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2020年8月 7日 (金)

№5110 7月に読んだ本

 毎月の月初に報告する「7月に読んだ本」の記事だ。ブログをやっていると、読者に恥ずかしい思いをさせてはいけないと、日々緊張した生活を送っている。この読んだ本の報告をする「読書日誌」などもその一つだ。

 毎月話しているのだが、この3月に図書館は閉館になり、それまで利用していた図書館の本が借りられなくなった。困って目につけたのが、今まですでに読んだ本棚の本だ。20~30年前の本が中心だが、これが面白い。次々と読み進むうちに出合ったのが【逢坂剛】である。改めて読んでいるうちに、本棚の本だけでは間に合わなくなった。先日も報告したが、Amazonの古本で逢坂剛を買い求めている。

 6月16日に読み始めた逢坂剛の小説は、今まで25冊になった。さらにこれから読もうとしている逢坂剛は12冊も待機している。6月に読んだ逢坂剛のシリーズは「百舌」であり、中に「岡坂神策シリーズ」が紛れ込んでいる。7月に読んだのが「禿鷹シリーズ」で、それが終わって今取り組んでいるのが「イベリアシリーズ」だ。改めて読んでみると、逢坂剛は多作な作家だと分かる。

 7月もすべてが逢坂剛であった。彼は博報堂のサラリーマンを辞めて作家生活に入った。彼が勤めている頃の博報堂は、神保町の側にあった。彼の作品にはしばしば神保町の話が出てくるが、神保町はまた私がサラリーマン生活を送ったところでもある。逢坂剛に親近感がわく由縁だ。さて7月は逢坂剛月間で15冊・6574頁の本を読了した。これも新記録である。

 さて、それでは例月のように何を読んだのか報告をして、2~3の感想を述べたい。

逢坂剛『無防備都市 禿鷹の夜Ⅱ』414頁 文藝春秋 2002年1月刊

逢坂剛『銀弾の森 禿鷹の夜Ⅲ』363頁 文藝春秋 2003年11月刊

逢坂剛『禿鷹狩り 禿鷹Ⅳ』524頁 文藝春秋 2006年7月刊

逢坂剛『凶弾 禿鷹Ⅴ』606頁 文春文庫 2006年7月刊

逢坂剛『百舌落とし』474頁 集英社 2019年8月刊

逢坂剛『カディスの赤い星(上)』389頁 講談社文庫 1989年8月刊

逢坂剛『カディスの赤い星(下)』441頁 講談社文庫 1989年8月刊

逢坂剛『コルドバの女豹』356頁 講談社文庫 1986年9月刊

逢坂剛『十字路に立つ女』397頁 講談社文庫 1992年5月刊

逢坂剛『ハポン追跡』359頁 講談社文庫 1995年10月刊

逢坂剛『幻の祭典』743頁 徳間文庫 2010年10月刊

逢坂剛『暗い国境線(上)』417頁 講談社文庫 2008年12月刊

逢坂剛『暗い国境線(下)』394頁 講談社文庫 2008年12月刊

逢坂剛『鎖された海峡』697頁 講談社文庫 2011年4月刊

Photo_20200806112401  先ほども報告したが、7月に読んだ逢坂剛で何より印象に残ったのが「禿鷹シリーズ」の5冊だ。このシリーズの主人公禿富鷹秋(とくとみたかあき)は、神宮署の刑事である。彼の名前をとって通称「禿鷹(はげたか)」と呼ばれている悪徳刑事の話だ。この禿鷹はろくでもない刑事で、渋谷で暴力団のかすりをとったり、殺し屋を逆に殺してしまったり、やくざの情婦を犯したりとやりたい放題だった。神宮署も、彼の行動には目をつぶっていた。

 その禿鷹が、第4巻の『禿鷹狩り』で殺されてしまう。普通、主人公が殺されると物語は終わりだが、第5巻『凶弾』では今まで物語に登場しない別れた女房が出てきて、その女房が中心の話に仕立ててしまった。逢坂剛の剛腕物語である。

Photo_20200806114101    もう一つ、逢坂剛にとって記念碑となる作品が『カディスの赤い星』だ。逢坂剛は、1980年に作家デビューを果たした。処女作は『暗殺者グラナダに死す』だったが、それが発表になった時点ですでに『カディスの赤い星』は書かれていた。あまりの長編に、発表をためらったらしい。ようやく発表したのが1986年というから、この作品ができて9年後という。

 逢坂剛は、博報堂時代から休暇のほぼすべてを使ってスペイン旅行をしていたらしい。その当時のめりこんでいたのはフラメンコギターとスペイン内戦についてだった。この小説には、逢坂剛のそれまでのすべてが含まれている。

 逢坂剛は当時を回想して、「素人が書いた小説1500枚は、編集者の誰にも読まれなかった。持ち込み原稿としてはあまりにも長大過ぎたのだ。そこで発想を転換して、プロの作家になろうと決意した」記念碑的作品である。スペインを舞台にした小説など、誰にも相手にされなかったらしい。それが、今では逢坂剛とスペインは切っても切り離さない舞台となっている。

 いま読んでいる「イベリアシリーズ」は来月の課題となる。

【8月6日の歩行記録】10,906歩 7.3km

【8月6日のアクセス数】123アクセス 訪問者77人

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