« №4027 クリスマスにはゴルフを | トップページ | №4029 浴室の鏡を磨く »

2018年12月27日 (木)

№4028 映画『Morgen 明日』

Photo  渋谷のアップリンクという映画館で、『Morgen 明日』という映画を観てきた。たしかこの映画館は最近足を運んだと思い、私のブログで検索したら、9月2日に『ビエナビスタ ソシアル クラブ アディオス』という映画を観た。

 『Morgen 明日』は、内容も分からないまま友だちに勧められて観に来たのだが、素晴らしい反原発の映画だった。

 この映画監督坂田雅子さんが、ドイツの反原発の現場を直接取材してきたというものだ。彼女の問題意識は、「ドイツが原発廃止を決めたのに、福島原発事故の当事国日本がなぜ踏み切れないか」というものだった。

 2011年3月11日、東日本大震災の津波で福島原発は大事故を起こした。放射能が日本中に拡散してしまったのだ。この事故を知って、ドイツのメルケル首相は、2011年6月にドイツでの原発廃止を表明した。それまでは、メルケルは原発推進派だった。「最先進国の日本であれだけの事故が起きる原発は危険」と察知したのだ。

 2022年までに、ドイツは現在稼働していえる原発を含めてすべて廃棄するのだそうだ。日本の腐れ政治家と違い、駄目なものはダメと決断する力はさすがメルケルだ。その決断から7年、ドイツはどうなっているのかを現地取材したのがこの映画だった。

 幸い、自然エネルギーに対する技術力の進歩はすさまじい。太陽光発電だけで、ドイツの大都市一つ分の電力需要を賄えるほどになったようだ。さらに、風力発電、水力発電で原発の電力のほぼ全部を賄える見通しも立ったとのことだ。ドイツの流れは、いずれ原油やガスの化石燃料までもなくそうということのようだ。

 市民運動のドイツの流れも取材していた。原点は、1968年の学生運動にあったという。それをきっかけに、反原発・環境保護の運動に目覚める市民が増えたようだ。その運動で、ドイツのある原発建設をストップさせた。1968年の学生運動の当事者だった私にとって、日本の学生運動は何だったのか考えさせられた。

 原発をやめるのはいいが、大量の原発廃棄物が残っている。当面、鉱山の廃棄坑道に置いているようだが、地下水等の環境汚染も心配され、解決していないという。日本も同じ問題に直面しているし、その上に、福島原発事故から出ている地下の汚染水の処理もままならない現状だ。

 そういう問題を抱えつつも、原発廃棄を決めたドイツには敬意を表したい。現状でも、日本はほとんど原発は稼働していない。それでも電力需要はまかなわている。日本の政治家は、なぜそれほどまでに原発にこだわるのだろうか。たぶん、蔭ではわれわれの知らない大きな利権が動いているのだろうとは想像するが…。

|

« №4027 クリスマスにはゴルフを | トップページ | №4029 浴室の鏡を磨く »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« №4027 クリスマスにはゴルフを | トップページ | №4029 浴室の鏡を磨く »