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2020年5月23日 (土)

№5035 ブラジルのケース

 日本では、ようやく新型コロナウィルスの感染が下火になっているかに見える。ところが、猖獗を極めているのが南米ブラジルである。今日現在、ロシアを抜いて第2位の感染者数になった。ブラジルは、感染者数33万人余り、死者数が2.1万人余りであるが、識者の見るところでは、発表の10倍くらいの感染者がいるんではないかという。

Photo_20200523102901  ブラジルは医療崩壊が起きており、さらには医療の脆弱さも相まって、正確な感染者数はつかめていないとみているようだ。WHOも、「現在の新型コロナウィルスの発症の中心は南米」と断じている。ブラジルでは、今の感染者は日に2万人、死者1000人強と留まるところをしらない。アメリカもそうであるが、これは政策の間違いだとはっきり断じることができる。

Photo_20200523103201  ブラジルのボルソナロ大統領は、「新型コロナウィルスは風邪のようなもので、何ら恐れる必要はない。むしろ家の中に閉じこもっているよりも、外に出て経済を活性化しよう」と呼び掛けている。この政策が、感染に勢いをつけている。「国民の7割が感染してもかまわない」といっているようだが、狂気の沙汰だ。彼は、自粛を呼びかけた保健相二人を首にしているし、流行の中心リオデジャネイロやサンパウロの市長に対しても、口酸っぱく罵り声をあげている。

 ボルソナロ大統領のブラジル国内での政策はそれはそれで勝手だが、このコロナウィルスは国内だけではとどまらない。ブラジルが発症地になって、全世界に広がってしまうのが怖いのだ。パンデミックは一国だけでは解決できない。全世界が共通の目標をもって撲滅に全力を挙げる必要がある。ブラジルだけでは済まないのだ。

 国内では大統領に対する反対運動はあるようだが、一方では経済優先を唱える人も多いようだ。なぜこんな狂気の行動に走るのか、少し調べてみた。ブラジル国内は、ものすごい貧富の差があるという。2018年、大統領選で圧倒的差で初当選したその支持層は、富裕層だという。金持ちが有利になるなら、少々貧困層が犠牲になってもやむを得ないと考えているようだ。

 貧困層が住んでいる下町をファラーべという。今回のコロナルイスは、そのファラーべに住む地区を中心に拡大しているという。この大統領は、貧困層が多少死んでもやむを得ない、と考えているのだろうか。こういう政権の下で犠牲になる人はかわいそうだ。そして、このブラジルの悲劇は、ブラジルだけで終わらないのが大問題である。

 圧倒的に感染者が多いアメリカでも、当初トランプはこの感染を軽視していた。今になって中国が悪いと騒いでいるが、国内の感染をどう食い止めるのか、さっぱり政策が見えてこない。やはりブラジルと同じように「経済優先」を相変わらず掲げている。これじゃブラジルもアメリカも、しばらく感染拡大を食い止められないね。

【5月22日の歩行記録】10,392歩 7㎞

 

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