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2019年3月19日 (火)

№4111 イギリスよ、どこに行く?

 2年前、イギリスの国民選挙で、イギリス国民はEU離脱を選択した。選挙が終わってすぐ、国内から大きな過ちの選択をしたとの声が出ていた。しかし、選挙結果が出たので、粛々と離脱の作業をしなければならなかった。しかも、3月末の離脱期限まで2週間に迫っているが、まだごたごたが収まらない。

 そもそも、なぜイギリス国民は、EUの離脱をしなければならなかったのか。日本にいるとあまり実感がないのだが、ヨーロッパの各国は難民問題で苦しんでいる。イギリスも難民に仕事を奪われるのではないか、と国民が恐れていた。難民をシャットアウトして仕事の確保を、これが離脱の一番の原因だった。

 ところが、国民投票を決意したキャメロン元首相が、楽々国民投票で離脱反対投票が圧倒的な多数を占めると読んでいたのが、案に相違して、離脱案が通ってしまい、失脚した。後任にEU残留派だったメイ首相が着任した。彼女は、自分の意見とは反対に離脱に向けた仕事をしなければならなかった。その不幸がある。

 今にして思えば、その時の勢いのままに離脱賛成に票を投じた人々の、後悔の声が聞こえてくる。後悔先に立たず、だ。国民投票の怖い側面だ。離脱の民意が出たのはいい。しかし、民意が出て2年以上たつのに一歩も先に進んでいない。一体イギリスはどこに向かうのだろうか。

 今三つの案があるようだ。一つは合意なき離脱だ。二つ目は再度国民投票をやり直す案、三つ目は3か月程度離脱を先延ばす案だ。しかし、それぞれに問題がある。

  合意がない場合は、イギリスから企業が逃げ出してしまう。それでなくても、本田や日産の撤退が、大きな国内問題になっている。合意がないままEUを離脱すると、企業のイギリス離れがさらに加速するのではないか、という恐れがある。

 再度国民投票をといっても、投票の準備に1年半から2年かかり、現実的ではない。3か月の離脱延期とはいっても、2年間議論して一歩も進まないのが、3か月で進むのか疑問だ。

 イギリスは、二進も三進もいかない局面に立っている。一挙に国際信用を無くす結果になってしまった。国民の判断で大きな間違いを犯したのは、何もイギリスばかりではない。アメリカ大統領選挙で、トランプが当選したことも、また、大きな国際混乱を引き起こす原因になっている。なんでこんなバカな判断をしたのだろうか。悔やんでも悔やみきれない。

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