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2020年2月 6日 (木)

№4428 映画「前田建設ファンタジー営業部」

Photo_20200206102001  映画『前田建設ファンタジー営業部』を観てきた。この映画は、実際にあった出来事を映画化したものだという。ただ、上映されている映画館は限られていた。検索してみたら、上映されているのは、近くでは浦和美園の映画館だった。

 前田建設は中堅ゼネコンで、映画で見る限り、トンネルを掘ったりダム工事などを得意としているようだ。この会社の広報部に、「マジンガーZの格納庫を造ったらどうなるのだろうか」と考えた男がいた。前田建設には、当然ながら建造物を造ったり穴を掘るノウハウはある。そのことをwebサイトで、ホームページを作り公開を思い立った。会社からもGOサインが出たようだ。

 広報部の5人でチームを組んだが、当初は疑問に思っていたメンバーもいた。格納庫の設計をして、工事の段取りをホームページに公開していったが、ほとんどアクセスがなかった。社内でも評判になり、変な事をやっているチームと変人のように見られていた。ただこの格納庫作りに興味を持つ人も何人かいた。

 私はこのマジンガーZの漫画はそんなにみていなかったが、格納庫は富士山のふもとの汚水処理場のプールの地下に作られていた。マジンガーZが出動する時には、このプールが半分に割れ、水底からロボットが出てくる仕組みだ。プールの下は、50mの地下だ。穴を掘るのは、この建設会社の得意とするところだ。この穴にロボットを格納するのも、そんなに難しいことではなかった。ただ、プールが半分に割れたり、水が流れる処理はどうするのかの問題があった。

 進行を進めているうちに、長編原作に矛盾した個所や新たな格納庫の機能も描かれているのが分かった。ロボットが格納庫に収められている底が横移動する姿が、第28巻にあったらしい。横移動させるのにはどうするのか、新たな設計の問題が起こった。このチームだけでは解決するノウハウはなかった。他の部署にSOSを出したが、当然社内には詳しい人間がいた。

 もう一つ、技術的に大きな問題があった。DVDでこの漫画を見る限り、巨大なロボット・マジンガーZは10秒で地下から地上に現れるのだ。この技術は、前田建設内では解決できなかった。そこで他の企業に支援を要請した。30社余りに手紙を書いたが、この酔狂な要請にこたえた会社が3社あった。映画で描かれているので本当のことだろう。前田製作所、制裁を極めた 栗本鐵工所、日立造船がその3社だ。その問題も解決できた。

 このホームページは、前田建設工業の信頼にもかかっているので、いい加減なことはできない。精彩を極めた設計や実際のトンネル、実際にどのくらいかかるかの見積書までネットにアップされた。このころには、ホームページのアクセス数もうなぎ上りに上がり、やがて会社の許容量を超えてパンクするまでになったようだ。映画館の入場者はパラパラだったが、面白く鑑賞できた。

Photo_20200206102601  前田建設の「ファンタジー営業部」のホームページは実際にある。アクセスしてみたら、『マジンガーZ』だけでなく、『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』、『機動戦士ガンダム』などのページもあった。それぞれのページで、矢張り設計・積算などをやったのだろう。このファンタジー営業部のおかげで、前田建設には入社希望者が殺到しているらしい。こういう許容量の大きな経営者がいる会社はいいよね。

【2月5日の歩行記録】2,354歩 1.6km

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