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2019年6月15日 (土)

№4192 本態性振戦

 私と一緒に食事をする人は皆一様に驚いて見るのだが、ビールのジョッキなどを口に付けるときなど、手が震えてこぼれてしまうことがある。特に苦手なのは、コーヒーを飲む時だ。カップからコーヒーがはみ出してしまう。字を書く時なども、手が震えてうまく書けない。まあ、それ以外には目立った症状はないのだが。

 昨年キューバ旅行のときにも、一緒に食事を摂ったチリの人が思わず「あなたはパーキンソン病じゃないですか」と声をかけてくれた。私は英語で上手く説明ができなかったので、思わずうなずいた。「パーキンソン」と言っていたので、私の手の震えを差すことは分った。

 この現象がひどくなってきたのは、10年以上も前である。私もパーキンソン病を疑って、ある大きな病院の精神外科を受診したことがある。結構有名な先生で、脳のCTをとってくれた。その脳画像を分析して、「これはパーキンソン病ではなく、本態性振戦ですね」との診断を下した。「本態性振戦」とは、あまり聞き慣れない言葉だ。

 その医者の説明によると、脳の下部に原因があるらしいのだが、今の医学では原因がはっきりしていないのだそうだ。「日常の生活に支障がないなら、その震えは自分の性格と思って、上手に付き合っていくことですね」と言っていた。ただ、私と初めて食事をする方など、その震えに驚いた顔をする。ただ、私の病気の説明に、分かったようなわからないような顔をするのが常だ。

 あらためて「本態性振戦」は何か調べてみた。「明らかな原因がない(本態性)のにふるえ(振戦)がある状態を差す」のだそうで、意外と患っている人が多いようだ。40歳以上で4%、65歳以上で15%の人がこの本態性振戦だという。中には、若いうちからこの震えが止まらないという人もいるようだ。震えがひどくて、日常生活に支障をきたす人もいるらしい。

 今かかっている医者に聞いてみたら、「どうやら手術の方法もあるらしいです。ただ、ものすごい大掛かりな手術で、脳を開頭して小脳の下部に電気ゴテをあてるらしいですよ。それで治る人もいるし、結局治らなかった人もいるようです。手術代は300~400万円もかかり、保険適用にならないのです。日常生活に困らなかったら、上手く付き合っていくしかないですね」と言っていた。気休めに薬を処方してくれているが、その薬の実態は高血圧予防薬である。

 この病気は進行しないとのことだが、年齢を経るに従って手の震えが大きくなるのは気になるところだ。しかも決定的には、治らないとのことだ。私と食事する人は、このことをご承知願いたい。

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