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2019年12月20日 (金)

№4379 ハタハタの贈り物

 12月になるとどうしても忘れられない郷土の食べ物がある。ハタハタである。最近でこそスーパーで干物として売られていてだいぶ知れ渡ったが、以前は知っている人が少なかった。昔は冷凍技術が未熟で、すぐに傷んでしまうハタハタは、長距離輸送には耐えられなかった。

 ハタハタは、漢字で「鰰」あるいは「鱩」とも書き、12月初旬の雷が鳴るころに岸に押し寄せる。天気予報を見ていて、秋田沖で雷が発生すると、あ~ハタハタが来ているなとつい思ってしまう。私の実家は魚屋だったので、この時期に父は漁港にハタハタの買付に行っていた。朝6時ころに仕入れから帰ってくると、家族全員でハタハタのしょっつる鍋を囲んだ。

 その当時はハタハタが際限なく獲れ、車一杯に積んで帰ってきていた。最盛期には、ブリコの入ったハタハタがひと箱50円と、箱代にもならないと嘆いていたのを思い出す。その後、秋田ではハタハタの不漁が続いて、今では高級魚となっている。ひと箱50円のハタハタが、聞くところによると一匹300円もしているらしい。今昔の感がする。

 それこそ、秋田ではハタハタの様々な調理法があった。炭火焼はもちろんのこと、ショッツル鍋、味噌田楽焼き、鮨漬、塩漬け、南蛮漬け、マリネ、小糠で漬けるなどで長期保存をして、春までハタハタを食べていた。

Sdscn1652  先日もネットで調べてみたら、今年のハタハタ漁は不良を極めているらしい。とはいっても食べたいね。甥のIkuo君に電話をした。そしたら、市場でもハタハタをめったに見かけることがない、と話していた。まあ無理にはいわないが、出来るなら自宅に送ってくれるようにお願いをした。そしたら、小振りではあったが、ハタハタを送ってきてくれた。

Sdscn1655  このハタハタを見て、女房は「こんなに食べられないわ」と嘆いていた。小さなハタハタは、ほとんど名物のブリコが入っていなかった。ブリコはハタハタの卵で、以前はいくらでも食べられた。ぷりぷりした食感で、これを食べると秋田にも冬が来たなと実感できた。今回送ってきた箱の中には、ブリコがわずか2個入っていた。早速食べてみたが、なんだか生臭かった。

 夕食には、焼き物にして食べた。女房は食べないと遠慮していたが、私は一人で10匹も食べてしまった。新鮮なだけに、身離れがよく美味しかった。明日の晩は、ショッツルはないけど鍋に豆腐と葱を大量に入れて食べよう。

【12月19日の歩行記録】8,913歩 6.0km

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