カテゴリー「経済・政治・国際」の15件の記事

2019年8月14日 (水)

№4151 日韓関係の悪化を憂う

 このブログでは、政治や宗教関係の記事はなるべく書かないようにしている。ただ、今日は例外だ。それにしても、日韓関係の悪化は心配だ。

 もう20年以上も前にいなるが、在職中、会社の「読書会仲間」8人で韓国を旅行したことがあった。3泊4日でソウル中心の行動だったが、改めて驚いたことがあった。成田からソウルまでは飛行機で2時間ほどだ。ソウルに降り立って、どこでも日本語が通じた。むしろ沖縄より近く、しかもソウル市民の親和性に心地よさを感じた。不満だったのは、あまりにも日本に近く、海外旅行をした感じがしなかったことだ。

 食べ物も美味しかったし、見るべきところも沢山あった。これ以外でも、私は韓国旅行を4~5回している。こんなに近い韓国である。何もいがみあっている必要はないだろう。韓国からの日本観光客も、中国に次いで2番目だ。多分、日本から韓国への観光客もそれ以上だろう。そんな両国が、なぜいがみあうのだろうか。

 世界各国で、隣国との対立は枚挙にいとまがない。日本ではそうでもないが、韓国の大統領は、「反日」を訴えることで支持率を伸ばしてきた歴史がある。政権の支持率が落ちたときには、「反日」を叫ぶ姿をしばしば目にしてきた。そのことで政権を維持してきた悲しい歴史がる。その原動力は、「歴史問題」だ。たしかに、日本は韓国を占領してきた歴史がある。日本人はひどいこともしたのだろう。従軍慰安婦の歴史も多分あったのだろう。

 ただ、何か問題があると韓国が歴史を持ち出すのはどうなのだろうか。豊臣秀吉が朝鮮出兵して、ひどいことをやった。430年も前の話だ。そのことを今更問題にされても、現代日本人にはどうしようもないじゃないか。どうもそれは「歴史問題」ではなく、韓国の国内事情を隠ぺいするのに「反日」を利用していないのか。

 今回の直接のきっかけは「徴用工」問題である。日本は日韓国交回復交渉で解決済みとしているのに対し、韓国の裁判所は賠償を認めた。当時の徴用工を雇っていた企業に賠償を認めた。日本政府は韓国に交渉を求めたが、韓国政府は司法の独立の問題として無視し続けた。

 そもそも日本の安倍政権と韓国の文在寅政権の間には、成立当初からぎくしゃくがあった。安倍政権はウルトラライト政権なのに対し、文在寅政権は左寄りの政権だ。北朝鮮との融和を目指している。最初から肌合いが違うのだ。先日の大阪でのG20サミットでも、変にぎくしゃくした握手に違和感を感じた。お互い、あっちみてほいの感だった。

 案の定、その後の日本の輸出規制に対して、韓国は官製の「反日運動」だ。文在寅大統領も反日を意識して、北朝鮮との経済協力で日本経済を上回るだろうと、根拠のない論を展開している。一方、北朝鮮は文在寅を無能とこき下ろしている。一体、どこに南北朝鮮の経済協力が実現可能なのか。どうも、文在寅は実現不可能な夢を語る傾向があるのだろうか。

 いずれ、日本と韓国の対立に、われわれ国民は利があるのだろうか。無益な対立と思えてならない。安倍と文在寅の対立は放っておいて、市民レベルので交流は続けていきたいものだ。私も再度、韓国に遊びに行きたい。

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2019年5月15日 (水)

№4161 一国会議員による心無い発言

 すでに報じられていて知っている方も多いかと思うが、日本維新の会の丸山穂高衆議院議員が、「北方4島を取り返すには戦争を」と発言したという。北方領土へのビザなし訪問に「顧問」として参加し、元島民で団長に対した発言のようだ。

 ビデオを見る限り、「今のままでは4島は帰りませんよ。戦争をしてまで返そうとは思いませんか。戦争で取られた島は、戦争で取り返そうとは思いませんか」と何度も繰り返し発言していた。その発言に迷惑そうな顔をしていた団長は、「戦争すべきではない」と即座に対応していた。その後本人は、酒の上での出来事と釈明していたが、これは確信的な発言だった。

 それにしても驚いたことに、彼の発言は戦後民主主義のすべてを否定する発言だった。現憲法では、前文で「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意 」を表明し、憲法9条では「国際紛争を解決する手段としては、戦争を放棄する」と明確に定められている。われわれ現憲法下で生きてきたものには、信じられない発言だ。さらに、日本が太平洋戦争に深く反省したところから始まった戦後の価値観を、すべて粉砕するとんでもない発言だと憤りを禁じ得ない。

 丸山穂高という人物は、東大経済学部を卒業し、経産省の役人を経て日本維新の会の国会議員になった35歳の人物という。すでに衆議院議員を3期務めているらしい。以前にも酒に絡む事件を起こし、次に酒に絡む事件が起きたら議員を辞めると表明していた。その表明も2017年には解除したらしいが、どうも今回の件は酒のせいとばかりは言えないような気がする。

 そもそも国会議員の職は、憲法によって保障されているものではないだろうか。現憲法に賛成する人も反対する人もいるのだろうが、憲法を真っ向から否定する人が国会議員になっていていいのだろうか。しかも、相当危険な発言だ。当然、日本維新の会は、丸山議員を除名処分にした。しかし、本人は無所属で衆議院に居続けるらしい。

 いくら表現の自由が保障されているといっても、言って良いことと悪いことの班別のつかない人間に、国会議員として税金を払い続けることには反対だ。しかもまだ35歳と若い。東大出身というが、この程度の人間が東大に在籍していたということにも驚く。もう一度、戦後の日本を勉強し、出直したらどうか。

 国会も、この議員に籍を与えておくと、その品位が問われる。どう対処するのだろうか。それにしても、最近の出来事の中で怒りの禁じ得ない一件だった。

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2019年4月 1日 (月)

№4117 新しい年号は「令和」

 今日の11時40分過ぎに、新たな元号の発表があった。新元号は、「令和(れいわ)」だ。大化以来、元号はこれで248番目になるのだそうだ。発表前、いろいろな憶測が出ていた。ただ、この「令和」を予測した人は誰もいなかっただろう。なんでも、この言葉は「万葉集」からとったものだという。しかも、「令」の字はこれまで元号には一度も使われてきていなかった。

 いまの私の普段の生活は、西暦一辺倒だ。ただ、元号について絶えず私が考えるのは、今年は昭和何年だったかなということだ。そう、今年は昭和94年だ。それで換算しながら、ある出来事にもう何年たったかを考えている。本来、元号などやめて西暦一本にした方が、何かと便利なのだろう。それでも、「明治時代」「大正時代」「昭和時代」「平成時代」というと、何かしらその時代の雰囲気を感じながら世の中を考えるのにはいいのかもしれない。

 その伝で行くと、私は昭和の人間だなとつくづく思う。昭和といっても、昭和20年前とそれ以降とでは、まる別の時代のような気がする。私は戦後生まれなので、戦争のことは全く知らない。「平和な時代の昭和」だ。そして42歳まで昭和の時代を生きていたから、わが人生の一番盛んな時期を生きてきた。

 平成の時代は、印象に薄い。というよりも、平成の時代は、もっぱら西暦で生きてきたのではないか。平成23年に何が起きたかと聞かれてもピンとこないが、2011年に何が起きたかといわれると、すぐに「東日本大震災」を想起する。また、2001年というとニューヨーク・マンハッタンの大規模テロが思い出される。その年が平成何年かと問われれば、ちょっと考え込まざるを得ない。

 かといって「平成」の呼び名を全面的に拒否するかというと、そうでもない。平成の時代の現天皇の功績は、誰にもまねのできない立派なものだ。災害地には逸早く駆け付け、労いの言葉をかける。何度も戦争の跡地を訪ねては、戦没者に深々と頭を下がる場面を目にした。前の昭和天皇が戦争と深いかかわりを持っているのに比べ、今の天皇はまるで「平和の使者」である。おかれている時代相が変わっているから何とも言えないが、かといって昭和天皇が好戦的だったとはいえないかもしれない。

 それに比して、現天皇は平和と密接に結びつけて考えられる。良い時代に天皇になった。新憲法のもと、「象徴」に徹するべくそれにふさわしい行動だったのではなかったろうか。31年間の天皇の暮らしは、激しい労働にさらされてきた。85歳になった今、退位されるのには誰もが納得する。

 ただ、今回決定した「令和」という元号には若干の違和感を覚える。誰もが聞きなれない言葉に、最初は違和感を覚えるのと同じ現象なのかもしれないが、この新元号に慣れるまでは時間がかかりそうだ。まあ、私は相変わらず昭和を生きているのだから関係ない、と居直ることもできそうだ。

 5月1日に改元する新元号は、果たして我々の生活に定着するのはいつのことだろうか。そして、新天皇は、時代にかかわってどのような役割を演じようとするのだろうか。

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2019年3月19日 (火)

№4111 イギリスよ、どこに行く?

 2年前、イギリスの国民選挙で、イギリス国民はEU離脱を選択した。選挙が終わってすぐ、国内から大きな過ちの選択をしたとの声が出ていた。しかし、選挙結果が出たので、粛々と離脱の作業をしなければならなかった。しかも、3月末の離脱期限まで2週間に迫っているが、まだごたごたが収まらない。

 そもそも、なぜイギリス国民は、EUの離脱をしなければならなかったのか。日本にいるとあまり実感がないのだが、ヨーロッパの各国は難民問題で苦しんでいる。イギリスも難民に仕事を奪われるのではないか、と国民が恐れていた。難民をシャットアウトして仕事の確保を、これが離脱の一番の原因だった。

 ところが、国民投票を決意したキャメロン元首相が、楽々国民投票で離脱反対投票が圧倒的な多数を占めると読んでいたのが、案に相違して、離脱案が通ってしまい、失脚した。後任にEU残留派だったメイ首相が着任した。彼女は、自分の意見とは反対に離脱に向けた仕事をしなければならなかった。その不幸がある。

 今にして思えば、その時の勢いのままに離脱賛成に票を投じた人々の、後悔の声が聞こえてくる。後悔先に立たず、だ。国民投票の怖い側面だ。離脱の民意が出たのはいい。しかし、民意が出て2年以上たつのに一歩も先に進んでいない。一体イギリスはどこに向かうのだろうか。

 今三つの案があるようだ。一つは合意なき離脱だ。二つ目は再度国民投票をやり直す案、三つ目は3か月程度離脱を先延ばす案だ。しかし、それぞれに問題がある。

  合意がない場合は、イギリスから企業が逃げ出してしまう。それでなくても、本田や日産の撤退が、大きな国内問題になっている。合意がないままEUを離脱すると、企業のイギリス離れがさらに加速するのではないか、という恐れがある。

 再度国民投票をといっても、投票の準備に1年半から2年かかり、現実的ではない。3か月の離脱延期とはいっても、2年間議論して一歩も進まないのが、3か月で進むのか疑問だ。

 イギリスは、二進も三進もいかない局面に立っている。一挙に国際信用を無くす結果になってしまった。国民の判断で大きな間違いを犯したのは、何もイギリスばかりではない。アメリカ大統領選挙で、トランプが当選したことも、また、大きな国際混乱を引き起こす原因になっている。なんでこんなバカな判断をしたのだろうか。悔やんでも悔やみきれない。

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2018年3月19日 (月)

№3743 公文書改ざんについて

 驚くべき事件が起こっている。それは、財務省理財局による「公文書改ざん」問題である。

 3月2日の朝日新聞トップ記事で、「公文書偽造」が指摘された。唖然としたスクープ記事に、まさかそんなことがあるなどとだれも思わなかった。当初、「朝日のねつ造」とか「フェイクニュース」などとみる見方もあった。

 安倍首相寄りの「読売新聞」や「産経新聞」などは冷笑していた。産経新聞などでは、「若干の訂正があったのかもしれない」程度に報じていた。それが、ふたを開けてみるとびっくりだ。

 財務省内でたくさんの印章がつかれて承認された公文書が、その後、300か所にわたって改ざん・削除が行われていたのだ。こんなことってあっていいのだろうか。もちろん、大問題だ。

Photo 思い出すと、昨年の3月、当時の理財局長佐川が「文書は全部破棄したし、事前交渉など全くなかった」と言い切った国会答弁を思い出す。1年にもならない公文書を簡単に廃棄するのか、不思議な思いで見ていた。

 今からみると、佐川局長の答弁は全くのデタラメ、虚偽極まりない答弁だった。国会で、財務省の局長が堂々とあんなに嘘をつくものか、呆れてしまった。その時この局長は、本日あることを予測していなかったのかもしれない。

 しかも、国会答弁をした時点でその文書があり、佐川局長は改ざんにも携わっていたようなのだ。国会が軽視されているというより、国民がバカにされていたのだ。

 もともとの根っこは何かと議論されているが、安倍首相の昨年2月の答弁、「私や私の妻がこの件に携わっていたなら、首相どころか国会議員もやめる」で、官僚が忖度したのではないかと疑われている。安倍首相の強権的なやり方が、官僚を改ざんに走らせたのではないか。

 国民はよく見ているもので、週末の世論調査で安部首相の支持率は軒並み10%以上落ちた。これは途中経過で、今後まだまだ落ちていくものと予想される。

 焦点は佐川元局長の証人喚問に移っているが、「忘れた」「記憶にない」の厚顔な答弁が予想される。国会の議論も甘いよね。いずれ、「公文書偽造」で立件されるのだろうが、それを待つしかないのかね。

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2017年10月23日 (月)

№3593 雨中の総選挙

 昨日は、台風来襲の最中、総選挙が行われた。この選挙は、当初から自民党圧勝を見込んで、安倍首相が突然解散したものだった。結果は、目論見通り、自民党の圧勝に終わった。

 それにしても、野党のバタバタだけが目に付いた選挙だった。今の自民党を倒すには、野党が共闘して当たるしか勝ち目がない。それを、野党が四分五裂したら、結果は明白だった。

 解散直後に結成されたのが「希望の党」、選挙が始まって結成されたのが「立憲民主党」だ。この経過を見るにつけても、小池百合子が馬脚をあらわしたの明らかだった。「民進党の全員を希望の党に受け入れることは、サラサラありません。希望の党に方針に合わない人、民進党の長老は排除します」。これが決定的だった。

 「排除の論理」は、上から目線と総スカンを食った。本来は、自民党に勝つためには大同団結が必要だった。それを「排除」といったから、小池百合子はなんぼのものや、と大きなブーイングが起こった。

 わずか3か月前に起こした東京都議選の大勝は、あっけなく消えてしまった。小池百合子には勘違いがあったのではないか。「自分は何をやっても、大きな支持を受けている」と。そんなものは、あっという間だったね。「希望」の党が、「失望」の党になるのはあっけなかった。

 さらに、民進党の前原が「立憲民主党ができるのも、想定の範囲内」といったのが、これまた猛反発を生んだ。民進党の代表になったとたん党を分裂させた張本人として、「裏切り者」のレッテルが張られた。応援演説に立つたびに、「裏切り者」の怒号が飛び交った。

 希望の党は政策を見ても新味がなく、一体自民党と何が変わっているのか、疑問を持った人も多かったに違いない。希望の党は、最初から戦いにならなかったのだ。それにしても選挙というのは怖いものだ。人気者が、一晩にして逆賊になってしまう。それもこれも【驕り】が原因だ。

 突然、時の人になったのが、立憲民主党代表の枝野幸男だ。結党してすぐにツィッターのフォロワーが自民党を超えた。上滑りの人気かと思っていたら、結果は野党第一党にのし上がった。

 枝野の演説も爽やかで、好感を呼んだのではないか。永田町の論理から市民の論理へ、の訴えはわかりやすかった。枝野がこのような演説をするのを、皆さん、初めて聞いたのではないかな。私も同感を覚えた。

 立憲民主党は55議席の獲得だったが、無所属の民進党系の人が大勢いる。さらに、希望の党で議席を獲得した人の中でも、当てが外れたと思っている人が多くいるに違いない。大同団結して、さらに強い野党を作ってもらいたいものだ。

 それにしても、大勝してますます傲慢になる安倍首相と、まだまだ付き合わなければならないかと思うと、うんざりしてしまうね。オーストリアやフランスでは若い人がトップに立った。日本でも、小泉進次郎をトップにする度量などないものだろうか。

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2017年9月 5日 (火)

№3545 はなはだ迷惑な隣人

 迷惑な隣人はいるもので、何を考えているのかわからない。どんどんミサイルは打つし、時には核実験まで強行する。隣国にとっては、はなはだ迷惑な話だ。北朝鮮のことである。

 いったい何が欲しいのだろうか。本当に戦争をしたいのかな。アメリカに戦争を仕掛けて行って、本当に勝てるつもりでいるのかな。

 それにしても、好戦的な態度をとり続けている。グアムの近くにミサイル4発を撃ち込むといってみたり、世界の反対を押し切って核実験を強行したりしている。

 少なくとも、金正日の時代はある節度があったのではないか。中国とも良好な関係にあった。今の金正恩になって、ずいぶん態度が変わった。彼は、一切外国訪問をしていない。一番の貿易相手国中国をイライラさせているのだ。

 国連の制裁決議をも、一切無視している。北朝鮮のいちばんの輸出アイテム、石炭も輸出できなくなった。いま議論になっているのは、石油の禁輸制裁だ。これには、さすが中国・ロシアも同意しないようだ。中国やロシアの協力なしでは、この制裁も意味がない。

 それにしても、石油制裁で思い出すのは、第二次大戦のアメリカの日本への石油輸出禁止だ。これが太平洋戦争の引き金になっている。あまり北朝鮮をぎりぎりまで追い詰めると、デスぺレートになってしまわないか。

 ミサイル発射や核実験強行のたびに、日本政府は厳重抗議をしているようだが、ほとんど意味をなさない。北朝鮮は聞く耳を持っていないのだ。

 日本の過剰反応も、ちょっとどうかな。Jアラートがなるたびに、日常生活がストップしてしまう。北朝鮮は、この過剰反応に喜んでいるのではないか。戦争になると一番被害を受ける韓国も、今ではミサイル発射でおたおたしていないという。

 北朝鮮は、年間6000億円の軍事費のうち、4000億円はミサイルや核開発につぎ込まれているという予測も出ている。

 いつまでもこのような体制は続かないと思う。かといって、すぐに有効な手立ては見つからない。まあ、北朝鮮の自壊を待つしかないのかな。

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2017年7月 3日 (月)

№3481 THIS is 歴史的大惨敗

 このブログでは、なるべく政治向きの話や宗教は取り上げないことにしている。ただ、どうしても取り上げなければならない時がある。昨日行われた東京都議選での、自民党の大惨敗である。

 私は東京都民ではないが、都議選には大きな関心を持っていた。無党派層が相当多くを占める東京都では、その時々の政権の在り方が反映されるからである。果たして、自民党にどれだけの批判が集まるだろうか。

 変な話だが、投票率が低いと自民党や公明党に有利で、投票率が高い時は野党有利といわれている。今都議選では、前回に比べて7%以上も高い50%を超える投票率だった。しかも、不在者投票が前回の150%だという。政権与党に対する批判がどれだけ集まるのか、見ものだ。

 午後8時投票終了と同時に、NHKの開票速報では「都民ファーストの会」の当確予想が次々と出された。圧倒的に、小池都知事の率いる都民ファーストの会が強かった。

 出口調査の段階で、自民党は38~45議席くらいまで落ちるのではないかとの予想だった。しかし、いつまでたっても自民党議員の当確が点かない。皆さんも見ていたと思うが、初めての自民党の当確者が出たのが午後10時近くだった。かつてこういうことがあっただろうか。

 しかも、一人区、二人区で当選したのは、ほとんどが都民ファーストの会の候補者だ。自民党はどこまで落ちていくのか。結果を見ないで寝てしまった。翌朝、ニュースで驚いたのは自民の議席はわずか23だという。どこのニュースも「歴史的大惨敗」といっていた。

 あるテレビを見ていたら、「今回の敗因の大きな理由は、THIS is だ」といっていた。果たして敗因のTHISとは何か。見ていて、うまいことをいうものだと感心した。

T~「このハゲ~~!」と絶叫していた豊田真由子議員のTだ。

H~落選時代に加計学院の教授をやっていて、再選のあと相当便宜を図ったと疑われる萩生田官房次官のHだ。

I~選挙応援のときに本音を漏らして、「防衛大臣・防衛省・自衛隊・自民党からのお願い」と堂々と法律違反を犯した稲田防衛長官のIだ。

T~最後に、週刊誌から「加計学園からの不正献金」を暴露され、加計学園から金は貰ったが、不正献金ではない」と居直った自民党の都連会長の下村のSだ。

 しかし、選挙終盤によくもこれだけの不祥事が揃ったものだ。各候補がいっていたが、まさに暴風雨並みの逆風が吹いたのだ。こういう環境で自民党は勝てるわけがない。負けをどこで押さえるのかが見物だ。

 それが、まさか23議席まで落ちるとは、誰が予想しただろうか。選挙終盤の各党別の予想を見ていても、自民党は40台半ばで、第一党をとれるかどうかのギリギリという評論家が多かった。

 THISの不祥事も要因だったろうが、何といっても傲慢な安倍首相に東京都民はNOを突き付けたのが、今回の選挙結果だったのではないか。次の衆議院選にこの影響が出ないわけはない。

 ただ、悲しいかな、この自民の批判票を受け入れる政党はあるのか。右顧左眄の公明党は嫌いだというし、自民党と同じように民進党も国民には信頼されていない。共産党というわけにもいかないだろう。

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2017年2月24日 (金)

№3349 二つの不安定要因

 現近の世界政治で二つの不安定要因といえば、アメリカ大統領トランプと、北朝鮮の金正恩だろう。二人に共通しているのは、常識がないというか、第三者を顧みない傍若無人な態度だろう。

  アメリカの株価は、トランプへの期待かどうかは知らないが、右上がりで伸びている。一体どうしたことだろうか。それにしても見事なのは、前大統領オバマの施策をことごとくひっくり返している。それ以外、就任してこの1ヵ月は何をやって来たのか。

 次々と【大統領令】を出し、顰蹙を買っている。安部総理大臣がいそいそと出かけたが、それも世界の眼はこの関係を冷たく眺めている程度だ。イギリスではトランプを国賓として招待することに、賛成30万票程度に対し、反対が180万票を上回るという。

 日本でも安部が早々に招待状をだしていたが、来日したとしても無視されるか、大きな反対デモにあうのがせいぜいではないか。世界中、トランプを招待する奇特な国はないのではないだろうか。大きな反対デモに見舞われるからである。本当にこういう大統領が、これから4年間も持つのだろうか。

 もう一方の不安定要因は、北朝鮮の金正恩だ。世界を敵に回して、よくも次々とやるものだ。2011年12月金正日が死に、その後継者となった。この間、国内で何人殺したのだろうか。一度も外国を訪問したことがないのは、中国を含め招待する国がないせいなのだろう。それとも、国外に出ることで身の危険を感じているのだろう。

 それにしても、マレーシアでの金正男へのテロはひどいものだ。多くの眼がある空港で暗殺するかね。情報を聞いていると、金正男は一切政治にはかかわらない、と宣言していたようだ。いろいろと問題行動はあったとしても、一介の無辜な市民だ。それを公衆の面前で殺害するなんて、本当に許せない行為だ。

 このニュースを見ていたら、ある人が「金日成も金正日もひどい奴だったが、金正恩はそれに何倍も輪をかけてひどい奴だ」と言っていたが、同感だ。

 ミサイルの発射とか核開発など、世界に通用するだろうか。国内では安全な位置にいるのかもしれないが、いったん国を出るとトランプ同様大きな反対運動に出合うだろう。それこそ、トランプも金正恩もテロの危機にある。

 この二人の不安定要因を抱える世界は、不幸を背負っている。さて、今後一体どうなるのだろうか。

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2017年1月13日 (金)

№3307 不安なこれからの4年

 このブログでは、政治的な話は極力避けている。それでも、やはり話さざるを得まい。これからの4年間、一体どうなるのだろうか。

  1月20日にアメリカの新大統領に就任するドナルド・トランプのことだ。彼が大統領に就任して、4年間、世界はどうなってしまうのだろうか、とっても不安である。

 1月11日に行われた、二つの対照的な演説があった。一つは現大統領オバマの離任演説であり、もう一つはトランプの初めての記者会見だった。その違いに唖然としてしまった。オバマは哲学を語り、トランプは自分の利益のみを語った。

 オバマの8年間は、彼の理想には程遠かったかもしれないが、それでも向かう方向ははっきりしていた。彼の演説で印象的だったのは、「Yes,We can.Yes,We did」(やればできる。われわれはやり切った)というフレーズだった。とてもやり切ったとは思えないが、それでも方向性だけは示せたのではないか。

 それに比して、トランプの記者会見は一体何だったのか。対象は記者だけとはいっても、会見場には怒号が飛び交っていた。今後の抱負を語るでもない。とても、新大統領の初の記者会見とは思えないものだった。これからの4年間、この関係は続くのだろう。アメリの世論も、大きな亀裂が入ったまま続くのではないか。

 それにしても、トランプにまつわる話題は低次元に終始している。多分あったのだろうが、ロシアのプーチンがアメリカ大統領選に関与し、反対勢力の妨害活動をしたという。さらに、アメリカとメキシコの間に高い壁を作り、その費用をメキシコに払わせるというキチガイじみたことをまだ言っている。つまり、アメリカがよければすべて良い、アメリカ一辺倒の方向性だ。

 残念ながら、いま世界を動かしているエンジンはアメリカにある。そこのトップである大統領の政策がどれくらい世界をゆがめかねないか、試練の4年間になる。しかもこの4年間は、対立と怒号の4年間になりかねない。

 世界経済は、トランプ期待で株価の値上がりで始まった。しかし、そんなものはすぐに蓋が抜けて、経済の破たんに追い込まれるのではないか。トランプ経済を期待してドルが値上がりしているのに対し、新興国の貨幣価格が下落し続けているという。果たして、アメリカだけが良ければいいのか。

 本当かどうかは知らないが、このようなエピソードも聞く。トランプは一冊の本も読了したことがないのだそうだ。そういう人間が哲学を語るなど、土台無理な話だ。さらに、自分の納税報告もしたことがないらしい。そういうトップが、税金を払えなどと国民に言えるだろうか。

 1月20日には、トランプが新大統領に就任するという。果たして、彼の任期中は世界はどうなってしまうのだろうか。アメリカ国民は、とんでもない選択をしてしまったような気がしてならない。否応なしにそれに付き合わなければならないわれわれもせつないね。

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