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2019年3月 8日 (金)

№4100 2月に読んだ本

 毎年2月はそうなのだが、2月は例月より2日か3日少ない。毎月最低5,000頁の読了を自分に課している身にとってのこの差は大きい。一日200頁前後読んでいるので、3日少ないと600頁普段より少ないのだ。いつもこの緊張感で2月を過ごす。

 緊張して本を読んでいるせいか、意外と2月は目標をクリアしている。ちなみにこの5年間の2月の成績を見ると、2015年は13冊・5,116頁、2016年は15冊・5,893頁、2017年は13冊・5,061頁、そして昨年2018年は16冊・5,375頁を読了した。さて、今年はどうだったのか。結果は13冊・5,343頁を読了し、無事目標を達成した。

 私の今の生活は、読書中心である。大体が夜9時にベッドに入り読書、11時半ころに就寝。朝は6時に目が覚めるとそのまま本を読み、8時近くまで読んでいる。昼は、埼玉県民活動総合センターの読書ルームで、2時間くらい本を読んで過ごす。私の理想とする生活だ。

 さて、例月のように2月は何を読んだのか報告し、2~3の本の感想を述べたい。

船戸与一『新・雨月 戊辰戦役朧夜話(上)(下)』(上)508頁(下)495頁 徳間書店 2010年2月刊
鳥越碧『めぐり逢い 新島八重回想記』377頁 講談社 2012年11月刊

葉室麟『はだれ雪』442頁 角川書店 2015年12月刊

堂場瞬一『社長室の冬』404頁 集英社 2016年12月刊

服部真澄『ポジスパイラル』360頁 光文社 2008年5月刊

新野剛志『カクメイ』452頁 中央公論新社 2013年11月刊

佐々木譲『沈黙の法廷』557頁 新潮社 2016年11月刊

久坂部羊『悪医』293頁 朝日新聞出版 2013年11月刊

熊谷達也『浜の甚平』333頁 講談社 2016年11月刊

堺屋太一『活断層』422頁 アメーバブックス 2006年12月刊

津本陽『草原の覇王 チンギス・ハーン』 PHP研究所 2006年8月刊

平岩弓枝『ベトナムの桜』288頁 毎日新聞出版 2015年7月刊

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 私は船戸与一の大ファンで、彼の作品はほとんど読んでいるのではないか。ただ、残念ながら『満州国演義(全9巻)』を2015年2月に完結し、間もなく亡くなってしまった。いま改めて彼の略歴を見ると、私と2歳しか違わなかった。今から思えば、『満州国演義』は彼の遺著のようなものだった。

 改めて、今まで読んでいる船戸の本を列記してみた。多分、船戸の本を最初に読んだのは『砂のクロニクル』(1991年刊)だと思う。会社の同僚に勧められて読んだのだが、跳び上がるほど面白かったことを記憶している。そして彼の本の読書歴は、2000年前半に集中していた。全部で38冊ほど読んでいるから、私の著者で1~2を争うはずだ。

 遍歴を改めて調べてみると、本書『新・雨月』は2011年に読んだ記録があった。今回は二度目になる。戊辰戦争が中心テーマだったが、ここで書かれていた舞台は、会津というよりもむしろ長岡藩だった。そこで長州のスパイの暗躍を通して、戊辰戦争の実相に迫ろうという話だった。

Simg_7985  いずれ、薩長は誰か犠牲者が欲しかった。徳川慶喜が早々に降参し、敵を会津に求めた。実際、会津は新政府に敵対したわけではなく、京都守護の責任を押し付けられ、否応なく長州と全面対決する立場に立たされたのだ。薩長新政府は、会津を血祭りにあげ、犠牲を強いることのよって、内部固めをしようとしたのだ。面白かった。

 同じ時期に、意識はしなかったが、会津の女「新島八重回想記」を読んだ。新島八重の話は、NHKの大河ドラマになったようだが、私は見ていない。会津の女が幕末に大変悲惨な目にあったが、幸い、彼女は京都の兄のところに避難していたようだ。この小説を読んでわかったのだが、八重という女性は非常に強かった。

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 堺屋太一が亡くなったのは、今年の2月8日である。大阪万博の功労者として、次の新しい大阪万博でも活躍が期待されていたようだが、残念な事態だった。堺屋は、通産省の異色官僚だった。私も昔のことになるが、堺屋の『豊臣秀長』や『油断』、『団塊の世代』などを読んでいる。ただ、そんな熱心な読者ではない。

 堺屋の『活断層』を見付け、彼への鎮魂のつもりで読んでみた。堺屋の文章は明確で、すごい読みやすかった。この話は、沖縄の”ある島”に石油の備蓄基地を建設しようという商社に勤める主人公が、備蓄基地の建設反対をめぐって島の人たちとの対立が描かれていた。

 まるで、沖縄の辺野古基地反対運動のような話だ。私は、堺屋には違和感を持って読んだが、何でもかでも反対するプロの運動家が陰にいることをうかがわせるような話だった。
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 津本陽も多作な歴史作家だが、私はあまり津本の本は読んでいない。 どうも、彼の文体は私の趣味には合わないのだ。とはいうものの、『巨人伝』『渋沢栄一』『下天は夢か』『異形の将軍―田中角栄』などは読んでいる。

 調べてみると、堺屋太一も『世界を創った男 チンギス・ハン』という小説を書いているようだ。もちろん、私は読んでいない。

 この小説を読む限り、チンギス・ハーンの部隊は敵とみると皆殺しをして歩いたようだ。何万人、何十万人という死体が戦場に転がっている。モンゴル軍の強さは、どうも軍馬にあったようだ。一人の騎士が、モンゴル馬を何頭も率いて戦場に向かう。一頭がダメなら次々と乗り換えて、1日100kmも移動したようだ。

 騎馬民族の機動力、騎射能力、異民族を征服する中で開発した攻城用兵器などで、あっという間に西アジアを征服していった。地図とにらめっこで、この小説は読んだ。

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