№4748 今年の俳句ベスト5を選ぼう
「伊奈桟雲の会」の代表世話人のYukoさんから、「毎年、自分のベスト5を選んで発表していたんじゃなかったですか。今年はどうしましょうか」という問い合わせがあった。そういえば、会報にベスト5を載せていたね。そう思って、今年の会報を1月号から12月号まで繙いてみた。そしたら、今年は載っていなかった。作品展を開かなかったので、載せなかったのかな。
まあ、それでも今年の成果としてベスト5を選ぶ試みはいいと思う。Yukoさんにはそう返事をしたが、さて、私の今年のベスト5はどういう句だったのだろうか。これを機会に選んでみよう。
会報に載っている句は、先生が〇をつけたものだけだ。今年は一体いくつあったのだろうか、数えてみた。今年は例月の句会のほかに、10月末の那須での十三夜吟行、それに12月に行われた鍛錬吟行があった。
それらの句会で、先生に一体いくつの〇をもらえたのか調べてみた。全部で65句が先生の評価の対象になった。各季ごとにはどうか。新年が2句、春16句、夏14句、秋29句、冬4句であった。相当季によってばらつきがあるのがわかる。私はほとんど特選の点をとることはないのだが、今年は6月に1句あった。その句を紹介したい。
夏めくや図鑑片手に野草狩り
《特選句評》感動が伝わってくる。これが大事。仕立てがいい。
さて、特選以外で各季ごとに私のベスト5を選んでみたい。
新年
役者絵の羽子板飾る鄙の家
春
屋敷林背(そびら)に農の大辛夷
夏
荒梅雨や止まる線状降水帯
秋
鳶飛ぶや三崎港(みなと)の秋夕焼
冬
極月や辛味大根のなほ辛く
新年の俳句は、神田明神にお参りした時に、隣の古家の玄関に役者絵の羽子板が飾ってあったものを詠んだ。春の句は、いつもの散歩道で、見事な辛夷が咲いていたのに感動した。夏の句は熊本の大水害を詠んだものだし、秋の句は十三夜吟行でマウント・ジーンズに登って詠んだ。そして、冬の句は先日の鍛錬吟行に提出したものだ。それぞれに思い出が深い。
今年も100句以上は作っているが、悲しいカナ、モノになる俳句が少ないのが現状である。ただ、各句には思い入れが強い。
【12月22日の歩行記録】10,338歩 6.9㎞
【12月22日のアクセス数】181アクセス 訪問者92人
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