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2019年9月19日 (木)

№4187 作文「十五夜お月見吟行」

 今日も俳句の話題で恐縮だが、先日埼玉県民活動総合センターで一泊の「十五夜お月見吟行」をした報告をした。その場で先生に、「会報に載せるので、原稿用紙2枚から3枚の感想文を書いてよ」とお願いされた。毎日このようにブログを書いている私にとって、原稿書きは苦手ではない。その場で即OKした。

 そして、新しい会報を印刷している間に原稿用紙3枚、1200字の依頼作文ができた。一度目を通したうえで先生に添付メールを送ったら、「この文章で結構です」と返信があった。先生のOKをいただいた文章をここに添付したい。

 十五夜お月見吟行                    佐々木秦山

 

 「十五夜お月見吟行」があり、参加してきた。例年様々な会場でこの会は開かれているのだが、今年は埼玉県民活動総合センターで行われた。この会場はわが「伊奈桟雲の会」の句会で使っているのだが、宿泊するのは初めてのことだった。

 

 第一日目の宿泊句会に参加したのは五名だった。さて、今晩の句会のために吟行しようと、出かけたのは伊奈薔薇園だ。薔薇園では、秋の薔薇祭に備えて、園丁が薔薇の剪定に余念がなかった。取材を兼ねて、その作業員に話を伺った。この時期の薔薇の剪定は大事で、一ヶ月後には切った枝先から花が咲くのだそうだ。しかも秋の薔薇の花は小振りで、芳香が強いと話していた。その取材をしながら、俳句の構想を練った。今晩の句会には三句から五句の提出だそうだ。

 

 夕食は、埼玉県民活動総合センター一階のコバトン食堂で摂った。結構ボリュームがあり美味しかった。部屋に帰って酒飲みをした。すっかりリラックスして、まさかこの晩は句会が開かれるとは思ってもみなかった。入浴も済んで、さて、これからプチ句会だという。もう、すでに午後十時に近かった。

 

そこから延々十二時近くまで句会は続いた。時々外を眺めるのだが、雲が厚く垂れこめて主題の月は見えなかった。さて寝ようとしたときに、煌々と満月が照らし始めた。しばらく月を見ては、句作を練った。

 

 秋薔薇小振りなりしも香り濃し                秦山

 

 翌日は、やはり同じ会場のセミナールームで「お月見句会」が開かれた。参加者は、先生と前日の宿泊者を含めて十三名だった。この日は月の句を中心に、三句から五句の提出だそうだ。私は、朝起きた時点では一句も用意できていなかった。さて、午前九時の句会まで何句作れるのだろうか。私は、毎月の定例句会に提出する六句をを作るのにも、四苦八苦している。そこは集中力だ。昨日も五句提出したし、この日も五句を作るべく、頭を捻った。そして、提出ギリギリの締切時間に五句目ができた。この日の句会に参加したのは、わが伊奈桟雲の会のメンバーのほかにも、他句会の顔見知りが多かった。句会は粛々と進んだ。

 

 清記された俳句の選句が始まった。しかし、私の俄作りの俳句が、参加者の選句対象になるとは思えなかった。それが、意外にも提出した五句のうち、三句を選句して貰えた。正直言って嬉しかった。しかも、ぎりぎりにえいやっと出した俳句に二票も入った。

 

 昨晩の酒のつまみの残りがテーブルに並べられ、和気藹々のうちに句会は終わった。私のこの宿泊吟行で何より自信になったのは、集中力を注ぐと、俳句はできるものだといううことだ。普段からこの集中力を維持できればいいのだが、なかなかそうはいかない。

 

 雲塊を押しやり今日の月天心                山彦

 

 発句の会跳ねて寝際に望の月                秦山

 

 

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