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2019年3月 9日 (土)

№4101 海苔つけ体験と江戸前の街探訪

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 今期最後の「東京シニア自然大学修了生コース」の講座があった。今回は、「大森海苔のふるさと館」で海苔つけ体験をし、午後は海苔の町大森の街歩きだった。会場は、京急平和島駅から歩いて15分ほどのところである。午前中は座学と海苔つけ体験、午後は海苔の町大森の遺跡を訪ねて歩くという講座だ。

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Simg_8138  今まであまり”海苔”を意識したことはなかったが、改めて大森は海苔の街だということを知った。ただ東京湾再開発計画に基づいて、昭和37年にすっかり海苔生産は終わったとのことだ。今残っているのは、その当時の体験を受け継ぐ人たちだけだった。

 話を聞くと、海苔の生産というのはものすごく過酷な労働だったようだ。しかも、仕事は冬に集中する。朝2時ころに起き出し海苔の生産をするのだが、冷たい水の中大変だったと、当時の海苔生産の漁業について体験談も聞いた。

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Simg_8144  そのうえで、実際の海苔つけ体験の授業もあった。収穫した海苔の断裁は、人の手によって行われた。これも重労働だったようだ。今では、機械で裁断されるようになったが。そして、参加者が、一人一人海苔つけ体験を行った。

 一人2枚づつ海苔つけをするというのだが、最初はぎこちない作業も、2枚目には手慣れたものだ。しかし、海苔つけ業者は、2時間で200枚、1日1500枚から2000枚も海苔を作っていたというから、これも重労働だったようだ。

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Simg_8151  海苔つけしたものは、簀の子に乗せて天日干しをした。直接日に充てると乾くのが早すぎると、わざわざ陰干しだ。この「大森海苔ふるさと館」はNPO法人が運営していて、ここのボランティア活動家が丁寧に教えてくれた。

 ありがたいことに、海苔つけされた海苔は名札をつけて、後日自宅まで送ってくれるのだそうだ。その郵送代も請求されなかったから、無料でのサービスのようだ。来週には自宅に届くというから、さてどういう海苔ができたのやら、来るのを楽しみにしよう。

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 ふるさと館で昼食を食べ、午後は海苔の町大森の探訪だ。ここのボランティアの人たちが、ガイドブックまで用意してくれた。このガイドブックを片手に、海苔の遺跡を訪ねる街歩きをした。この日は天気は良かったものの、風が強く花粉が舞っていた。お陰で、すっかり花粉症がぶり返してしまった。

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Img_8154  以前は、この大森海岸は海苔棚が所狭しとたてられていたようだ。東京ガスの大きなタンクが二基あり、堀も縦横に張り巡らされていたという。その堀もすっかり埋め立てられており、若干面影は残っていた。

 広い工場跡地には、マンション群だ。ちなみに、海苔業者は漁業権放棄で得た補償金をもとに、アパートを建てたらしい。そのアパートも副収入として生活が成り立っていったという。各海苔業者は、海苔干しに600坪くらいの敷地を持っていて、その跡地に次々とアパートを立てていったらしい。

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Img_8158  海苔業者の信仰の神社は、貴舩神社や三輪厳島神社だった。その神社にお参りをし、さらに海苔問屋で海苔の仕入れの話を聞いた。今では、海苔の中心生産地は有明海で、瀬戸内海や三河湾でも生産しているという。

 参加者のほとんどが、この海苔問屋でお土産を買い求めていた。もちろん私も買ってきたのだが、そんなに高いものではなかった。

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 最後は蜜乗院というお寺の境内で、このお寺の目の前に棲んでいる、かつての海苔業者の体験談を聞いた。海苔の学習の一日だった。

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