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2019年5月31日 (金)

№4177 竹ちゃんと青森市内の遺跡見物

 このブログでも何度か紹介しているが、わが友竹ちゃんが鹿児島の先端から北海道の宗谷岬まで徒歩旅行をしている。その彼が、ちょうど青森の実家に滞在しているのに合わせて、私は青森に行く計画を立てた。そしてこの日に会うことにしたが、「せっかく青森に来たのなら、狭いがわが家に一泊したらどうか」と提案してくれた。図々しい私は、その言葉に甘えることにした。

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 待ち合わせは、青森駅前午前10時半だ。前日酸ヶ湯温泉に宿泊したが、ここから青森駅まで22㎞だ。ちょっと早いと思ったが、酸ヶ湯温泉を朝8時半に出た。さすが豪雪地帯だけに、宿の周りにはだいぶ雪が残っていた。せっかくだから、八甲田の陸軍雪中行軍遭難地を訪ねてみよう。宿から車で10分ほどのところに遭難地はあった。青森市内から訓練で歩いてきた一個中隊199人が遭難にあった。この遭難は、今に語り継がれている。


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 この看板が立っていたすぐ上の広場には、立派な銅像も立っていた。銅像の後ろの八甲田山は、まだまだ冬山だ。明治35(1902)年の出来事であった。明治38年には、日露戦争が始まった。日本が軍国主義に向かう時期の痛ましい遭難だった。


 さて、青森市内には午前9時40分頃に着いた。ちょっと早いと、時間つなぎに青森港をぶらぶらした。そして、10時10分頃に駅に向かった。ちょうど駅前で竹ちゃんにばったりあった。鹿児島から青森までの2000㎞の勲章が、見事なまでに顔に現れていた。彼の顔は、日に焼けて見事なまでに真っ黒だった。さて、今日はどうしようか。

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 とりあえず行ったのが「棟方志功記念館」だ。「わだばゴッホになるで」で有名な棟方志功は、青森市内の生まれだ。そういえば昨晩泊った酸ヶ湯温泉に、棟方の書がたくさん飾られていた。記念館を見て歩いたのだが、棟方はちょくちょく酸ヶ湯温泉にスケッチ旅行をしていたようだ。この記念館には、棟方の代表作品が収められていた。書は多かったが、版画が少なかったのが若干物足りなかった。1時間ほどここにいた。

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 さて、次はどうしよう。「三内丸山遺跡」でも行ってみましょうか。その時はあまり期待していなかったが、この遺跡は期待を裏切るとんでもないものだった。こういう遺跡を見学する時は、ガイドにつくのがいい。幸い、この遺跡には100人ほどのボランティアガイドがいるらしい。ガイドが始まるまで40分ほどあった。その間に昼食を済ませてしまおう。付属の食堂でそばを食べた。

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 ガイドは、午後1時半から50分ほどだ。話を聞いているうちに、この三内丸山遺跡はとんでもない遺跡だと分かった。そもそも発掘が始まったのは平成4年、この地に県営野球場を建設する計画が持ち上がったようだ。以前からここに遺跡があるのは分かっていた。試掘をして見ると、貴重な遺物がたくさん出てきた。野球場建設どころでなくなったようだ。

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 発掘が始まって27年、この遺跡はまだ3分の一ほどしか発掘されていないらしい。調査をすると、紀元前5900年から4200年にかけての1700年間の縄文遺跡だった。なぜ寒冷地青森にこのような遺跡がと思うかもしれないが、当時の平均気温は今より3度も高かったようだ。海面も3mも高かったらしい。今では内陸地になっている三内丸山は、当時は海のそばだったという。港もあったらしい。魚の骨から判明した。

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 それらは、すべて発掘された遺物から読み取れるという。研究は進んでいるとはいうものの、この6本足の巨大な建築物が何のために建てられたのかは謎らしい。建物の柱は、すべて栗の巨木だった。考古学という学問の奥深さを感じた。

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 建物の内部のミュージアムでは、やはりガイドの発掘物の説明を聞いた。発掘されたものの中に網代編みのポシェットがあった。こういう高い技術もあったとは驚きである。この遺跡見物に満足した。

 三内丸山遺跡を出て、竹ちゃんと温泉に入り自宅にお邪魔した。お姉さんが作ってくれた大ご馳走が待っていた。馬刺し、ホヤとミズの和え物、山盛りのホタテの刺身、ホッケの焼き物、生野菜、身欠きにしん等がテーブルにこれでもかというほど並んだ。もちろんビールと日本酒だ。食べ切れないというのに、お姉さんは料理が少ないと恐縮していた。ご馳走になりながら、竹ちゃんの旅の話で盛り上がった。

 彼は6月2日に北海道にわたり、宗谷までの最後の700㎞を歩きぬくという。竹ちゃん頑張れ、最後まで彼のブログを追跡したい。

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コメント

寒い冬なら「ジャパ汁」が美味しいのですが、今の時期はホヤですね。久々に楽しい一夜でした。
6月2日に小湊を出発して、宗谷岬を目指します。距離にして約700km、天気が良ければ23日間歩けば到達出来ると思います。

投稿: 竹ちゃん | 2019年6月 1日 (土) 08時59分

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