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2018年9月21日 (金)

№3929 過激にも30句を詠む

 8月の吟行の席で、Yamahiko先生から様々な課題を与えられた。その中の一つに「秋を主題に30句を詠み、提出してください」というものがあった。私は、毎月の課題句5句を作るだけで精一杯だ。果たして30句など詠めるだろうか、ズーッと考えていた。

 先日行われた句会で、先生に30句など無理だから勘弁してほしいとお願いした。それに対して、「もうページ建も済んでいるし、さらにお願いしたもう一人の人は提出済だ。ぐずぐず言わずに、提出するように」といわれてしまった。しようがないな、無理を承知でチャレンジしてみるか。

 「秋」をテーマに、さて何を詠もうか。先日、近所の田んぼの稲刈りを見てきた。稲刈だけで30句など詠めるものだろうか。まあ、やってみるか。農家の方と話したことなどを思い出して、10句ほどは簡単にできた。さらに積み上げるには、現場に行ってみる必要があるね。

 メモ用紙とペン、電子手帳をもってその田んぼに出かけた。そして無理やり作り上げたのが以下の俳句だ。成程やればできるものだ。作った俳句を何度も推敲して、先生にメールでお送りした。まだ返事はいただいていないが、その30句のうち10句ほどが採用されるのではないか。

 その、過激に作った30句を紹介したい。

Simg_6785

稲刈り闌 三十句

 

 稲刈りや田に大小の機の走る

 四反歩稲を刈るのは爺と婆

 三町歩作りし農や貧嘆く

 稲刈機ローンの支払ひ賄えづ

 稲刈機収穫した穂を飲み込みて

 稲刈機鷺と烏を引き連れて

 白鷺の蛙ついばむ泥田かな

 稲の穂を袋に詰めつ機は走る

 刈りし稲袋に詰めてトラックへ

 稗の穂の稲より伸びて青さ増す

 作柄は小粒なりしと今年米

 広がる田おちこち走る稲刈機

 刈り終えし田に三本の残りし穂

 刈りし穂を袋に詰めてトラックへ

 ひつじ田や刈りあとに染まりをり

 刈り終へし田に三本の案山子かな

 風雪に目鼻の褪せし案山子かな

 刈田あと籾殻高く積みしあり

 籾殻の煙たなびく秋の暮

 藁塚に渋柿入れて熟し待つ

㉑役割のすみし稲刈機に覆ひ

㉒稲雀高く低くと飛び廻り

㉓道端のガードレールを稲架にして

㉔田んぼには数えるほどの稲架残り

㉕掛し稲架木撓むほどの重さかな

㉖落穂拾いミレーの晩秋想起して

㉗田の畔に沿ひ枝豆の苗並び

㉘縦横に走る用水泡立ち草

㉙猫じやらし荒れ地を覆ふ草の丈

㉚刈りあとの隅に積みおき今年藁



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コメント

すごい!!!
稲刈りだけでこれだけの句が作れたなんて!
やっぱり観察と取材の賜物ですね。
これを毎月継続できるといいのでしょうが(;´Д`)
桟雲掲載を楽しみにしています。

投稿: つむぎ | 2018年9月22日 (土) 05時11分

先生に断っていたあの弱気な発言はなんだったんでしょうか?
並んだ30句を眺め、美味しいお酒を飲めましたね!

投稿: tae | 2018年9月23日 (日) 12時19分

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