カテゴリー「浦和社会生活大学」の7件の記事

2014年6月 8日 (日)

№2356 【癌を見つけない】生き方

Dsc01637 浦和社会生活大学の授業があり、出席してきた。

 この日は、医師の松本光正先生の『癌は見つけない~高齢者医療を考えよう~』という講義だった。この先生の話は、以前いきがい大学でも聞いており(その授業の講義の模様を、私のブログからリンクしておく)、その時には高血圧の話だったが、非常に面白かったと記憶している。

 彩の国いきがい大学の先生の授業は4年前だったが、あらためてその記事を読んでみると、今回の講義とトーンは全く一緒だった。ただ、今回のテーマは『癌』である。『癌』とどう対処したらいいのか、示唆に富む話だった。

 先生は、「最初に結論を言うが、①知らぬが仏・癌を発見しようと思わないこと、②負けるが勝ち・癌と闘わないことが大事だ」と強調していた。

 そもそも、一生懸命に健康診断を受けて早期がんを発見しようというキャンペーンが行われているが、【健康診断】はほとんど意味がない。人間の細胞は、周期的に死滅し新しい細胞が生まれることを繰り返している。ところが、厄介なことに癌細胞は死滅しないというのだ。

 癌細胞は増殖を繰り返し、たとえ1ミリメートルの癌でも100万個の細胞を持っている。いま医学的に見つかる癌は2センチメートルの癌だが、その時には何億個という癌細胞の塊になっている。当然、発見される時には人間のあちこちに転移しているので、見つかった時にはどんなに【早期】でも、手遅れになっているのだと言っていた。

Dsc01638 早期発見で、癌細胞を切るとか放射線とか薬で治そうとするのだが、病原巣を叩いても、全身に広がっているのでほとんど意味がないと強調する。それなら、早期発見の治療で直ったのをどう説明するのか。

 「癌は、今の医学では直らない病気だ。早期発見で直ったのは癌ではなく、近藤誠先生の言っている【がんもどき】なのだ」そうだ。まして、抗癌剤は【抗癌罪】で、ただ製薬会社を儲けさせるのみだと、ここでも医者と製薬会社のたくらみを述べていた。

 それでは癌に罹ったらどうするのか。「【癌】は末期に見つけること。そして、癌とは闘わないこと。癌は人間の老化現象でもある。老化現象を直す医学などあろうはずがない」と、また松本節だ。さらに強調していたのは、「癌は死ぬのにちょうど良い疾病。脳梗塞や心臓麻痺のように突然死ということはない。少なくとも、癌を宣告されてから死ぬまで3ヶ月ほどの時間的な余裕がある。その間、自分の人生に始末をつけるにちょうど良い時間が残されている」というのだ。

 ところが、癌を発見した医者は、そのまま放置させてくれない。やれ健診だ、レントゲンだ、CTだ、PETだと人間の体を放射線漬けにしている。これの方がよっぽど有害なのに。医者は、【癌は直らない病気だ】ということを理解していない、とこれもまたユーモアを交えて説明していた。

 それでは、癌は予防できるのか。人間の体は60兆個の細胞から成り立っている。1日10,000個の細胞が新しく出来ては、死滅している。その中から、何の原因かは分からないが癌細胞だけが生き残る。発生要因に、内因説=ストレスと外因節=食習慣があるが、はっきりは分からないのだそうだ。

 【癌】に効く最大の薬は【笑】だそうだ。「病院に通うより、なんば花月=吉本に通え」と、これも先生の持論を再度展開していた。

 2時間余りの授業だったが、非常に示唆に富むものだった。いずれ、自分も老化=癌になるのだろうから、その心構えは持っていたいものと考えた。

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2014年5月18日 (日)

№2335 久し振りの授業

 仲間のKozoさんに誘われて、昨年の9月に入学した【浦和社会生活大学】だが、なかなか授業に参加できていない。月2回の授業だが、授業料が年間6000円ということもあり、暇なら参加するという程度の意識であった。その意識が災いしてか、また結構忙しいこともあって、欠席続きだ。2か月半ぶりに出席した。

 開校以来18回の授業日があったが、出席したのは11回である。これを多いというのか少ないというのかは分からないが。たまたまこの日は予定がなかったので、久し振りに授業に出ることにした。受付でうろうろしていたら、班長が来て「久し振りじゃないの」と声をかけていた。ところで、自分は何班だったけと、聞く始末だ。

Dsc01397  この日の授業は、佐野幸子先生の『在宅介護~最期まで自分らしく~』という講義だった。仲間のKozoさんが参加していないかキョロキョロ見まわしたが、どうやらこの日は欠席のようだ。彼は、このテーマに関心を持っているはずなのだが…。

 講師の佐野先生は、自己紹介でだが、薬剤師をやっているが、いろいろなところで講演もやっている方のようだ。「いきがい大学の講師もやっています」と言っていたが、私は彼女の授業を受けていない。もしかしたら、Kozoさんのクラスだけでの授業だったかもしれない。

 講座の最初に、「最大の健康法は何か知っていますか」と問いかけられた。何かというに、「まず自分をほめることだ」という。褒めることによって、ドーパミンが多量に出てくるのだそうだ。何の薬を飲むよりも、これが一番の薬だと言っていた。

 超高齢化社会の日本の現状は、平均寿命が84歳で193カ国の中で第1位、男は80歳で8位、女は86歳で1位なのだそうだ。東京オリンピックが開かれる2020年には、70歳以上の高齢者がほぼ2倍に増加し、総人口は2005年比で10%減少するのだそうだ。

 こういう中で、老人の身体機能は目に見えて低下する。かならず介護される状況が現れる。介護する側もされる側もストレスがかかる。心理的なストレスがかかると、自律神経系・免疫系・内分泌系に異常をきたすという。

 講義の内容は、在宅介護というより、ストレスに中心が移っていた。「行動を生み出すDNA気質(人格気質)」、「ストレスを生みやすいパーソナリティ」、「ストレスを生みやすい行動特性」などを具体例を挙げて説明してくれていた。

 最後に、【心の健康5か条】を話してくれた。それは①自分自身を大切に思う、②物事を前向きに考える、③自分なりの目標に向かって努力する、④様々なトラブル、心配事にくよくよしない、⑤家族・友人と何でも話し合える関係を築く、のだそうだ。

 講義を聞いて、私には当面ストレスは関係ないし、心の健康も大丈夫と確信するにいたった。

Dsc01396  この日の授業に出ていたのは180人くらいだったか。当然、じいさんばあさんが多い。老人特有なのか、授業をさておき、大声で世間話に興じていて、授業の内容など聞きとれないくらいだった。本当に迷惑この上ない。

 本年度は、7月の卒業式で終わりだ。この学校な何年在学してもOKなのだが、私は今年で卒業しようと決めている。

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2014年2月18日 (火)

№2246 『最新の政治・経済情勢』を聴く

 【浦和社会生活大学】の授業があり、講師石井正さんの『最新の政治・経済情勢』の講義を受けた。この大学はとても便利で、出席しても欠席しても誰にもとがめられない。しかも、簡易にいろいろな専門家のお話を伺えるのが良い。それに、何よりも安い。

Dsc00496  この日の講師石井正さんは浦和社会生活大学の常連講師らしく、自己紹介もないままに講義に入った。私は初めて聴くので、どういう経歴の持ち主か、ネット検索をしてみた。時事通信の経済記者として、大蔵省・日銀・通産省・農林省の取材が長い方とのことだ。物事をよく知っている方だった。

 それにしても、こういう話を聴くのは楽しいね。この日のキーワードは4つ、【高転び】【靖国】【消費税】【骨粗鬆症】だという。そして、【高転び】のキーワードで政治経済情勢を一時間ほど話してくれた。

 高転びの用語を用いたのは戦国毛利藩の高僧、安国寺恵瓊(えけい)だという。彼は、信長が本能寺の変で殺される10年も前に、『信長は高転びするだろうが、藤吉郎はなかなか見どころがある』と喝破したらしい。当時の藤吉郎は、今でいうと会社の係長程度だったという。【高転び】というのは、「絶頂を極めた権力者が、あることをきっかけに足元をすくわれる」という意味のようだ。

 まさに、高支持率に支えられている今の総理安倍晋三が、信長にダブって見えるというのだ。安倍の高支持率を支えているのは、アベノミクスという経済の好調さである。このアベノミクスは、まさに小判の改鋳のようなもので、市場にドンドン金を流す(マネーサプライを増やす)政策だという。

 それを支えたのが【白】から【黒】に代わったドンだ。言わずと知れた、日銀総裁が白川から黒田に代わったことだ。インフレファイターの白川から、市場に金をドンドン流す黒田になって、円が1ドル80円から100年に値下がりした。日経平均も8000円台だったものが、16000円近くまで、倍に値を上げた。黒田が市場に200兆円もの金を投入した結果だという。

 1円安くなると400億円の利益が出るというトヨタなど、20円も円が安くなったので、それだけで8000億円の利益を出したのだそうだ。株価の高騰で、日本の富が250兆円も膨らんだ計算になる。ただ、名目経済が膨らんだだけで、実体経済が伴っていないところに不安が残る、と話していた。

 キーワード【靖国】では、まずは靖国神社の来歴を見てみようということだ。靖国神社は、明治政府に功績のあった殉国者を祭る神社で、賊軍といわれている会津や東北の人は決して祀られていない。東北の人は、絶対に靖国参拝などしない、と言っていた。

Dsc00499  安倍晋三は長州の出身なので、靖国参拝を有難がっているが、国際政治情勢を見た場合、どれだけリアクションがあるのかを見誤っている。中国・韓国からは当然の反対はあるものの、アメリカがあれだけ反発するとは思っていなかったのではないか。アメリカの反応の【Disappointment(失望)】は、相当大きい。

 4月にオバマ大統領が日本を訪問するが、日本をパスして韓国に行くことも検討されたらしい。しかも一泊で去るというから、相当日本は軽視されたという。安倍晋三は、オバマに見限られたのではないか心配だ、と話していた。

 それに経済の空洞化は、日本政府は軽く見ている節があるが、まさに【骨粗鬆症】の状態である。そんな中で、来年10月の【消費税】10%など、安倍にとって出来ることではない。もし強行するようなことがあったら、その時の安倍は【高転び】になるだろう、という話だった。

 たまに、こういう話を聴くのも良いものだね。

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2014年2月 3日 (月)

№2231 川の国 埼玉

 さて、前日の記事の続きになる。昼食会が終わり、午後は【浦和社会生活大学】の授業があった。講師は埼玉新聞社社長の小川秀樹さんだ。彼が壇上に立つと、会場からオッというどよめきが起きた。ものすごく若い社長なのだ。

Dsc00362  最初の自己紹介でも、「私はオーナー社長ではない。全国の新聞社でも、私は若いほうから数えて2番目か3番目だ」と話していた。事前に配布された【埼玉新聞】も、私はほとんど目にすることはないが、なかなか紙面は充実しているではないか。

 埼玉県は、海がない代わりに、流域面積が日本一の大きな川が流れている。一つは利根川だし、もう一つは荒川である。私は初めて聞くのだが、埼玉県人には利根川人脈と荒川人脈があるのだそうだ。

 講師がはじめに皆さんに訊ねたのは、「埼玉県知事は、利根川人脈と荒川人脈ではどちらが強いのか」という質問だ。会場の圧倒的多数は、荒川人脈だろうと、そちらのほうに手を上げた。私もそう思った。ところが、埼玉県の戦後の知事選では、10対1で利根川人脈が勝ちというのだ。ヘエ~~、そういう見方もあるのだ。

Photo_2  講義は、前半は【利根川編】、後半が【荒川編】だ。こういう分析で埼玉を見る手法に新鮮さを感じた。話を聞いて、圧倒的に面白かったのは利根川の歴史だね。

 詳しくは述べないが、利根川は江戸時代、東京の真ん中を通り、東京湾に注ぐ暴れ川だったらしい。徳川家康が最初に手掛けた工事が、利根川の【東遷】工事だった。利根川の河口を銚子に移した工事だ。

 江戸時代、河川改修のスペシャリストが現れた。その代表が、伊奈忠次だ。関東の河川改修の大部分が彼の仕事だったという。第八代将軍吉宗の時代に活躍したのが、井澤弥惣兵衛だ。新田開発、見沼代用水の開削工事等は彼の仕事だ。

Dsc00363  私は彩の国いきがい大学在学中に、ずいぶん川の勉強をさせていただいた。自宅の近くを流れる見沼代用水に興味を持ったからだ。それだけに、この日の話は大変面白く聞くことが出来た。

 利根川の歴史にとって忘れてならないのは、昭和22年9月16日のカスリン台風だ。この台風で利根川が決壊し、東京中が水浸しになった。16日間も水が引かず、首都機能がマヒした歴史を持つ。今でこそこういう事件があったら、影響はその当時の比ではない、と言っていた。

 カスリン台風を受けて、当時の共産党委員長徳田球一が大胆な利根川改修案を提示し、今でも斬新なアイデアと評価されているのだそうだ。それによると、東京大運河を開削し、利根川を多摩川に流す案だという。

 荒川は、【埼玉の母なる川】だそうだ。秩父を流れ下り、河口から東京湾に注ぐ大河は、また、首都圏に水甕でもある。荒川沿川の文化的、歴史的、自然の話になったが、この話も聞いていて面白かった。

 新聞社社長にしては、ずいぶん川の話に詳しい方だと感心した。

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2014年2月 2日 (日)

№2230 班の昼食会

 昨年9月から【浦和社会生活大学】に参加しているのだが、今まではただ講義を聴講するだけだった。この学校には、クラスとかの細かい縦割り組織はない。ただ、12の班構成があるのみだ。この班も、機能しているかどうかは分からない。

 私が属しているのは第10班で、21名ほどいる。この班も住まい別に分かれているのだが、わが第10班は【北区・岩槻区・蓮田市】に住んでいる方が属している。「班活動として最初で最後であるが、昼食会をやろう」という呼びかけがあり、参加してきた。会場は、北浦和駅前のとあるレストランだ。

 一体、この学校にどういう方が参加しているのか、興味があった。私が唯一知っているのは、彩の国いきがい大学の仲間でもあるOnちゃんだけだ。この日の昼食会に参加したのは16名。

Dsc00361  最初に自己紹介をし合った。圧倒的に年配が多い。最高齢の方は86歳だという。その人が言うには、「この学校にはもっと上の人がいて、もう90歳を過ぎている」のだそうだ。そして、どちらかというと女性上位だ。さらに驚くのは、この学校が何年いてもかまわないというので、その86歳の方は在籍14年目だという。

 最も若い方は、還暦を過ぎたばかり。「まあ、私の娘と同じ年だ」という声が出ていた。いずれも人の話を聞いても、一年でやめる人はいないようだ。「この学校の講義が充実しているので続いている」という方もいた。

 もう一つの特徴は、埼玉県のいろいろなシニア大学を渡り歩いている人が多いということだ。私も卒業した【彩の国いきがい大学】の卒業生も多かった。この班の班長さんもやはりいきがい大学の卒業生で、私よりも8年も先輩だという。

 総じて思うのは、こういう場に出てくる方は元気で、前向きの考えの持ち主が多いということだ。しかも、この傾向が強いのは男より女だ。幾つになっても、知りたい、学びたいという志向が大事だなとつくづく思った。

 一通りの自己紹介で昼食となったから詳しい話は出来なかったが、もっと話し合うと、なかには面白い方もたくさんいるだろうね。

 たまたま私の隣に座った男性は、「私は、自転車で全国を旅行してまわっている。最初は、東京から鹿児島まで1500kmを15日間かけて、行ってきた。北海道を除いて、ほぼ全国制覇している。今年は北海道旅行を計画している」のだそうだ。それが終わったら、全国を歩いて回りたい、という夢も述べていた。

 いずれ、どういう活動をするにしても、健康が大事だねとつくづく感じた。

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2014年1月19日 (日)

№2216 中世埼玉の歴史を学ぶ

 【浦和社会生活大学】の今年第2回目の授業があった。講師は高橋千劒破(ちうね)という先生で、『歴史読本』の編集長をやっていた方だという。私は初めて知った。それにしても、2時間の講義を聞いたのだが、歴史への造詣の深いことを知った。

 はじめは黒田如水について語る予定のようだったが、今年の大河ドラマに採用され、どこでも黒田官兵衛について語られている、「今日は趣向を変えて、埼玉の歴史を話したい」とのことだ。とはいっても、1時間ほどは黒田官兵衛の話だった。

 受講生は200名くらいいたが、先生が「純粋の埼玉生まれの人はどのくらいいるか、挙手してみて下さい」というとパラパラとしか手が挙がらなかった。反対に、埼玉以外の出身というと、大半がそうだった。私も埼玉県人というより、埼玉都人といった方がいいかもしれない。

 埼玉に住んで37~8年になるが、ほとんど愛着がない。埼玉のことは、ほとんど知らないのだ。先生もそのことを意識していた。「私は葛飾柴又の生まれで、埼玉のことはほとんど知らなかった」という。あらためて勉強して、埼玉の魅力を知ったらしい。

 縄文時代、埼玉もそうとう奥まで海が広がっていた。浦和という地名は海のそばだったということだし、今でも海にまつわるたくさんの地名が散在しているそうだ。見沼田んぼも掘ると、貝塚などの遺跡が見つかるという。「秩父当たりでも、貝塚があるんですよ」というから驚きだ。

 縄文人は、刃物を黒曜石に頼っていたらしい。「その黒曜石の産地は、信州の和田峠だったということを知っていますか」というのだ。和田峠産の黒曜石は、関東のさまざまな貝塚遺跡で見つかっているようだ。

 関東の平野はほぼ湿地や葦原で覆われていた古代は、生活の場は秩父などの広大な山地だったという。秩父の山々と、多くの渓谷が流れる荒川こそが埼玉の原点だと強調していた。

 中世埼玉が、武士が勃興した原点という。木曽義仲が生まれたのは嵐山町だし、源頼朝が頼ったのは、埼玉に住む武蔵武士だった。今の比企郡に、比企尼という方がいて、源氏再興の後ろ盾になったようだ。今では歴史に隠れているが、頼朝を支えたのは弟の源義経とその兄範頼だったが、範頼が匿われていたのが吉見町の「御所」というところで、今でも字名に残っているらしい。

 埼玉にはいろいろな武士が出現した。『平家物語』に語られる熊谷次郎直実の「青葉の笛」などは、全くの嘘っぱちの話だと言っていた。

 江戸幕府に埼玉が見直されたのは、見沼田んぼの存在だ。広大な湿地を開拓して、食糧増産を計った。そこで計画されたのが、利根川から水を引く「見沼代用水」であった。西縁と東縁、その間を流れる芝川を結ぶ閘門が作られたのは、パナマ運河開通の180年も前だったという。

 先生の話しぶりも良かったが、歴史というのは聞いてみると本当に面白いもの、とあらためて思った。同時に、あらためて埼玉の歴史に目を向けてみようと考えている。

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2014年1月13日 (月)

№2210 この歳になって『物理学』を

 昨年9月に入学した【浦和社会生活大学】だが、新年初の授業があった。この学校は、友だちのOnちゃんに勧められて一緒に入学した。まあ、暇なときに行こうかと考えていたのだが、意外とまじめに通学している。いままでに9回の授業があったが、休んだのは2回だけだ。見回したら、盟友のOnちゃんはこの日は来ていないようだった。

2014_0111_133131dsc00270  この日の授業は、『高エネルギー(粒子=放射線=宇宙線) 天体の謎を解き明かす』という題で、埼玉大学大学院理工学研究科教授の井上直也先生だ。話の内容では、どうやら天体物理の研究をしているようである。

 私の頭はどちらかというと文科系に出来ていて、学生時代は理科系が苦手だった。そのなかでも、物理学と幾何学は全然分からない、と悩んでいる姿を今でも夢をみるほどである。学校を卒業して、物理学とは全く縁のない生活を送ってきているので、物理学の話を聞くのは半世紀ぶりじゃないかな。

 話の始めは、『宇宙と人間の関わり』について、西洋と東洋の考え方の違いの説明だ。西洋は星座で人間の運命を考え、東洋は彗星などの突発性事件が不吉だと考えていたようだ。古典物理学の世界で、宇宙を考えたのはケプラーで、『ケプラーの法則』は有名な話だ。これは16世紀のことだった。

 20世紀に考えた宇宙は『ビッグバン』で、この考えが起きたのはわずか3~40年前だという。ニュートンの3つの法則、それを万能じゃないと否定し新たな法則を提示したのがアインシュタインの『相対性理論』だという。

 そして、いよいよ物理学の核心に迫る話題になった。『質量=慣性質量f=G/m』と『重さN=kg・m/s²』は違うという。こういう話になって来ると、基礎知識が不足している私にはわからない。

 月と地球は引力で引きあっているという言説があるが、紐で繋がっているわけでもない力の実態は何か。万有引力の法則では、物と物との間にはかならず引きつけ合う力が働くというが、月と地球はなぜ引きあっているのか。

 そもそも宇宙というのは真空なのか?宇宙には5つの物質がある。それは、①一個の原子(活動天体起源)、②ニュートリノが多量、③ダークマター(未知の物質)、④電磁波、⑤300個/mlの光子であるという。⑤の光子は、137億年前にビッグバンが起きた時の名残であるそうだ。

 さらに、自然の中に放射線はどのくらいあるのか。われわれの環境の中には、宇宙線による影響が04mSv(シーベルト)、大地に含まれるものが0.5mSv、飲食物に含まれる放射線が03mSv、大気中が12mSvのけい2.4mSvの放射線に絶えず曝されているらしい。これが、果たして人体にどのくらいの影響を及ぼすものなのかは分からないと言っていた。

 一つ一つの話は分かるような気がしたが、全体の構造は良く分からなかったね。そもそも物理頭がない人間に分かれというのは無理なことだ。最後は宇宙線の実態や空気シャワーの話になったが、残念ながら居眠りしてしまった。

 物理学という学問は抽象的で夢のある学問のようだが、まずは基礎からやらなければならないなと痛感した次第である。この説明だけでは何のことやら、読んでくれた方にも分からないよね。それにしても、自分で理解していない話は、当然読んでいる方にも分からないだろうな、と思いながら書いている。

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