№5278 市川北東部の自然探索
コロナも一段落し、わが東京シニア自然大学NEXTの講座も賑わっている。私は行かなかったが、先週は有志10人で伊豆・三宅島に行ってきたという。この日は、千葉県市川の北東部の自然探索会があった。集合場所は北総線大町駅というが、そもそも北総線に乗ったのは初めてであった。成田空港に通じる線だった。
この日の参加者は22人と、賑やかな探索会であった。そういえば最近千葉方面の講座が多いなと思ったら、千葉県在住の会員が積極的にこの方面を開拓しているようだ。従来千葉に縁のなかった私は、これはこれで楽しいことだ。
大町駅から歩いて10分ほどのところに本日の目的地「大町公園自然観察園」があった。この日は市川市の学芸員が一緒に歩いて解説してくれるとのことだ。自然観察には、このガイドがいるとありがたい。集合場所には、すでに3人の学芸員が待機していた。この公園は、周りを高台に囲まれた低地にあった。以前は田圃があったとのことだが、市が買い取って公園にしたという。
この日は天気が良く暑かったが、この公園は水が湧き出ていて、しかも緑地が多かったのでひんやりしていた。植物の名前、この公園に住んでいる動物、さらには野鳥までの紹介があった。腐った鉄管の手すりの穴は、四十雀の格好の巣になっているという。そういえば、ピーチクと鳴く四十雀の声があちこちで聞こえた。
自然に水が湧いてくるのは、周りが梨畑のせいだそうだ。40年くらい地にしみこんで湧き出る水は、肥料のせいか硫化水分が強いという。この公園は、いろいろなトンボの棲み処にもなっているという。学芸員が捕まえて見せてくれたのはサナエトンボというのだそうだが、他にシオヤトンボ、オオシオカラトンボ、オニヤンマ、アキアカネ等がみられるという。さらに、沢蟹も捕まえて見せてくれた。普段この学芸員は小中学生のガイドをしているようで、この沢蟹など大喜びだろう。
長く観察してわかることだろうが、前に比べて環境が格段に良くなったとのことだ。家庭の排水を別にしたら、以前は東京湾と繋がっていなかったこの沢にも、東京湾に住むモズクが二も上がってくるようになったらしい。
この公園には浅い沼も多かった。学芸員が持ち出したのは網で、沼をさらっていた。網にかかったのは、ヌカエビとトウヨシノボリだった。他にアメリカザリガニなどもいるという。さらにこの公園に住んでいる動物は、タヌキ、ハクビシン、野ウサギなどだという。
この学芸員は、植物にも詳しかった。公園の入口で案内してくれたのが雪の下、公園の沼にかかっている木がクマノミズキ、めったに見られない朴葉の木の花、そして葉っぱに花をつけているハナイカダ等である。この公園の沼にたくさんあった黄菖蒲は外来種だが、あまりにも多く、駆除しきれないらしい。
この公園の隅には、「市川市鑑賞植物園」があった。植物園の入ったところにあったのが、アオノリュウゼツランであった。30~40年にいっぺん花が咲き、枯れてしまうとのことだ。メキシコ旅行を思い出した。リュウゼツランはテキーラの原料なのだ。お土産に買ってきたテキーラは美味しかったね。温室の中には、サボテンや熱帯植物が所狭しと植えられていた。
この植物園から歩いて5分ほどのところにバラ園があった。学芸員の解説はここまでで、このバラ園で昼食を摂った。ここまで歩いた歩数は7,000歩ほどで、あまり歩いてはいないのだ。そしたら、世話人は「午後からは一杯歩きますからね」とのことだが、この講座の歩数標準の2万歩には届かないだろう。それにしては、この周辺は梨畑が多かった。
【5月25日の歩行記録】17,677歩 12.02㎞ 703.5キロカロリー
【5月25日のアクセス数】104アクセス 訪問者74人
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