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2019年6月10日 (月)

№4187 5月に読んだ本

 毎月10日前後に前月に読んだ本の報告をし、次月への反省の糧としている。この記事は定例記事で、ブログ開始以来欠かしたことがない。

   5月は下旬に東北旅行をした。そのあおりを食ったのが読書計画である。もちろん、旅行にはしっかり本を持って出かけたのだが、その一週間ほとんど読めなかった。昼は車の運転で、夜は温泉三昧だ。しかも疲れてしまって、宿で本を開くには開いたが、そのまま眠ってしまった。結果は9冊・4021頁と、最近でもこの10年来最低の読書量だった。

 それでなくとも、年齢とともに読書力の衰えを感じるこの頃である。読書は集中力だが、その集中力が続かない。しかも物忘れがひどい。今まで読んでいる本の内容が、頭の中に入ってこないのだ。歳をとると誰でもそうなのだろうが、老化現象はいかんともしがたいのだが、それでも生きている限りは頁を追いたいという決意だ。

 基本的に、図書館で本を借りて読んでいるのだが、以前に借りてきた本を再度借りてくることが多い。10冊借りるうち4冊がダブっていることもあった。10年、20年と記録を続けているとどうしても避けられない。今後、以前読んだ本でも再度読もうと決めた。

 さて、それでは何を読んだのかを報告したい。

帚木蓬生『薔薇窓』595頁 新潮社 2001年6月刊

宮本輝『野の春 流転の海第9部』405頁 新潮社 2018年10月刊

諸田玲子『月を吐く』406頁 集英社 2001年4月刊

乃南アサ『六月の雪』509頁 文藝春秋 2018年5月刊

山崎豊子『約束の海』378頁 新潮社 2014年2月刊

幡大介『騎虎の将太田道灌(上)(下)』(上)465頁(下)461頁 徳間書店 2018年1月刊

火坂雅志『天地人(上)(下)』(上)381頁(下)421頁 NHK出版 2006年9月刊

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 いきさつや事情も知らずに読む本が多い。本書も読んで見て初めて知った山崎豊子の遺作だった。彼女は2013年(平成25年)9月に亡くなったが、88歳だった。本書がその遺作とは知らなかった。

 山崎豊子は、長編作家である。記録を見ると、『沈まぬ太陽』、『華麗なる家族』、『二つの祖国』、『白い巨塔』、『運命の人』、『不毛地帯』などことごとく読んでいる。特に、日航ジャンボの御巣鷹山墜落を題材にした『沈まぬ太陽』に強い印象を受けている。どんな長編作でも、一挙に読ませてくれるのが彼女の魅力であった。ただ彼女には毀誉褒貶が激しく、盗作騒ぎで一時擱筆したこともあった。

 今回の小説は、東京湾で漁船と潜水艦なだしおの衝突事件を題材にした小説だった。話は膨らんで、主人公花巻朔太郎のお父さんは、真珠湾攻撃でハワイに出撃し、日本人初の捕虜になった人だという。そのことは、息子朔太郎には一切話さなかった。話が佳境になった時に、この小説は未完の大作だと知った。まだまだ続きを読みたかったのに、残念というしかない。

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 宮本輝の「流転の海」も長い小説だ。著者が1984年34歳で書き始めた小説だが、昨年2018年71歳で完結した。実に37年間書き続けた大長編小説だった。私の記録によると、第一部『流転の海』を読んだのは1997年10月で、いまから22年前である。その後、新作を出るのを心待ちにして読んだ。今回は、横浜の姉が買った本を借りた。

 この小説は、宮本輝のお父さん松坂熊吾と奥さん房江さんの物語だ。熊吾は愛媛県の生まれで、そこで結婚した。房江さんとの間にはなかなか子どもができなかったが、熊吾50歳の時に待望の息子伸仁を授かった。この大河小説は、この3人をめぐる家族の確執の歴史だった。熊吾はなかなか魅力的な人だったが、小説が進むに従って奥さんの房江さんの占める位置が大きくなっていった。

 いずれ22年読み続けた小説だが、もう一度最初から読んでもいいかなと思っている。

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