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2021年2月 9日 (火)

№4796 1月に読んだ本

 この記事は、毎月10日前後に書いている私のブログの定例記事だ。前月何を読んだのかを報告し、何冊かにコメントを載せている。さて、1月の読書はどうだったのだろうか。

 ずいぶん、日常は読書三昧で過ごしているつもりなのだが、結果を見ると例月通りであった。1月は、何か足を引っ張るような大作があったのだろうか。前にもお知らせしているが、船戸与一「満州国演義」(全9巻)を読み始めた。今月は(1)(2)巻を読んだのだが、これに5日間かかった。

 ふつうは1冊読み終わるのに2日間ほどかかる。2冊で800頁弱だったから、そんなに悪いペースではない。どうしても読書には波がある。ドンドン読める時と、なかなか前に進まない日があるが、内容が面白いかどうかもあるが、一種のバイオリズムであろうか。コンスタントにじっくり読みたいとは思うのだが、なかなかそうはいかない。1月は13冊・5430頁の読了だったが、まあ、平均的だったね。

 それでは具体的に何を読んだのかを紹介し、2~3冊にコメントを入れたい。

柴田哲孝『ISOROKU 異聞・真珠湾攻撃』467頁 祥伝社 2017年7月刊

白石一文『プラスチックの祈り』643頁 朝日新聞出版 2019年2月刊

高嶋哲夫『ハリケーン』302頁 幻冬舎 2018年1月刊

小前亮『唐玄宗紀』311頁 講談社 2013年2月刊

熊谷達也『我は景祐』490頁 新潮社 2019年1月刊

池上永一『海神(わだつみ)』474頁 中央公論新社 2020年9月刊

船戸与一『風の払暁 満州国演義1』383頁 新潮社 2007年4月刊

船戸与一『事変の夜 満州国演義2』414頁 新潮社 2007年4月刊

堂場瞬一『独走』375頁 実業之日本社 2013年11月刊

楡周平『終の盟約』432頁 集英社 2020年2月刊

三田誠広『白村江の戦い 天智天皇の野望』315頁 河出書房新社 2017年7月刊

萩耿介『笑う執行人 女検事・秋月さやか』337頁 角川書店 2017年5月刊

藤田宜永『ブルーブラッド』487頁 徳間書店 2019年11月刊

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 前にも申し上げたが、船戸与一の「満州国演義」を再読し始めた。以前に第1巻を読んだのは2008年5月だったから、13年ぶりだ。そして、最終巻第9巻は2015年6月に読んでいる。1・2巻は同時に出版されたのだが、それ以降は飛び飛びで、完結したのが2015年だった。船戸は、このシリーズが完結して間もなく亡くなった。まさに遺書というべきシリーズだ。彼は私と3学年違いだから、そんなに歳は取っていなかった。いまから見たら、若かったというべきか。

 私は、船戸の本は『砂のクロニクル』(1992年)以来のファンである。主要作はほとんど読んでいるのではないか。彼は冒険小説といわれるジャンルの小説家で、血沸き肉躍る話が大好きだ。しかも大作を得意としている。昨年も彼に二段組の小説『蝦夷地別件』(上・下)を読んで、しばらく振りに船戸ワールドを楽しんだ。私は船戸の本を読むと、「ゴルゴ13」を思い起こさせる。

 満州国演義は、大正から昭和にかけて日本が満州をいかに経営したか、4兄弟を通して描いている。長男の敷島太郎は東大出身の外交官で満州総領事館に在籍し、次郎は馬賊として満州国を駆け回り、三郎は満州国の関東軍憲兵として活躍した。4男の四郎は無政府主義演劇弾をやっていたが続かず、上海にやってきたという設定になっている。兄弟が、それぞれ別の道を歩み始めた。

 今1巻と2巻を読み始めたが、半年くらいで読み終わりたいと思っている。

Dscn2714  藤田宜永が亡くなったのは昨年2020年1月であった。私よりも4歳も若い死だった。これからまだ新刊が出るかどうかはわからないが、この小説は死後の最新刊である。藤田宜永も私の好きな作家のひとりで、ほとんどの小説は読んでいるのではないか。

 【読書ノート】であらためて「藤田宜永」を繙いてみた。今までに藤田の本は51冊読んでいた。いつ読んだのかを見たら、2010年には月一冊は読んでいた。その後も3年ほどは断続的に読んでいた。彼の既読リストを見ると、同じ本を4冊ほど再読しているのもわかった。どうやら藤田の本は、軽く読めるが、印象が後まで残らないということか。それでも好きで読む作家である。

 本書は、主人公貝塚透馬が戦争から復員してきたら、軽井沢に住んでいた両親が、何者かに打ち殺されていた。その犯人を追う話である。「ブルーブラッド」というのは貴種という意味で、両親は貴族だった。しかし、戦争の空襲で広大な自宅は何も残っていない。唯一、疎開していた軽井沢の別荘だけが残り、そこに避難していた両親が殺害された。

 その殺害を唯一目撃していたのが、別荘の隣に住んでいたメイドの八重だった。国際犯罪に広がるナチスの残党を追う作品で、楽しく読めた。

 なお藤田の奥さんでもある小池真理子も、私の大好きな作家の一人だ。 

【2月8日の歩行数】13,053歩 8.7㎞

【2月8日のアクセス数】141アクセス 訪問者79人

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