマ』388頁 光文社 2006年6月刊

宮城谷昌光『風は山河より(1)~(5)』 新潮社 2006年12月刊~
①348頁②349頁③348頁④330頁⑤285頁

内田康夫『壺霊(上)(下)』(上)326頁(下)320頁 角川書店 2008年2月刊

Simg_6398
Simg_6310  7月の記念すべき読書は、宮城谷昌光『風は山河より』の全5巻の読了だったかな。全5冊で1660頁の長編だった。

 ちなみに、私は宮城谷昌光の本を実によく読んでいる。いずれも中国の歴史長編小説だ。検索してみると、『重耳』『介子推』『孟嘗君』『太公望』『晏子』『楽毅』『子産』『管仲』『香乱記』『沙中の回廊』などが出てきた。もう20年以上前に読んだ本だ。このころは図書館で借りるということもなかったので、家のどこかに転がっているはずだ。検索して分かったのだが、本書『風は山河より』は2010年にすでに読んでいた。検索するまでわからなかったのは、迂闊な話だ。

 主人公の菅沼定盈は、三河の国境で武田信玄の進撃を食い止めた男であったが、歴史小説の中ではあまり出てくることはない。むしろ、この小説のもう一方の主人公徳川家康の少年時代の苦闘が描かれていて面白かった。

 宮城谷が日本の歴史小説を書くのは珍しいが、もう一点『新三河物語』も2010年ころに読んでいるようだ。もちろん、内容は覚えていない。
Simg_6307_3
 馳星周もよく読んでいるが、今回の『煉獄の使徒』には運命を感じた。この小説のテーマは、オウム真理教を題材として扱ったものだった。1170頁にわたる長編小説だったが、この本を読んでいる最中に、オウム真理教の死刑囚が処刑されていった。

 馳星周は綿密な取材を重ね、よく調べて小説仕立てにしたが、これは本当かと首をかしげる場面があった。オウム真理教の裏金が警察庁に流れ、警察官僚の出世の種に使われたという話だ。
 
 そういえば、1995年3月30日地下鉄サリン事件の直後、警視庁長官国松が拳銃で撃たれたという実話があった。この事件は闇に放り込まれたが、犯人はオウム真理教の教徒という噂があった。実態は何だったのだろうか。

Simg_6403
 最近、実によく内田康彦の本を読んでいる。ご存知のように、内田康彦は今年3月、83歳で亡くなった。作家が亡くなったかどうかは、読者には関係ない。その作品が面白いかどうかだけが勝負だ。

 私は内田康彦の遅れてきた読者だが、読んでいるのはほとんどが浅見光彦を主人公にしたミステリー仕立ての本だ。面白さに、あっという間に読んでしまうのがいい。ストーリーはワンパターンで、ある地方に出張してそこで事件に会う。必ず美人が出てくるのも、寅さんのようで面白い。

|

« №3885 男の料理教室「暑気払い」 | トップページ | №3887 秋の海外旅行の準備 »

読書日誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« №3885 男の料理教室「暑気払い」 | トップページ | №3887 秋の海外旅行の準備 »