カテゴリー「東京シニア自然大学」の208件の記事

2018年5月10日 (木)

№3795 石神井公園の周辺散策

 あいにくの天候だったが、東京シニア自然大学NEXTの講座で「石神井公園散策~牧野記念庭園見学」があり、参加してきた。この日の参加者は21名だった。

 石神井公園は、私が女房と一緒になって初めて住んだ町だ。1971年だから、かれこれ47年前になる。たぶん3~4年間はこの町に住んでいたと思う。久し振りに駅に降り立ったが、駅舎は大きく変わっていて、私の記憶とはだいぶ違った街になっていた。

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Img_5913 駅から石神井公園までは、歩いてものの10分ほどだ。公園そのものは以前とはそんなに変わっていなかったが、建物にはだいぶ変化があった。高層マンションが見られたし、池の周りには超豪華な家がある。

 中でもひときわ目立つ建物があったが、誰かが「あれが假屋崎省吾の家だよ」と教えてくれた。しっとりした街並みには似合わない醜悪な建物だ。

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 この日は、ネイチャーガイドの山ちゃんも参加してくれた。彼は植物から昆虫、蝶・鳥類まで詳しくて、ずいぶん学ぶことが多い。この日も丁寧に解説してくれたのはありがたかった。

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 今年は、花の開花が例年に比べてずいぶん早い。イイギリやニシキウツギの花など満開だった。また、池の周りにはキショウブが咲いていたが、「これは外来種」なのだそうだ。

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 参加者がある木の周りに集まっていた。何の木か聞いてみたら、「シロ山吹で、珍しい木だ」とのことだ。なんとなく見ていたら、参加者の国ちゃんが「シンさん、きちんと記録してね。シンさんのブログを当てにして、私は一切メモを取っていないのだから」と無責任なことを言っていた。

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Img_5927 この公園のすぐ脇に『旧内田家住宅』が建っていた。公園整備に伴って、10年ほど前に移築されたある農家の建物だそうだ。

 世話人が事前に予約していたのか、ボランティアガイドが待っていてくれて、この建物を丁寧に説明してくれた。この建物のなんといっても見どころが、大黒柱だった。なんと1尺(30㎝)もある太い柱だ。

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Img_5928 この農家の脇に咲いていたヤマボウシが見事だった。この住宅の隣が「石神井公園ふるさと文化館」だ。ここでも、またボランティアガイドが練馬の歴史を詳しく説明してくれた。

 それにしても立派な建物だったね。なんでも8年ほど前に建ったものらしい。外は小雨だったので、この中で昼食を摂った。

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Img_5932 午後は三宝寺池の散策をし、牧野記念館に向かった。私の記憶にはすっぽり抜け落ちていたが、この三宝寺池は自然が豊かで、在りし日の武蔵野を思い浮かぶのに十分だった。

 池には水蓮が咲き誇り、池の周りには紫色のカキツバタが咲いていた。また、メタセコイアやラクウショウの大木も見られた。山ちゃんからは、ショウブとアヤメとカキツバタの違いが詳しく説明された。それにしても、違いは微妙で分かりずらい。

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Img_5947 石神井公園に分かれて、歩いて【牧野記念庭園】に向かった。約30分ほどかかった。この地は、「日本の植物の父」牧野富太郎博士が30年間住んでいた土地だそうだ。

 入口には、欝蒼と茂る栴檀の木に花が咲いていた。この記念庭園では、あらためてビデオで牧野富太郎の実績を学んだ。牧野富太郎の研究は首都大学に引き継がれたようだが、その整理に約20年もかかったそうだ。

 この日も、ずいぶん勉強になった。参加者は、一様に満足していたようだ。

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2018年4月28日 (土)

№3783 植物と昆虫の観察会

 東京シニア自然大学の修了生コースで、「植物と昆虫を愛でる観察会」が行われた。会場は、京王線の平山城址公園である。なぜこの会場を選んだか聞いたら、この日の講師Kitano先生が日ごろフィールドワークをしている場所だそうだ。

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 この日の講師は豪華で、植物学の権威Kitano先生は東京学芸大の名誉教授で、もう一人の講師Taduki先生は、昆虫学博士で東京大学の名誉教授だ。一緒に回っていて驚いたのだが、Kitano先生は86歳だという。いやはや元気だったね。

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 朝礼を行ったのは藪を切り拓いた場所だったが、早速植物探しが始まった。何でもないような場所だが、観察してみると数えきれないほどの植物があった。

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Img_5819 キンラン、ホウチャクソウ、ギンラン、カントウタンポポなどだ。おや、桑の木についている虫は何だ。アメモクメというのだそうだ。ガの幼虫でどこでも見られると話していた。

 カラスノエンドウを引っこ抜いて観察したのだが、根に注目という。カラスノエンドウはソラマメ科で、根に根瘤菌を蓄えており、この根瘤菌は窒素だそうだ。肥料にもなるという。

 そういう説明を懇切丁寧にしていくものだから、なかなか前には進まない。この日は10か所の観察ポイントを設定していたが、2か所目のポイントですでにお昼を過ぎていた。一体、いつになったらお昼ご飯を食べられるのだろうか。参加者から不満が出て、先生はようやく時間が経過したのに気が付く始末だった。

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 一方の、昆虫学者Taduki先生は、チョウを捕まえる名人だった。キアゲハ、ツマキチョウ、ベニシジミ、ジャコウアゲハなどを捕まえては、生態の説明をしてくれた。

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 この日勉強になったのは、栗の木につくクリタマバチという害虫についてだ。もともと日本にはいなくて中国にいた害虫だったが、昭和16年に岡山県で発生したという。多分、中国に行った兵隊が栗の苗を持ち帰ったものだろう、とのことだ。

 新芽に巣くい、一年間を通して栗の新芽を枯らしてしまうのだそうだ。今では日本国中、このクリタマバチの発生に悩まされているという。駆除の研究をしているのだそうだが、なかなか妙案が思い浮かばないらしい。 

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 野に咲いている園芸種だろうか、この花は何かと問われ、参加者の一人が「そんな花、知らん」といったら、正解と言っていた。シランというのだそうだ。

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Img_5859 最後にKitano先生が連れて行ってくれたのが、大きな洞窟だ。戦時中、戦車を格納していた洞窟だそうだ。なぜこの洞窟かというに、ここにカワセミの巣があったのだ。よくこういうところまで知っているものだと、参加者一同感心した。

 講座終了後、反省会と称して飲み会があった。両先生とも参加してくれたが、Kitano先生の飲みっぷりに再度感心してしまった。

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2018年4月12日 (木)

№3767 見沼通船堀から見沼代用水へ

 この日は、東京シニア自然大学NEXTの今年度初の講座開講日である。この日のテーマは、「見沼通船堀から見沼代用水へ」の散歩である。新たに5期の人10名が加わり、NEXTのメンバーは57名と膨れ上がった。そして、この日参加したのは、27名と大人数だ。

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 世話人である私は、他の世話人二人と2週間ほど前に下見をした。その時には、桜は満開だった。今回はその桜も散り、枝垂れ桜系の緑の桜、御衣黄が満開だった。

 この日の参加者で、新たに加入した人は3人だ。朝の朝礼で、それぞれが自己紹介をした。27名の参加者を3班に分け、世話人がそれぞれの班長になり、出発した。下見時とはずいぶん景色が変わった。

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 出発した通船堀の脇には、立派な竹藪がある。孟宗竹から竹の子が顔を出していた。美味しそうだね。何とか食べられないかと、タケノコを切っていた管理人に尋ねた。「お裾分けするわけにはいきません」と断られてしまった。

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 いろいろな花も咲いていた。土手にたくさん咲いていたのが、大根の花。集中して咲いていたのが、ノウルシだ。

 出発時は、風もなく陽気がよかった。しかし、1時間もしたらものすごい突風が吹き始めた。周りの見沼田んぼから立ち上がった砂嵐が、すごい勢いで一行を襲った。目も開けていられなかった。

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 予定通り、大崎公園で昼食を摂ったのだが、大風の中で味わう暇もなかった。すぐ近くにある「園芸植物園」に避難した。ここには、われわれが普段食べている果物が植えられていた。パッションフルーツの花は可愛かったし、幹から直接実がなっているカカオの実も珍しかった。

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 さて、この植物園から目的地までは、もうすぐだ。風を我慢しながら歩いて、着いたのが国昌寺だ。お寺の門には立派な菊の紋章だ。ただ、門は閉じられていた。物知りの人がいて、「この門の裏には左甚五郎が彫った竜がある。その竜が門から逃げ出さないように、門を閉めている」のだそうだ。

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 さて、この日の最終目的地は、「埼玉県緑のトラスト1号地」だ。このトラスト地のすぐ脇にあるのが総持院だ。先日の下見の時には咲いていなかった牡丹が咲き始めていた。5月の連休には満開になるという。

 大風の中、この日の講座は無事終了した。帰ってきたら、顔がホコリで真っ黒になっていた。

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2018年4月 7日 (土)

№3762 入学式の様子を聞く

 この日は、虫歯を抜きに歯科医院に行った。せっかく上京するのだから、無駄にしないようにしよう。Kiyomiさんに、東京シニア自然大学の入学式はいつなのか聞いたら、明日だという。入学式の様子を聞かせてもらおう。

 Kiyomiさんとは、夕方、新宿で会うことにした。せっかくだからと、仲間にも連絡を取った。YamamotoさんとFujitaさんが付き合うという。会場は、われわれが絶えず使っていたビヤホールのライオンである。

 当日、朝10時半の予約で抜歯した。医者には、「この日はアルコールを控えてください」との注意があった。とはいっても、ライオンでは結局飲むことになるだろう。

 抜歯そのものは10分ほどで終わった。ただ、麻酔注射を打っているので、口の中はしばらく痺れた状態だった。そのまま神保町に行き、岩波ホールで「馬を放つ」という映画を観た。終わっても、まだ午後2時前だ。地下鉄で新宿に向かった。

 紀伊国屋書店に行くつもりにして地下を歩いていたら、後ろから「おい、シンさん」と声がかかった。誰かと思ったらKuniちゃんじゃないか。どうしたのか聞いてみたら、この日は東京シニア自然大学修了生コースの講座があり、終わってやはり紀伊国屋書店に行くつもりといっていた。

 ちょうどいい、夕方YamamotoさんとFujitaさんを誘って、ライオンで飲むつもりだというと、飛び入り参加してくれるという。それにしても新宿の雑踏の中、よくばったり会えたものだ。

 Kiyomiさんと新宿西口交番前で会い、すぐ近くのライオンに行った。この店は、われわれが現役時代授業が終わったら、必ず屯した飲み屋だ。やがて、約束の3人も顔を見せた。

 この日行われた東京シニア自然大学の入学式の様子を聞いた。われわれは第一期生だが、今年入る人たちはもう第六期生だ。入学生は今年は34人とのことで、さらにキャンセル待ちもいるのだそうだ。昨年はわずか16名だったことに比べ、雲泥の差だ。

 男女は半々とのことだが、年齢差は様々で、60歳代、70歳代が中心だったようだ。この日は、午前中は入学式に引き続き、自己紹介が行われたという。34人の自己紹介だから、初対面の人には何が何だかわからなかったことだろう。

 今日集まった人は第一期生で、われわれの経験を交々紹介した。なお、Fujitaさんは第6期生のサポートもするのだそうだ。旅の話もたくさんした。先日の小笠原旅行の思い出話に花が咲いたが、そういえば、数年前にやはり東京シニア自然大学の旅行で五島列島を訪れたが、Kiyomiさん母娘もこの旅行には参加していたね。

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2018年3月27日 (火)

№3751 東京シニア自然大学NEXT講座の下見

 4月になる、東京シニア自然大学の新年度が始まる。今年も様々講座が用意されているが、その講座をセッティングするのが世話人である。私は、第一発の講座の世話人である。同じ世話人を引き受けた3人で下見をした。

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 今回最初の講座は、『見沼通船堀から見沼代用水』というタイトルである。見沼通船堀は私は3度ほど見学をしたが、他の二人は初めてのようだ。私が先導に起ち、この日の案内役を引き受けた。ちょうど桜が満開で、ポカポカ陽気も手伝い、楽しい下見会になった。

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 通船堀は、「日本のパナマ運河」と形容されている。見沼代用水から芝川まで、3mの高低差を水の高さの調整で船を通した堀である。いまでこそ使われなくなったが、江戸時代は重要な交通手段だったらしい。

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 今回訪問したら、懸け樋や土手が新しくなっていた。土手に筵が敷かれていたのは、なにか植物を植えて、それを守るためのものだろうか。見沼代用水の水門は閉じられており、堀に水は流れていなかった。通船堀見学は50分ほどだった。

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 そのあとは、見沼代用水東縁に沿って上流まで歩いてみた。ここまではわが自宅から15㎞ほどで、自転車で何度か来たことがある。ただ、この周辺をじっくり見るのは初めてのことだ。

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 水神社に始まり、鈴木家住宅、木曽呂の富士塚、見沼自然の家と見どころ満載だった。歩いて2時間ほどで大崎公園に着いた。この公園で昼食タイム、と見当をつけた。大崎公園の向かいには、植物園もあった。月曜日は休園とのことだが、講座当日は見学が出来そうだ。大崎公園には子供連れが多かった。平日なのになぜかなと思ったが、もう春休みなのだね。

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 一休みした後に、国昌寺を目指した。公園から歩いて30分ほどだ。途中、見沼代用水の原型をとどめている場所があった。いまでこそ見沼代用水は3方をコンクリートで固めているが、私が引っ越して来た時の見沼代用水は、このような姿だった。

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 目的地国昌寺には寄らずに『緑のトラスト第一号地』に行った。埼玉県にある14か所のトラスト地の第一号だ。ウ~~ム、講座の最終目的地はこのトラスト地が、講座の趣旨にもあっていて良いね。

 帰りには、このすぐ近くに東浦和駅行きのバスも通っていた。バスで帰り、駅前で反省会場の下見もした。実りの多い下見会だった。

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2018年3月18日 (日)

№3742 サークルスクウェア

 昨日の記事の余談である。

 『東京シニア自然大学NEXT』の総会で、私は今までの役職を外れた報告をした。ただ、すべての役職から解放されたわけではない。東京シニア自然大学の会員間の連絡には【サークルスクウェア】という掲示板を使っている。この掲示板には、管理者が4人いる。スタート時に管理者になった私は、この役だけは引き続きやると表明している。

 管理者は、不正な書き込みのチェックをしたり、会員がこの掲示板を読みに来ているのかをチェックしたりしている。管理者は、ログイン履歴の閲覧ができるのだ。さらに、会員の入会・脱会も管理している。

 なかなかこの掲示板が厄介で、慣れていない人には取り扱いが大変だ。勢い、慣れている私は引き続きやろうと申し出た。

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 この掲示板を改めてみたみたら、「画面上部のデザイン設定」という項目があることに気が付いた。私が使っているブログでも、テンプレートを自由にいじることができる。試みにロゴ設定と背景画面設定をやってみた。

 ロゴは貼り付いたのだが、背景画面に集合写真を貼り付けてみたが、うまくいかない。ブログのテンプレートのようにはならないようだ。まあ、今後の研究課題だね。

 今回、第5期から10人の新入会者があった。この人たちがこの掲示板を読むためには、招待状を送り、それに返事をいただく必要がある。メールアドレスを知っている方には、早速招待状を送っておいた。返事が来たのは、今のところ5人だ。

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 さらに、この掲示板に来年度のスケジュールを入れた。総会で決定したスケジュールと、講座の世話人の名前を入力しておいた。

 これで会員は来年の3月まで、スケジュールを立てることができる。管理者として、この掲示板は時々チェックをする必要がありそうだ。

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2018年3月17日 (土)

№3741 東京シニア自然大学NEXT総会

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 「東京シニア自然大学NEXT」の年一回の総会が、エコギャラリー新宿で開かれた。総会は、今回で第5回目になる。この東京シニア自然大学は、いきがい大学と違って毎年新会員が増えるので、じり貧になることはない。

 この日は、第5期生の修了式の後に行われた。第5期生は16人だったらしいが、このNEXTに果たして何人が参加してくれるのか、注目していた。結局、今のところは10名と過半数を超えたのはうれしい。

Img_5472 さて、総会では「事業報告」として、今年度の講座の回数と参加人数の発表があった。全部で18回の講座を行い、延べ参加人数は355名だった。私は何回参加したか調べてみたら、10回だった。昨年度は、少なかったね。

 さらに、「事業計画」として来年度開講講座の発表があり、それぞれの講座の世話人を決めて行った。それぞれ魅力あるラインナップが揃った。気を入れ替えて、来年度はもう少し積極的に参加しよう。

 結局、新年度のNEXT会員は、退会者が何人かはいたものの50名になるという。ますます賑やかになりそうだ。創設以来、私は役職を務めてきたが、今回をもって役職を離れ、ホッとした。

Img_5474 1時間余りの総会だったが、メインイベントは近くの飲み屋での懇親会だ。総会参加者23名のうち21名がこの懇親会に参加した。乾杯に引き続き、仲間の大いなる交流があった。

 懇親会は2時間ほどで終わったが、もう少し飲み足りない仲間4人で、いつもの「安兵衛」でもう少しガソリンを入れて帰ってきた。まだ飲み足りなそうな顔をしていた級長には、お帰りいただいた。

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2018年3月12日 (月)

№3736 さようなら、小笠原

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 3泊4日の小笠原も、過ぎてみるとあっという間だった。父島は、島を離れるまで賑やかだ。二見港には、島民の半数と思えるほどの、船の見送り人がいた。

 島民に聞いたのだが、小笠原は船の発着する6日サイクルで動いているとのことだ。小笠原観光の客が滞在する間は、島はお祭りの様ににぎやかだし、その観光客が帰ったら、死んだように静かになるという。

 わずか2000人の島民に対し、驚くほど警官が多かった。その警官が船の発着時には港に来ていた。警官も暇なんじゃないの。なぜこんなに多いのか聞いてみたら、中国船による赤サンゴ密漁騒ぎ以来だというから、納得できた。

 一体、島の人たちの経済は何で成り立っているのだろうか。聞くところによると、観光業が6割、漁業が2割だという。われわれのような観光客が来ないと、島の経済は成り立たないのだ。

 そして、小笠原の喫緊の課題は、飛行場を作るかどうかということのようだ。先日、小池東京都知事が来島し、飛行場を作ると公約したという。問題は、飛行場建設に反対の島民が6割もいることだ。ただ、小笠原に行くのに24時間もかかるというのはいかにも不便だ。ヨーロッパにも、12時間もあると行く時代にだ。

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 午後3時半の定刻に、おがさわら丸は父島の岩壁を離れた。見ものは、それからである。10艘以上もいただろうか、プレジャーボートによる見送り風景が展開された。中には、船から飛び込む人もいた。毎度のことだが、この見送りには、小笠原観光をした誰もが感激してしまう。

 一番最後まで追いかけてきた黄色い船の先頭に立って見送ってくれたのは、ガンジーさんの助手のShun君だ。彼もわが小笠原ツアーの助手として活躍してくれた。大きな声で「ありがとう」と叫んだが、聞こえただろうか。

 最後に一つエピソードを。帰りの船は、また車座で飲み会をやった。雑魚寝をしている若者にも「一緒にやらないか」と声をかけた。その中に、若い女性がいた。信州大学生で、この4月には4年生になるという。卒業後に就職が決まったのか聞いてみたら、オーストラリアに留学したいと言っていた。公園学の勉強をするらしい。

 この帰りの船には、ガラパゴスのチャールズ=ダーウイン研究所の所長も乗っていた。私は参加しなかったが、その所長も含め、船の中で大交歓会があったようだ。信州大学のその学生も参加したらしい。そして言ったのが、「私、オーストラリアではなく、ガラパゴスに留学しようかしら」と真剣だった。

 出会いというのは、面白いものだ。

(小笠原旅行記はこれでおしまい)

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2018年3月11日 (日)

№3735 ガンジーさんの結婚を祝おう

 小笠原のガイド・ガンジーさんとはすっかり打ち解けて、個人的な話も伺うようになった。ガンジーさんは文京区本郷の出身で、高校を中退して小笠原に移住し、もう30年にもなるらしい。

 あまりにも楽しく、結婚することなど夢にも思っていなかったという。ただ、48歳になり、そろそろ年貢の納め時かなと思ったようだ。小笠原旅行に来ていた八王子に住む女性と知り合い、結婚を決意した。その女性が、来週には来島する。ちょっと早目かもしれないが、われわれで結婚のお祝いをしようよ。

 東京シニア自然大学の仲間は、飲むことになると決断が速い。その話を聞きつけて、昨日衝立山に一緒に登った岐阜の女性二人も参加したいという。飲み会は賑やかなほどいいと、もちろんOKした。

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 夜8時の飲み会までは時間がある。ちょうど、われわれが泊まった宿の後ろにある【世界自然遺産センター】で、『ガラパゴスに学ぶ世界自然遺産との共生』というシンポジウムが開かれるという。

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 小笠原に来る途中、船の中で一緒だった高校生も参加するというので、聞きに行った。ガラパゴスから来た4人の高校生のお話を伺ったのだが、ガラパゴスは小笠原とよく似た環境にあるということだ。ただ違うのは、小笠原の海は暖かかったのに対し、赤道直下のガラパゴスの海はものすごく冷たいとのことだ。周りを寒流が流れているのだそうだ。

 このシンポジウムは盛況で、会場は島民でいっぱいだった。さらに、このシンポジウムの模様は、同時に母島でも共有できていた。一時休憩の後、ガラパゴス島のチャールズ=ダーウィン研究所の所長の講演があるという。われわれは飲み会があるというので、ここで中座した。

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 飲み会は、このセンターから歩いて5分ほどのところにある【ふくちゃん】という店で、ガンジーさんが予約してくれていた。ガンジーさんを囲んで、総勢9人で乾杯をした。残念ながら、われわれのグループの女性3人は参加しなかった。

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 島の珍しいものが、たくさん食卓に並んだ。なかでも、ウミガメのお刺身などこの島ならではの食材だ。冷凍してあったらしく、パリパリしていて美味しかった。話題の中心は、ガンジーさんの新婚生活についてだった。

 一緒だった岐阜の女性は、小笠原旅行から帰り、翌週には西表島に旅行に行くのだそうだ。そういえば、もう3年前になるが、わが西表島旅行も思い出に残るものだった。

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2018年3月10日 (土)

№3734 ホエールウォッチング

 昨日、無事に帰ってきた。長いようで、あっという間の小笠原5泊6日の旅だった。ただ、この旅行記はもう2~3回続く。

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 小笠原旅行の最大の楽しみは、ホエールウォッチングだ。乗る船は、PINK DOLPHINというピンクの船で、4年前も同じ船だった。船長のスタンリーさんは名人船長で、操縦にかけては大ベテランだ。

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 9時過ぎに港を出たのだが、船酔いに心配な人は、あらかじめ船酔い薬を飲んでいた。この日は海が、荒れるという。乗客は、われわれ以外のグループもいて、20名くらいだった。

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 最初に向かったのが、無人島の南島だ。この島は手厚く保護されていて、一日の上陸人数が100人だという。さらに、島に上陸するには、船頭の高等テクニックが必要だ。難なく難所を突破して、南島に上陸した。

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 この島の見どころは、1000年前ころに絶滅したというヒロベソカタマイマイの貝殻だ。砂浜一杯にその貝殻は散らばっていた。ただ、絶滅したマイマイは、今は見られない。この貝殻も拾って持ち帰ってはいけないという。同行の仲間は、自然の雄大さに感激していた。

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 1時間ほど南島を散策して、さて、鯨を本格的に探そう。ベテランの船長スタンリーさんは、一生懸命海を見つめ、海上を彷徨ったところが、肝心の鯨はなかなか見つからなかった。「おかしいな、昨日はうようよ泳いでいたんだがな」と嘆いていた。

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 とりあえずは昼食をと、兄島海中公園の静かな海に船を停めた。この場所は魚の餌付けが成功して、船が来ると魚が寄ってくるという。この船には、水中を見る覗き窓がついている。餌を投げ入れると、どんどん魚が寄ってきた。特に、海ヘビはここでなければ見ることができない貴重な魚らしい。美味しいかどうかはわからないが、穴子の仲間と言っていた。

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 1時間ほど昼食休憩をとって、再度、鯨探しに出かけた。ちらっとは見かけるのだが、瞬く間に海水に没した。小笠原の島近くを泳ぐのはザトウクジラだが、マッコウクジラもいて、この鯨は沖に出ないとみることができないらしい。今回は十分なホエールウオッチングはできなかった。

 陸に上がって、別のグループに話を聞いたら、そのグループはハートロックの下でたくさんの鯨見学を楽しんだらしい。今回のわれわれのグループは、ついていなかったんだね。

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