№4660 トランプの居直り
アメリカ大統領選挙は終盤を迎え、民主党のバイデン候補の有利が続いている。民主党だけでなく共和党からも、「トランプ辞めろ。バイデン支持」の声が広がっているようだ。ただ、ある調査ではトランプがバイデンに逆転したという報告もある。ここで問題が起こった。トランプは「選挙で負けても大統領は辞めない」と言っているようだ。民主主義の根幹であるこんなことが可能なのだろうか。
トランプが言うには、選挙に不正があるのでこの選挙は認められない、と言っているようだ。アメリカでは郵便投票が多くを占めている。この郵便投票に不正がある、と言っているのだ。郵便で投票し、さらに投票所で投票する、ダブル投票の不正が横行するとしているようだ。どういうシステムかは知らないが、そんなことは起らないと選挙管理委員会が言っているにもかかわらずである。要するに、何があろうともトランプは居直るつもりだ。
トランプ政権には、アメリカだけではなく同盟諸国も飽き飽きしている。何より「トランプは嘘つき」なのだ。トランプの嘘を調査している機関があるようだが、ある期間に500回以上もの嘘をついたとの報告があった。さらには「朝令暮改」だ。朝言っていることと午後言っていることが違っている。こういう人を信頼できるだろうか。
トランプ政権下のこの4年間、どれだけ世界を分断しただろうか。世界を分断しただけでなく、アメリカの国内にも大きな亀裂が入った。黒人差別に対しても、何ら対策を講じて来なかった。コロナウィルス対策も大いに間違った。感染者700万人以上、死者20万人以上の散々たる結果は、トランプの対策の誤りによるものが大きい。
トランプは、政権を維持するためには何でもやる。今行っているのは、中国叩きだ。アメリカの中で、中国に対する警戒心に便乗したものだ。これで支持率を拡大しようという試みが、露骨に垣間見える。さらに言われているのは、政権浮揚のために戦争を仕掛けるのではないか、という恐れである。具体的にいうと、同盟国のどこも支持していないイランに対する仕掛けだ。要するに、選挙に勝つために何でもやるということだ。
トランプが、ホワイトハウスに居直るとどうなるのか。アメリカ民主主義は、そういうことは想定していなかったようだ。蓋を開けてみないと分からないが、一部では軍隊を使ってトランプを排除するという意見もあるようだ。
ただ、ここにきて大きな問題が起こった。アメリカ最高裁判事のルース・ベーダー・キンズバーグ女史が、9月19日に死去した。リベラル派の彼女は、アメリカ大統領選挙が終わるまで私は死ねない、と公言していたようだ。彼女が亡くなることによって、最高裁判事の勢力に保守派が多くなる恐れがあるからだ。事実、トランプは彼女の死で、早急にも補充人事を考えているようだ。
保守派が多くなると、どういうことが起こるのか。以前、こういうことがあったという。ある州の選挙で、最高裁が選挙無効の判断をしたという。今回の大統領選挙でも、アメリカ最高裁が選挙無効の判断を下しかねないのじゃないかと危惧する人が多い。要するに、あらゆる機会をとらえてトランプは再選の悪あがきをしているのだ。
しかしはっきりしているのは、トランプにはアメリカ大統領を務める能力はない。
【9月25日の歩行記録】6,360歩 4.3㎞
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