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2019年7月11日 (木)

№4118 三富今昔村訪問

 月曜日夜10時に放映されているNHKのテレビ番組「逆転人生」を知っているだろうか。実は私も観たことがなかった。7月1日のその番組で、この日訪問した石坂産業の女社長の話が載るというので、初めて観た。それまで、私は石坂産業を知らなかった。所沢にある産廃の会社らしい。この日の東京シニア自然大学NEXTの講座は、その石坂産業とその会社の環境への取り組みを学ぶものだった。

 この講座には長くかかわっていたが、産廃事業の見学は初めてのことだ。そういえば所沢周辺は、ひと頃は産廃を焼却する煙突がたっていて、ものすごい煙だった。このテレビ番組を見ていたら、ある新聞報道で煙突からダイオキシンが発生し、所沢のホウレンソウが煙害に侵されていると報じられたことがあったらしい。1999年のことだ。

Sdscn0615  所沢の農民は風評被害に立ち上がり、ごみの焼却反対の運動が盛り上がった。標的にされたのが、この日見学した石坂産業だった。石坂産業は、ダイオキシンを抑えるために50億円をかけて高熱焼却炉を作っていたが、矢張り煙突の煙は抑えられなかった。市民の反対運動に立ち往生した先代の社長は辞任し、社長の座を娘に譲ったらしい。

 その娘は産廃事業を根本から見直し、煙突で焼却しない、徹底したリサイクル事業を立ち上げた。この日の説明によると、この会社が扱っているほとんどの産業廃棄物は、古家解体で出たごみ、木材のようだ。今では、そのリサイクル率は98%とのことのようだ。

 そして、女社長石坂典子さんが何より力を入れて取り組んだのが、周辺の環境整備だ。それまでは、工場の周りはごみ捨て場でさながらジャングル化していたという。従業員でごみの取り片付けをし、自然の再生に取り組んだ。それまで産廃反対運動を取り組んでいた市民団体も、次第にこの事業に協力していったという。今では、後楽園ドーム4個分にあたる敷地は、里山テーマパークになった。

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 とはいっても、石坂産業は産業廃棄物の中間処理業者だ。本社会議室でこの会社の取り組みを学んだあと、工場見学もさせていただいた。家屋の解体ゴミが、次々に持ち込まれていた。その量の多さに驚いた。持ち込まれたごみは、システマテックに処理されていく。近隣に音の立てない、ホコリの舞わない工場に細心の努力を払っているようだ。産廃処理工場なのに、工場内が意外ときれいなのには驚いた。

 そして、何よりも従業員の教育が行き届いていたことだ。われわれ訪問者を見て、どんな遠くにいても大きなはきはきした声で、「いらっしゃいませ」と挨拶をしてきた。これは、この見学中どういうパートで働いている人にも徹底されていた。これは、「見学者は我々の教師である」という精神に基づくもののようだ。一年に三万人もの見学者があるというのもうなずけた。

Sdscn0632  この日の参加費は、昼食代込みで3500円だった。意外と高いと思うかもしれないが、駅から工場までの送迎バス、かわいい行業員が一日ついてガイドをしてくれたこと、二十穀米を含めた昼食のボリュームを思ったら、そんなにも高いものとは思わなかった。

Sdscn0623  ガイドのお嬢さんの心遣いも行き届いていた。橘さんという女性だったが、「私の顔はいくらSNSで拡散しても構いません」と言っていたから、ここで紹介したい。まだ独身だというので、「私の息子の嫁さんにどう?」と声をかけた。

Sdscn0629  この公園には新幹線も走っていて、いい老人が嬉々として乗車していた。そういう私も、何はさておき乗車した。有料公園ではあるが、土日は来園者で混むのではないだろうか。子どもと一緒に公園の広い自然を楽しむのも、休日の有益な過ごし方かもしれない。この日の講座にはとっても満足した。国ちゃん、ありがとう!

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