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2019年5月15日 (水)

№4161 一国会議員による心無い発言

 すでに報じられていて知っている方も多いかと思うが、日本維新の会の丸山穂高衆議院議員が、「北方4島を取り返すには戦争を」と発言したという。北方領土へのビザなし訪問に「顧問」として参加し、元島民で団長に対した発言のようだ。

 ビデオを見る限り、「今のままでは4島は帰りませんよ。戦争をしてまで返そうとは思いませんか。戦争で取られた島は、戦争で取り返そうとは思いませんか」と何度も繰り返し発言していた。その発言に迷惑そうな顔をしていた団長は、「戦争すべきではない」と即座に対応していた。その後本人は、酒の上での出来事と釈明していたが、これは確信的な発言だった。

 それにしても驚いたことに、彼の発言は戦後民主主義のすべてを否定する発言だった。現憲法では、前文で「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意 」を表明し、憲法9条では「国際紛争を解決する手段としては、戦争を放棄する」と明確に定められている。われわれ現憲法下で生きてきたものには、信じられない発言だ。さらに、日本が太平洋戦争に深く反省したところから始まった戦後の価値観を、すべて粉砕するとんでもない発言だと憤りを禁じ得ない。

 丸山穂高という人物は、東大経済学部を卒業し、経産省の役人を経て日本維新の会の国会議員になった35歳の人物という。すでに衆議院議員を3期務めているらしい。以前にも酒に絡む事件を起こし、次に酒に絡む事件が起きたら議員を辞めると表明していた。その表明も2017年には解除したらしいが、どうも今回の件は酒のせいとばかりは言えないような気がする。

 そもそも国会議員の職は、憲法によって保障されているものではないだろうか。現憲法に賛成する人も反対する人もいるのだろうが、憲法を真っ向から否定する人が国会議員になっていていいのだろうか。しかも、相当危険な発言だ。当然、日本維新の会は、丸山議員を除名処分にした。しかし、本人は無所属で衆議院に居続けるらしい。

 いくら表現の自由が保障されているといっても、言って良いことと悪いことの班別のつかない人間に、国会議員として税金を払い続けることには反対だ。しかもまだ35歳と若い。東大出身というが、この程度の人間が東大に在籍していたということにも驚く。もう一度、戦後の日本を勉強し、出直したらどうか。

 国会も、この議員に籍を与えておくと、その品位が問われる。どう対処するのだろうか。それにしても、最近の出来事の中で怒りの禁じ得ない一件だった。

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